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「アメリカ軍、前例のない指導者空白に見舞われる」国防総省は、最高司令官人事をめぐる行き詰まりが、部隊の即応性を危うくすると警告

Photo 出典元ロイド・オースティン国防長官© AP / Manuel Balce Ceneta

日本時間08月05日06:51 ロシア・トゥデイ(RT)

現在、世界中で注目されているロシアとウクライナの紛争に関する情報は、我々が日本で入手するもののほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えます。中にはフェイクニュースも少なくありません。

しかしながら、どのような紛争であっても、当事者両方の主張を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのかを読者が客観的に自己分析し判断することが重要であると思います。特に、我が国の外交に関連する問題については、状況を誤ると取り返しのつかない損失を招く可能性があります。

したがって、ウクライナ紛争が続く限り、われわれはロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説などを積極的に紹介します。

注意:以下のニュース内では、米国を「アメリカ」と表現し、英国を「イギリス」と表現しています。なぜなら、アメリカは「米の国」ではなく、「英国」はイギリスは人なみすぐれた者の国であると言う意図があるからです。

「アメリカ軍、前例のない指導者空白に見舞われる」

国防総省は、最高司令官人事をめぐる行き詰まりが、部隊の即応性を危うくすると警告

日本語:WAU

アメリカ陸軍と海兵隊は、ワシントンの政治的対立により、史上初めてトップリーダー不在の事態に陥っている。

国防総省は、兵士を確保し、国を守る準備を整える努力を損なう可能性があると警告している。

ロイド・オースティン国防長官は金曜日に、アメリカ上院が陸上戦闘部隊の2つの部隊長を含む300人以上の将校ポストの指名を承認していないことは、混乱を招き、同盟国との関係に支障をきたす可能性があると主張した。

アラバマ州選出の共和党上院議員トミー・チューバビル氏は、国防総省が軍人とその扶養家族に支給する新しい妊娠中絶給付金をめぐる論争で、この人事の承認を阻止している。

オースティン氏は、バージニア州アーリントンのマイヤーヘンダーソン基地での演説で、

「今日、国防総省の歴史上初めて、わが軍の2つの部局が上院で承認された指導者なしで運営されることになる」

と述べた。

今日の危険な世界情勢では、アメリカの安全保障は、確定した軍指導者の秩序ある迅速な交代を要求している。

海兵隊は、デビッド・バーガー大将が7月10日に4年間の司令官の任期を終えて以来、トップリーダー不在の状態が続いている。

この空白は、海兵隊にとって164年ぶりのリーダーシップの空白となった。

陸軍も金曜日、ジェームス・マッコンヴィル大将が参謀総長の座を明け渡し、同じようにリーダーシップの空白ができた。

「偉大なチームには偉大なリーダーが必要であり、それは地球上で最も殺傷力の高い戦闘部隊の全力を維持するための中心である。それは、我々の世界的なリーダーシップと、同盟国やパートナーとの卓越したネットワークからの信頼と信用にとって不可欠だ」

とオースティン氏は語った。

「優秀な上級軍服を着た指導者を確認できなかったことは、軍の即応性を損なうものだ」

この行き詰まりは、アメリカ連邦最高裁判所が昨年、中絶を憲法上の権利として保護した1973年の画期的な判決である「ロー対ウェイド事件」を覆す決定を下したことに起因している。

この逆転判決によって、共和党が主導する数十の州が中絶に新たな制限を課す道が開かれた。

これに対しアメリカ国防総省は2月、妊娠中絶に好意的な州へ赴く兵士や家族に対し、3週間の有給休暇と費用の全額払い戻しを含む特別手当を提供するよう、すべての米軍支部に命じた。

チューバービルは、この政策は、連邦資金を中絶費用に充てることを禁止する連邦法に違反していると主張している。

彼は、民主党が支配する上院に対し、中絶旅行政策について採決を行うよう要求している。

民主党は、各指名候補について個別に採決を行うことで、チューバビル氏の手続き上の妨害を回避することもできるが、そのやり方では数ヶ月かかり、他の問題に対処できなくなると述べている。

議員たちは現在夏休み中である。

司令官代理が空席のポストを埋めているが、彼らは新しいオフィスや家に引っ越すことができず、任命が確認されるまで、予算編成の権限や正式な方針の発表など、いくつかの権限を行使することが封じられていると伝えられている。

オースティン氏は、

「上院がその責任を果たし、41人目の陸軍参謀長を速やかに承認することを期待している」

と付け加えた。

以上。

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