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RIAノーボスチ・ロシア国際通信「新生ロシアと新生世界 – 勝利の後に」

写真は、2018年5月9日に行われたモスクワでの戦勝記念日軍事パレードの中、「不滅の連隊」の集会(資料写真)-前例のない規模で

Photo 出典元

ロシア時間5月7日08:00 RIAノーボスチ
by ペトル・アコポフ
Петр Акопов

「RIAノーボスチ・ロシア国際通信について」

RIAノーボスチ・ロシア国際通信は TASS や Interfax と並んで、ロシアで最も重要な報道機関の一つと言われています。 2013年12月9日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏の『国家マスメディアの効果を改善するためのいくつかの措置について』という法令により、RIA Novostiメディアグループは正式に解散しましたが、代わりにロシヤ・セゴドニャ国際メディアグループ(Rossiya Segodnya)が設立され、引き続きRIAノーボスチのブランドを使用することになりました。

それ以来、RIAノーボスチは、ロシアと海外のあらゆる主要な出来事について、正確で最新の情報を視聴者に提供し続けていると言います(詳細:ロシア語」

注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたNATO擁護側から発信されているもの に限られていると言ってよいでしょう。 中にはフェイクニュースも少なくありません

しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する方が賢明だと思います。 特に我が国の外交に関わる問題は、状況を誤ると取り返しの付かない損害をもたらすことになりかねません。

従って、この一連のウクライナ紛争のニュースに関しては、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する国々のニュースソースを全面的に解説しています。

「新生ロシアと新生世界 – 勝利の後に」

日本語解説:WAU

ロシアでは、5月9日の「戦勝記念日」は、今年、まったく新しい意味を持つようになった。

1945年以来初めて、ロシア人たちは新しい勝利を待ち望んでいる。それなしには、ロシア人の国家の存在自体が疑わしくなる。

そして、新たな勝利は、大勝利を取り消すものでも、それを確認するものでもなく、ロシアと世界の生活における新たな時代の始まりとなる。

そして勝利なくして、ロシアは存在しない。だからこそ、「誰に」「何を」勝たなければならないのか、それを理解することが大切なのだ。

勝たないわけにはいかないのだ。

現在のウクライナは、目に見える敵でしかない。しかし、今の重要課題は、戦場で反ロシアに軍事的に勝利することであることは明らかだ。

これは譲れない問題だが、一刻も早く勝利を手にするためには、誰と何を争っているのか、誰が反対しているのか、何が邪魔をしているのかを理解する必要がある。

アングロサクソン諸国(というよりそのエリートたち)に率いられた西側集団は、この戦いにおけるロシアの主な敵であることは間違いなく、ウクライナで銃撃が無くなった後も、それは終わらないだろう。

西側諸国との対立は、代理戦争(ますます武器を押し付けられるウクライナ人の手によって戦わされる)という形と、アトランダムに敗北、孤立、弱体化、ロシアの権力交代を直接宣言した全面的な経済・イデオロギー戦争の両方の形を取っている。

すなわち、プーチン解任によるロシアの屈服か、欧米の深刻な危機か、その結果、アングロサクソンは統一された欧米のコントロールを失い、少なくともアングロサクソン世界とヨーロッパの2つに崩壊し、同時に欧米の主要国であるアメリカの内部危機が起こる、という2つの結末のいずれかに進むだろう。

しかし同時に、もし2030年以降に西側同盟が存在するのであれば、ロシア人は何十年にもわたる長期的な対立を覚悟しなければならない。

つまり、国を守るためには、ウクライナではなく、世界的な対立の中で西側諸国を打ち負かさなければならないことを想定しなければならない。

しかし、世界のパワーバランス、そして最も重要なことは、世界の発展のトレンドが西側のグローバル化と呼ばれる世界支配の大西洋プロジェクトに対して働いていることである。

