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FOXニュース タッカー・カールソンが共和党の矛盾を暴く 癌はフランク・ランツ?

5月1日、FOXニュースはタッカー・カールソン(Tucker Carlson)氏のオピニオン記事、

なぜ共和党員が自分たちの政党を認めなくなったのか

を報じました。

原文記事執筆者
タッカー・カールソン

Tucker Carlson
テレビジャーナリスト
FOXニュースレギュラーコメンテーター

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公式記事はこちら

なぜ共和党員が自分たちの政党を認めなくなったのか

長い間、私たちは共和党議員たちにいったい何が起こっているのか疑問に思ってました。共和党議員の中には良い人がたくさんいますが、肝心なのは良い人ではなく、有権者の利益を代表することです。それが政党が存在する唯一の理由です。議員たちが有権者を代表する以外に政党を支持する理由はないのです。

毎年さまざまな問題が起きていても尚、共和党の指導部はそれを解決していません。これは推測ではありません。私たちは共和党の支持者が何が不満なのか知っています。彼らは世論調査員にいつもそれについて述べています。彼らは共和党議員から無視され続けたので、2016年に彼らが何を気にかけているのかを信じられないほど明確にする、ドナルドトランプを選んだのです。もしそれでも(共和党が)目覚めなければ何も期待できません。

しかしながら、共和党を運営する側の優先順位は、共和党支持者の優先順位とは非常に異なり、場合によっては完全に食い違っているのが事実です。何故なのでしょうか?おそらく多くの理由がありますが、フランク・ランツは間違いなくその理由の1つです。

フランク・ランツは、共和党のメッセージマンとして最も長く仕事をしてる人で、必要に応じて(共和党から)よく仕事の依頼を受けています。何十年もの間、フランク・ランツは当選後の共和党議員が何を言うべきか、そして正確にどのように話すべきかを伝えてきました。ランツは政治家のために言語を柔らかくします。ちょうど今週、ランツは全国共和党議会委員会(NRCC)の、いわゆる「政策サミット」のためにフロリダに招待され、そこでの「ホットトピック」について考察するよう求められました。ランツの仕事は、共和党議員にその日の最も重要な課題についての考え方を教えることでした。プレゼンテーションは聞き取れませんでしたが、説得力があったことは間違いないでしょう。

Frank Ian Luntz
フランク・ランツ(博士(政治学))
共和党の戦略家

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フランク・ランツは円滑なセールスマンです。彼は最近とくに世慣れしてきました。問題は、フランク・ランツの見解が平均的な共和党の支持者の見解とは大きく異なる点です。フランク・ランツは生粋のリベラル派です。彼の主なクライアントはグーグルのような左翼企業であり、彼が共和党議員に助言を与えるとき、Googleの視点を念頭に置いています。これはとても大きな問題です。

私たちは、この全貌についてランツと話したいと思いました。彼を個人的に攻撃するのではなく、単に興味深く重要な事だからです。なので、彼に招待状をテキストメッセージで送信しましたが、返事はありませんでした。彼を長い間よく知っているのですが、奇妙ですね。

たとえば、2019年に、彼はこんな挨拶文のツイートをしてます。これは彼について多くのことを語っています。

「この感謝祭に、FBI、CIA、およびインテルサービスの男性と女性に感謝しましょう。」

感謝祭に、フランク・ランツは権力に頭を下げています。

フランク・ランツが働いている企業は明確に共和党に反対しているのに、なぜ彼は共和党の政治の一部であり続けるのでしょうか。一つには彼が下院マイノリティリーダーのケビン・マッカーシー共和党議員(カリフォルニア州)に特に親しく、マッカーシーが政治に入って以来ずっと関係があるからでしょう。

Kevin McCarthy
ケビンマッカーシー
下院共和党会議のリーダー

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今年初めのインタビューで、ランツはケビン・マッカーシーを個人的な友人だと説明しましたので、その関係で、フランク・ランツは共和党の政策的立場に対する大きな影響力を与えられているでしょう。

