Extra ニュース

BBC ニュース:2001年9月11日:20年経っても広がり続ける「陰謀論」とされる主張の数々

Photo 出典元

英国時間9月10日BBC News
by シャヤン・サルダリザデ
Shayan Sardarizadeh
オンラインの偽情報、陰謀論、過激派を調査するジャーナリスト

Photo 出典元

日本語解説:WAU

2001年9月11日:20年経っても広がり続ける「陰謀論」とされる主張の数々

11 September 2001: The conspiracy theories still spreading after 20 years

記事によると、最初の9.11「陰謀論」とされるのは、2001年9月11日の同時多発テロの数時間後にインターネット上に登場し、ソーシャルメディアの台頭とともに、それ以来、その範囲と規模を拡大してきました。

2002年11月27日に設立された「米国に対するテロリスト攻撃に関する国家委員会」通称:9.11委員会、米国政府機関、専門家グループによる広範な報告書は、隠された陰謀の存在を否定しています。

しかし、米国をはじめとする活動家グループ「9.11真実究明運動」は、事実が隠されているとしています。

また、この運動の主要メンバーの中には、新型コロナやワクチンに関する「陰謀」を受け入れている人もいます。

また、一部の上級政治家、著名人、メディア関係者も公式の説明に異議を唱えています。

9.11真相究明運動は、2001年9月11日に起きた同時多発テロについて、アルカイダのテロリストが4機の旅客機をハイジャックし、ペンタゴンと初代世界貿易センターのツインタワーに衝突させ、結果的に崩壊させたという一般的なコンセンサスに異議を唱える陰謀論を支持するものです。

主な焦点は、米国国立標準技術研究所(NIST)の公式報告書では十分に説明されていないと主張する、第7世界貿易センターの崩壊などの情報の欠落にあります。彼らは、隠蔽工作や、少なくともインサイダーによる共犯を示唆しています。詳細(英語)

「世界政府」

アメリカの極右の陰謀論者とされる、Qアノンのような新しい陰謀運動がネット上で台頭してきた時、彼らの信者は、他の陰謀論に加えて、米国の「ディープ・ステート」が同時多発テロに責任があると信じています。

これらの「陰謀論」とされている話は流通し続け、はるかに多くの人に知られるようになっています。

また、「Loose Change」と呼ばれる一連の映画のオンラインクリップは、流通している多くの「陰謀論」とされる情報を補強しています。

米国政府がテロを自作自演したなど、事前に知っていて許可したというものもあります。

これらの「陰謀論」とされる情報は、世界のエリートたちが市民の自由を制限し、権威主義的な世界政府の樹立を促進することを計画しているという、最近のネット上の動きと一致しています。

「ジェット燃料は鉄骨を溶かすことはできない」という主張は、世界貿易センタービルのツインタワーが爆発物によって破壊されたことを示唆しています。

しかし、公式報告書によると、墜落した飛行機は両タワーの支柱を大きく破損させ、防火壁もはずれたとされており、火災の温度が1,000℃に達したところもあり、鉄骨がゆがみ、最終的には崩壊したという説明をしています。

「制御されなかった火災」

ツインタワーの近くにあった47階建ての高層ビル「7 ワールドトレードセンター」の崩壊は、多くの陰謀説を呼び、昨年の9.11記念日には主要なソーシャルネットワークでそのような説がトレンドになっていました。

このビルには、CIA、国防総省、危機管理局などのオフィスが入っていましたが、飛行機の衝突や直接の標的にならなかったにもかかわらず、ツインタワー崩壊の数時間後に崩壊しました。

「9.11陰謀論の変遷」

しかし2008年、米国国立標準技術研究所による3年間の調査の結果、崩壊の原因は、ワールド・トレード・センターのノースタワーが倒壊した際に発生した破片が原因で、約7時間にわたって発生した激しく制御不能な火災であったと、不自然に結論づけられました。

「拡散」

BBCニュースの特派員ジェーン・スタンリーが、実況中継で第7ワールドトレードセンターの崩壊を発表した時点では、まだ背後に立っているのが画面に見えていたことから、主要な報道機関が内部犯行に加担していた証拠として挙げています。

ロイター通信は、CNNにも取り上げられたビルの崩壊を、生中継の直前に誤って報道したとされています。

その後、ロイター通信社は訂正を行ったが、この報道のクリップは9.11の記念日に向けて数日間に渡って広まっていきました。


Photo 出典元

「ジェット旅客機」

「陰謀論」とされているものの中には、ペンタゴンのビルに残った穴は旅客機によるものにしては小さすぎるため、政府の陰謀によってに米国のミサイルが撃ち込まれたというものがあります。

しかし、アメリカ土木学会のメンバーがポピュラー・メカニクス誌に語ったところによると、穴の大きさと形は、ボーイング757型機の片方の翼が地面にぶつかり、もう片方が建物に衝突して切断されたことによるものだと説明されています。

一方、ユナイテッド航空93便は、乗客がハイジャック犯から飛行機の制御権を奪おうとした後、ペンシルバニア州シャンクスビル付近で墜落したとされています。

ネット上では、近くの空港に飛来した白いビジネスジェット機に撃墜されたとされています。

しかし、航空当局はこのジェット機に周辺の調査を依頼しており、実際に調査が行われました。

当時のチェイニー副大統領は後に自伝の中で、ツインタワー攻撃の後、ハイジャックされたと思われる民間旅客機の撃墜を命じていたことを明かしていますが、9.11委員会の報告書によると、攻撃後の混乱の中で、彼の命令は戦闘機のパイロットには伝えられなかったといいます。


Photo 出典元

「ユダヤ人エリート」

もう一つの説は、世界貿易センターで働く4,000人のユダヤ人従業員が出勤しないように事前に通告を受けていたため、ユダヤ人の犠牲者は出なかったという説です。

また、イスラエル政府がアメリカを刺激して地域の敵を攻撃させるために同時多発テロを起こしたとする説や、世界の出来事を影で操る強力なユダヤ人エリートに責任があるとする説もあります。

しかし、9.11の犠牲者のうち、世界貿易センタービルで働いていた2,071人のうち、119人がユダヤ人であることが確認され、さらに少なくとも72人がユダヤ人であるとの報告書もあるようですが。

BBCのドキュメンタリー番組「Conspiracy Files」の調査によると、これは犠牲者の9.2%に相当し、当時ユダヤ人とされていたニューヨークの通勤者の9.7%とほぼ一致するとされています。

その他、この日、400人のユダヤ人が亡くなったのではないかという説も後から出てきています。

同様の説は、イラクやイランなど他の国でもありますが、彼らが直接関与したという証拠は見つかっていないようです。

以上。

解説に関する注意事項

この記事の感想:

下のコメント欄からあなたの感想をお待ちしています。

翻訳者からのコメント:
ここまで読み進めていただいた貴重なお時間に感謝いたします。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です