だからこそ、西洋に対するロシアの勝利は、ロシアとってだけでなく(ロシアにとっては実質的に生死の問題であるが)、非西洋世界の圧倒的多数にとっても必要なのである。

そして、西側の国々の多くは、やがて、アングロサクソンの「グローバリゼーション」の勝利が自分たちに何をもたらすかをよりよく理解し、ロシアの勝利に無条件に反対することは愚かであると気づくだろう。

なぜなら、ロシアが西欧に勝利したからといって、ロシアがヨーロッパを征服するわけでもない。最も頑固なロシア恐怖症の人々でさえ、そう信じてはいないのである。

いや、1814年や1945年のように、ロシアの勝利は、西側からのロシアへの脅威の清算を意味するのだ。

しかし、全世界が西洋の覇権(統一された西洋は存在しなかったので、西洋諸国の覇権)の時代に生きた19世紀と20世紀とは異なり、現在の勝利は、世界における50年にわたる西洋の覇権の終焉を意味する。そして、その意味はさらに大きくなるであろう。

つまり、ロシアの勝利は、本当の意味で人類の歴史に新しい章を開くことになる。

欧米に勝つとは

それを実現するには、3つの方法がある。

第一の方法 ロシアが西側からの打撃を数年間受け続けている間に、世界の金融、貿易、地政学的システム全体が大きな再編の段階に入りつつある。

同時に、欧米内の危機的な現象やアングロサクソンと大陸ヨーロッパの不和もエスカレートしている。

米国の国内政治危機により、米国は自国に閉じこもり、グローバルな野心を大幅に縮小している。

このような状況下で、ヨーロッパはイギリスの影響力をも排除する機会を得て、真のドイツ・フランス・プロジェクトへと変貌を遂げ始める。

EUのロシアとの不利な対立は緩和され、破壊された関係を絶対的に対等な条件で回復する方法の模索が始まる。

この場合、ロシアの勝利だ。

2つ目の選択肢。

ロシアがウクライナの支配権を取り戻した後、欧米は我々との全面的な経済戦争の体制を永遠に強固にする。

新しいベルリンの壁がヨーロッパとロシアを隔て、事実上すべての関係が破壊され、すべてが1950年代前半のように見えるが、制裁と西側が自国だけでなく世界市場からもロシアを孤立させようとしていることから、さらに悪いバージョンであると考えられる。

しかし、こうした制裁は国際金融・貿易システムの再編を加速させるだけで、金融分野ではすでに欧米支配の時代は終わりを告げている。

ロシアはここ数年、西側との関係を忘れて、もっといい時代になるまで東側や南側にUターンしている。

これもまた、ロシアにとっても勝利である。

第三の選択肢は、ウクライナにおけるロシアと欧米の対立が何年も続き、それがヨーロッパの他の地域にも持ち越されることである。

最初はトランスニストリアに、次にバルト海に(ロシアのカリーニングラード州の完全封鎖を試みた後に)。

NATOとロシアの全面戦争は起きない。

ロシアはバルト海を占領せず、ポーランドとリトアニアの国境沿いのカリーニングラード州までの「スバルキ回廊」にとどめ、ルーマニアはトランスニストリア併合計画を断念し、ロシア軍が国境のノボロシアを支配する。

しかし、ヨーロッパの次はアジアが火を噴く。

台湾周辺の挑発により米中海上衝突が勃発し、米中関係はすべて崩壊する。

世界の金融、商業、物流システムの急速な崩壊がある。

世界は西側と中露の二つのブロックに分かれ、その間の対立は冷戦の伝統のもとに世界中で起こっているが、1950年から1953年の朝鮮戦争のような直接的武力衝突はない。

そして、このケースでは、ロシアがウクライナの支配権を取り戻し、世界の地政学の重心(と軍事的緊張)が太平洋地域に移動するのである。

大西洋、すなわち西側の時代はついに過去のものとなり、ユーラシアの大国であるロシアは、新しい多極化した世界の中心の一つとなる(2ブロック制は過渡期に過ぎないからである)。