国境危機に関して、ランツの移民に対する見解は、「アメリカは直ちにもっと多くの移民を必要としています。それに同意しない人は人種差別主義者です。」です。

これは、グーグルの移民に対する見方と非常によく似ています。

単に声高に言うより、社会科学的に言い換えれば、フランク・ランツは、彼自身の個人的な意見を、ずる賢く装っているのです。

彼は、実際には何の関係のない複数の人々の間の他愛のない会話に、「フォーカス・グループ」と呼ばれる何かを実施します。今朝のUPS(宅配業者)との92回目のやり取りは、フランク・ランツの普段のフォーカス・グループ以上の事を意味しましたが、それはただランダムな人々がうんざりするだけです。

単に純粋に無関係な会話に基づいて、ランツは国と共和党がそれにどのように対応すべきかについて提案することができるのです。ご想像通り、これらの発言のほとんどは、Google幹部の見解だけでなく、彼自身の見解とも完全に一致する傾向があります。

Axiosは最近、移民に関する新しいランツの調査結果について報告しました。

フランク・ランツは移民について何を知ったと思いますか?

それによると、「共和党の有権者は、実際にはできるだけ多くの外国人に恩赦を与えることを望んでいることがわかりました。彼らはすぐにそれを実行することを要求しています。それは彼らにとって最優先事項だ」というのです。

フランク・ランツ:「彼ら『トランプの支持者』は移民を信じています。彼らは移民を支持していて、正直なところ、私はメディアで見たものに少し驚きました。トランプ支持者はDREAM法を支持しています。彼らは、市民権への道を獲得する能力を持っていて、彼ら自身の過失なしにここに連れてこられた人々をサポートしています…私たちはこれらの人々を必要としています。」

フランク・ランツは「私たちはすべて移民の子供です」と私たちに言いました。 「私たちはこれらの人々を必要としています。」と。それは全くの真実かもしれませんが、今ではそうではないかもしれません。

私たちはそれについて議論することができますが、フランク・ランツはそれについて議論したくないのです。代わりに、それは確立された事実であり、共和党は耳を傾け、それに従うべきであると思いたいのです。

国境開放活動家はすぐにランツの「調査」を利用して、彼らがこれまでに行っていたことを正当化しました。

全国移民フォーラムは直ちに「DACAは超党派の支持を持っている」と書いたリンクをツイートしました。 「DREAM法を通過することは、意味ある進歩を遂げる絶好な機会です。」 と、フランク・ランツがその証拠として装った研究書類を指摘しました。

分かりますか?恩赦は幅広い超党派の支持を得ていて、全国的なコンセンサスは国境を開くことに賛成し、フランク・ランツの調査で共和党員は間違いなくそれを望んでいることを証明しているのですから、共和党員は参加したほうが良かったのですよ。と。

実は、これはかなり詐欺に近いのです。これによって誰が恩恵を受けますか?それは常にワシントンへの質問です。もちろん、ランツの法人顧客にも、民主党にも恩恵が与えられています。

フランク・ランツは優先的に民主党を支持しているように見えるのです。

2012年にランツは私たちに、「どこかのショッピングモールで行った、十数人に対しての高度な科学的な調査によると、ほとんどのアメリカ人は政府が彼らの銃を没収することを実際に望んでいる」と言いました。

フランク・ランツ:「世論は学校から銃を無くすことを望んでいますが、警備員や他の誰かに求めていません。全米ライフル協会は聞く耳を持たないでしょうし、理解するとは思いません。ほとんどのアメリカ人は、憲法修正第2条の権利を保持しますが、それでもすべての人間が銃を所有するべきではないという考えに同意しています。いつでもどこでも誰でも銃を利用できるようにすべきではありません。」

この言い方に注意してください。

「あなたがそれを頑張って伝えているときでさえ、あなたは修正第2条を保持することができます。それは常識的な銃規制です。ほとんどのアメリカ人はそうです。」

誰かの言い方に聞こえませんか?

