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「広島の式典で日本の政治家はロシアに言及したが、アメリカには触れなかった」

写真は、広島原爆犠牲者追悼式で花輪を捧げる岸田文雄首相© AFP 2023 / STR

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日本時間08月06日16:28 RIAノーボスチ

現在、世界中で注目されているロシアとウクライナの紛争に関する情報は、我々が日本で入手するもののほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えます。中にはフェイクニュースも少なくありません。

しかしながら、どのような紛争であっても、当事者両方の主張を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのかを読者が客観的に自己分析し判断することが重要であると思います。特に、我が国の外交に関連する問題については、状況を誤ると取り返しのつかない損失を招く可能性があります。

したがって、ウクライナ紛争が続く限り、われわれはロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説などを積極的に紹介します。

注意:以下のニュース内では、米国を「アメリカ」と表現し、英国を「イギリス」と表現しています。なぜなら、アメリカは「米の国」ではなく、「英国」はイギリスは人なみすぐれた者の国であると言う意図があるからです。

「広島の式典で日本の政治家はロシアに言及したが、アメリカには触れなかった」

日本語:WAU

8月6日、1945年に広島に投下された原爆の犠牲者を追悼する式典でスピーチした日本の政治家たちは皆、原爆がアメリカによって投下されたことを黙秘した。

同時に、岸田文雄首相と湯崎英彦広島県知事はロシアについて言及した。

TBSテレビだけが、式典が行われた平和公園からの生中継で、核爆弾投下の責任はアメリカにあると冒頭で述べた。

松井一実広島市長も、湯崎県知事も、岸田外相も、伝統的な平和宣言ではそう言わなかった。

「78年前のこの日、一発の原子爆弾によって百数十万人の尊い命が失われた。街が焦土と化し、一瞬にして人々の夢と明るい未来が奪われた」

と岸田は演説の冒頭で述べた。

同時に、岸田氏の演説にはロシアを引き合いに出す場面もあった。

「核兵器削減をめぐる国際社会の分裂が深まり、ロシアが核兵器で威嚇しているため、核兵器のない世界への道はますます困難になっている」

広島県知事はスピーチの冒頭で、ロシアの「核兵器」の脅威と北朝鮮の核・ミサイル開発計画について言及したが、広島に原爆を投下した国の名前は出さなかった。

知事は核兵器放棄の必要性を強調し、ウクライナでの敵対行為が始まったのは、

「ウクライナが核兵器を持っていないからではなく、ロシアが持っているからだ」

と述べた。

これに先立ち、アントニオ・グテーレス国連事務総長の演説では、広島県民を死に追いやった元凶としてのアメリカには言及されなかった。

グテーレス事務総長のメッセージは、中満泉軍縮担当副長官が読み上げた。

原爆投下から78年目を迎え、広島平和記念公園で原爆犠牲者を追悼する式典が行われた。

岸田首相をはじめ、政府関係者、国際機関の代表者、111カ国の外交団が出席した。

今年も例年通り、ロシアとベラルーシの外交官は式典に招待されなかった。

広島で原爆が投下された8時15分に1分間の黙祷が捧げられた。

平和宣言と広島市長のスピーチの後、地球の平和の象徴である白い鳩が空に放たれた。

今年は、コロナウイルスの規制解除後初めて、7千人が式典に参加し、5万人がこの日に犠牲者の追悼のために慰霊碑に集まる。

1945年8月、アメリカのパイロットは日本の広島と長崎に核爆弾を投下した。

広島では35万人のうち14万人、長崎では7万4千人が原爆で亡くなった。

原爆犠牲者の圧倒的多数は民間人であった。

悲劇的な出来事の記念日である8月6日と9日には、広島と長崎で毎年「平和祈念式典」が開催される。

以上。

「RIAノーボスチ・ロシア国際通信について」

RIAノーボスチは、TASSやInterfaxと並んで、ロシアで最も重要な報道機関の1つと考えられています。2013年12月9日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「国家マスメディアの効果を改善するためのいくつかの措置について」という法令により、RIA Novostiメディアグループが正式に解散されました。しかし、その代わりにロシヤ・セゴドニャ国際メディアグループ(Rossiya Segodnya)が設立され、RIAノーボスチのブランドを引き続き使用することになりました。

それ以来、RIAノーボスチは、ロシアと海外のあらゆる主要な出来事について、視聴者に正確かつ最新の情報を提供し続けているとされています。(詳細

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