この3つのうち、どれが勝利につながるかは、今さら推測しても仕方がない。

今はまず、戦場ですべてが決まるのだから。

ロシアの第一の目標は、欧米が何年も戦闘を長引かせるのを防ぐことだ

反ロシアとしてのウクライナは、できるだけ早く敗北させなければならない。

すでに、この先には特別作戦のいくつかの段階があり、ロシア軍と非ロシア共和国の民間人の損失を最小限に抑えるためにすべてが行われることが明らかである。

「ロシアの特別作戦の公式目標が不十分あるいは不明確である、協議が行われている、と訴える人々には、西側からのロシアへの脅威、すなわち反ロシア、大西洋兵器としてのウクライナからの脅威を排除することが主な宣言目標である」

ことを思い出してもらいたい。

そして、これは権力の交代なしには不可能であるばかりでなく、歴史的にロシアのこの部分における国家の存在形式そのものを変えない限り不可能なことである。

ウクライナが小ロシアから反ロシアに再転換する理論的可能性さえも断固阻止することは、プーチンだけでなく、ロシアの愛国者にとっての絶対的優先事項である。

同時に、ウクライナを(ベラルーシのルカシェンコ大統領の言う)兄弟的なスラブ諸国の家族の中に、あるいは単に(プーチンのように、大ロシア人、小ロシア人、ベラルーシ人という三位一体のロシア人にこだわるならば)ロシアの世界の中に戻すためには、単に軍事的勝利と現在のウクライナ国家の再編成が必要なだけではないのである。

さらに、ロシア人自身に対する勝利も必要なのだ。

それなくして、ウクライナでの勝利も、欧米に対する勝利もありえない。

ソビエト連邦の崩壊から始まった過渡期がようやく終わったのだ。

あの時期の痛みやトラウマをすべて払拭しなければならない。

そう、ここ数年ずっと治そうとしてきたのだ。

しかし、試練の時が来た。

横領に次ぐ横領、汚職と裏切り、変幻自在な活動の真似事、風頼みと責任転嫁に関わることが、いかに高くつくか分かったのである。

悪い意味で高価なものだった。

その代償は、兵士や将校の命で支払われた。

オフショアのオリガルヒや泥棒役人、無能な将軍や臆病なロシア人嫌い、「ショービジネスのスター」たち。

今、ロシア人はこれらすべてを自浄しなければならない。

それは単に正しくて正義だからではなく、それ自体ロシアの生命に関わる問題だからである。

勝利が必要だ。

どんな代償を払っても、腐ったもの、地位を譲ろうとしないものをすべて取り除かなければならないのだ。

しかし、今は浄化の問題がメインになっている。

浄化しなければ勝てない。

ウクライナではなく、始まったばかりのロシアの戦いで。

ロシア人たちは、ロシア人と社会の中にあるすべての最良のもの、ロシアの歴史(と、ロシア人が経験した社会経済構造のモデル)のすべての最良のもの、ロシア人の国民性のすべての最良のものを動員する必要がある。

ロシア人たちは、自分の任務の大きさと、国民だけでなく先祖や子孫に対する責任の重大さを十分に理解しているウラジーミル・プーチンを支持するだけでなく、お互いに、そして自分自身に正直に、自分の行動や言葉に責任を持たなければならない。

時の試練に耐えるだけでなく、今後何十年にもわたって安定し、うまく発展していくようなロシアのモデルを作ること、それがロシア人の前にある巨大で難しい仕事なのだ。

人材、資源、世界情勢(そう、あらゆる制裁にもかかわらず)、そして最も重要なのは、意志とやる気だ。

ロシア人が勝ちたいと思えば、何のために戦っているのかを知れば、ロシア人を止められる力はないのだ。

だからこそ、勝利が手に入るのだ。

以上。

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