写真は、米マサチューセッツ州ケンブリッジにある同社の研究拠点に見られる武田薬品のロゴ(2018年11月26日)。REUTERS/Julie Steenhuysen
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日本時間10月1日午後2時17分ロイター
by ロッキー・スウィフト
Rocky Swift
日本語解説:WAU
武田薬品工業、Modernaワクチンの汚染は『人為的ミス』と発表
Japan’s Takeda says ‘human error’ caused contamination of Moderna vaccines
ロイターの記事によると、武田薬品工業株式会社(4502.T)は1日、「人為的なミス」により、モデルナ社(MRNA.O)のコロナワクチンの用量に金属汚染物質が混入し、リコールに至ったと発表しました。
日本でこのワクチンを輸入・販売している武田薬品工業とモデナ社は、7月にスペインの製造業者が一部の注射剤容器に汚染物質を発見しましたが、同じ製造業者からの供給品は日本への出荷が許可されていたと新たに報告しました。
日本当局は、8月に汚染の通知を受けた後、163万本を含む3ロット分のモデルナ社製注射剤の使用を停止しました。モデルナ社は、武田薬品および汚染が発生した工場を運営するスペインのメーカーであるロヴィ社(ROVI.MC)と共同で調査を行いました。
その結果、今回の問題は、ワクチン注射剤容器の上蓋を取り付ける機械の「スターホイールとストッパーの間に必要な1mmの隙間を目視で誤認したことが原因の、人為的なミスによる不正確な組み立て」であるとしています。
調査対象となったのは、6月27日から7月3日までにRovi社で製造されたModerna コロナワクチンの計5ロットです。最初の3ロットは日本に出荷されましたが、後に39本の注射剤容器の中からステンレス鋼と思われる粒子が発見され、回収されました。
写真は、2021年5月24日、東京に新たに開設された集団予防接種センターで、投与するモデルナ・コロナウイルス(COVID-19)ワクチンを準備する医療スタッフ。Carl Court/Pool via REUTERS
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しかし、4番目のロットは7月2日に粒子が発見された後、検査に不合格となり、5番目のロットもRovi社によって保留とされました。ロット4と5の問題は、モデルナ社、武田薬品と日本の厚生労働省に報告されましたが、最初の3つのロットは、検査に合格しており、影響がないと考えられたため、使用が許可されました。
実際には、不適切な検査工程により、「一連の5つのロットを通して問題が持続した」ことが調査で明らかになりました。
報告書によると、作業手順を改善し、新しい精密工具を使用することで、問題の再発を防ぐことができるといいます。
両社および日本の厚生労働省は、ステンレス鋼の粒子が新たな健康被害をもたらすことはないとしています。
以上。
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翻訳者からのコメント:
ここまで読み進めていただいた貴重なお時間に感謝いたします。