フランク・ランツの長年の友人だったジョー・バイデンの言い方に聞こえます。

ハンター・バイデンのノートパソコンの中にあった、ランツからハンターへのメモをチェックしてください。

このランツのコメントは、民主党の論点でもありましたが、もっと知りたいなら、これがあります。

昨年の夏のインタビューで、ランツは「法と秩序」というフレーズはほとんどの人にとってなぜだか不快であると説明しています。フランク・ランツがこれを言っていたまさにその瞬間、アメリカの都市は火をつけられ、人々は死にかけていました。

どうしてだと思いますか?そこに法も秩序もなかったからです。

フランク・ランツ:「私はトランプが『法と秩序』という言葉を使っていることに批判的でした。トランプは、私たちが今も1968年と同じ政治問題を抱えていると想定しています…ドナルドトランプは、強力で安定した成功方法で、それでも温かく親切で共感的な言葉を使うことで統治できることに気づいていません。 」

暖かく、親切で、共感的では暴動を止めることはできません。

「公平じゃない」、それが企業の人事担当役員が言うように聞こえても、驚くべきではありません。

ランツの主な仕事は共和党を助けることではありません。そうです、彼の主な仕事は共和党を軽蔑し、共和党の支持者のすべての人が恐怖を感じている左翼企業のためにあるのです。

フランク・ランツのクライアント企業の長いリストには、

  • アマゾンのジェフ・ベゾフ(Jeff Bezos)、
  • Facebook、
  • ナイキ、
  • コカ・コーラ、
  • ディズニー、
  • デルタ航空、
  • および商工会議所
  • が含まれます。

    これらはフランク・ランツに報酬を支払う人々のリストです。

    フランク・ランツは空いた時間にケビン・マッカーシーに共和党の運営方法を教えているのです。

    あなたはそこに葛藤を見るでしょうね。

    どうやってそんな事を続けることが許されていたのだろうかと。

    ランツの企業権威への忠誠が誇張であると思える人は、以下の彼のTwitterフィードをご覧ください。

    「デルタ航空の従業員は彼らを一流の航空会社にしました。それは株主ではなく、優秀な労働者だけができることです。」

    まるで企業のプレスリリースのように聞こえる文章を昨年1月にツイートしています。

    少し前に、ドナルドトランプは、ジョージアの政治システムに非常に衝撃的な方法で干渉したとして、コカコーラとデルタ航空のボイコットを要求したとき、ランツは彼ら企業の弁護をしました。もちろんです。彼らはランツのクライアントですから。

    「左翼のキャンセル・カルチャーは制御不能だ」と、彼はあざ笑うように書きました。

    コカ・コーラとデルタは彼にご褒美を与えたのでしょうか?わかりませんが、そうすべきでしょうね。いずれにせよ、ランツの口のうまさは大企業の気前の良さのためでしょう。

    ランツは彼の家に「大統領執務室のレプリカ」さえ作りました。CNBCのジョー・ケルネンは、「何だそれは!君はどこにいるんだ?」と驚きました。

    ランツ:「なんと親切にも、『大統領執務室』をくれたのはドナルド・トランプでした。私はとても幸運です。これは本物なんです、これは大統領の椅子です、これは写真ではありません、これは実際にカリフォルニアの私の家です。これは78%縮尺の大統領執務室のレプリカです。そしてここで振り返ると、これはリンカーンのベッドルームです。私は実際に眠ることができる大統領執務室を持っている唯一の人であり、大統領のインターンである必要はありません…そしてこれは本物の毅然とした大統領のデスクです。ビル・クリントン時代からの保湿庫もあります。クリントンスナップ写真のようにできるかどうか見てみましょう。これらはビル・クリントンのソファです。これがすべてです。 」

    ポイントは、フランク・ランツを個人的に攻撃することではありません。彼は十分にいい人です。問題は、ここで実際に何が起こなわれているかです。

    ところで、たとえばですが、

    あなたはフランク・ランツから医学的なアドバイスを受けたいですか?受けるべきですか?

    最近、彼の話を聞いたことがあればわかりますが、ランツはあなたがワクチンを接種することを強く望んでいます。ワクチンは素晴らしいです。頭がおかしい人だけ打ちませんが。

    しかし、なぜだかフランク・ランツはファイザーでの長年の仕事についてはあまり語っていませんね。また、アメリカの郊外の町をオピオイド(モルヒネ作用を示す合成麻酔薬)に依存させた会社であるパー​​デューファーマ(非公開企業の製薬会社)での仕事についても自慢していません。

    2003年、オピオイドの流行が米国の全地域を荒廃させたため、フランク・ランツはより多くの人々にオキシコンチンの服用を勧めました。

    これがでっちあげだと思いますか?いいえ、そうではありません。

    ランツは「私は製薬業界の支持者です」と、アメリカの公共放送サービスPBSにこのように語っています。

    「私は今、非常に有名な薬、オキシコンチンの支持者です。なぜなら、これは人々が一日を乗り切ることができる奇跡の薬だと思うからです。戦う価値のあるものがあると信じます。」

    ええそうでしょうとも。

    2019年にマサチューセッツ州が、パーデュ​​ーファーマに対して提起された訴訟には、ランツへの複数の言及が含まれています。訴訟によると、

    「ランツとランツの会社は、パーデューファーマが『中毒になった人々に汚名を着せることによって、パーデューの中毒性のある薬物販売からの非難をそらす』方法を考案するのを助けた。」とあります。

    バーモント州も、パーデューファーマに対して同様の訴訟を起こし、ランツについても同じように言及しています。

    訴訟によると、ランツは、パーデュー・ファーマが、すべて大文字で綴られた、「機能する重要なメッセージ」という引用を強調する戦略を採用することを提案しています。それらのメッセージの1つに、「それは中毒ではなく、乱用です。それは個人的な責任についてです。」とあります。

    要するに、「パーデューファーマがあなたの町に中毒性のある薬物を蔓延させた後、あなたの町の19歳の女性が薬物過剰摂取で亡くなりましたが、文句を言うのはやめなさい。彼女が亡くなったのは彼女のせいで、個人的な責任です。」だと言ってるのです。

    これらは、今週、共和党の指導者たちが「政策サミット」の「重要トピック」に関するメッセージガイダンスのために雇った男が提案したことです。

    そして、あなたがなぜ投票した党をもはや認めなくったのかの答えのために。

    この記事は、2021年4月30日版の「TuckerCarlsonTonight」に関するTuckerCarlsonの冒頭の解説を基にしています。

    以上。FOXニュース公式記事より

    WAU MEDIA翻訳者コメント:
    ここまで読み進めていただいた方の貴重なお時間に心から感謝いたします。

    タッカー・カールソン氏は、共和党議員の個人的な事情で、共和党指導部がいとも簡単に人選ミスを許し、長年に渡って間違った政策を議員に指導してきたことを見過ごしてきた事を様々な事実を基に証明しています。それにしても、カールソン氏が指摘する、「フランク・ランツ氏はなぜ全く異なる思想を持つ政党と企業の仕事をするのでしょうか?」について、単に金儲けのためなら、もっと気持ちよく稼げる方法がいくらでもあると思いますが、敢えてそれをやり続ける理由はきっと別にあるのでしょう。「世界を動かしているのは『金』=『大企業』であるならば、政治主導で世界は動かず、大企業(DS)が政治を動かしている。」が、事実なのかもしれないですね。同じ様に、日本でも自民党の議員たちによって、支持者が理解に苦しむような事が当たり前のように毎年行われていますが、タッカー・カールソン氏のような大手メディアの人気キャスターが、勇気を持って問題解決の糸口を示してくれることを願いたいものです。

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