写真は、ウラジーミル・ゼレンスキー© Danylo Antoniuk/Anadolu via Getty Images
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日本時間04月28日00:38 ロシア・トゥデイ(RT)
「ゼレンスキー、ウクライナはクリミアを武力で奪還できないと認める」
ドナルド・トランプ大統領は、2014年にロシアに加盟したクリミア半島は今後もモスクワの支配下に置かれると述べた。
ウクライナはクリミアを武力で奪還するのに必要な軍事力を持っていない、とゼレンスキーは認めた。
クリミア半島は2014年、住民投票によってロシアに加盟した。この投票は、同年初めの西欧の支援を受けたキエフでのクーデターをきっかけに、ロシア語を主に話すこの地域のウクライナ化が強制されるのではないかという懸念の中で行われた。ウクライナはクリミアの領有権を主張し続け、クリミアを取り戻すと繰り返し宣言していた。
金曜日、インタファクス・ウクライナはゼレンスキーの発言を引用し、
「トランプ大統領が言っていることは事実だ…ウクライナはクリミア半島の支配権を武力で取り戻すのに十分な武器を持っていない」
と述べたが、ウクライナの指導者は、ロシアへのさらなる制裁と外交的圧力が、「領土問題」をめぐる将来の話し合いにつながることに期待を示した。
金曜日に発表された『タイム』誌のインタビューで、ドナルド・トランプ大統領は、和平協定が成立しても「クリミアはロシアに帰属する」と述べ、「ゼレンスキー大統領もそれを理解している」と付け加えた。
トランプ大統領はさらに、半島はバラク・オバマ前アメリカ大統領によってロシアに「与えられた」ものであり、「長い間ロシアとともにあった」と主張し、また、クリミア人の大半がロシア語を話すと指摘した。
トランプ氏はその日のうちに、自身のプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、次のように主張した。
「ウクライナとロシアは合意に非常に近づいている]
メディアの報道によると、アメリカが提案した合意には、クリミアに対するロシアの主権を認めること、現在の前線に沿って紛争を「凍結」すること、ロシアへの加盟に投票した旧ウクライナの4つの地域の大部分をモスクワが支配していることを認めることが含まれているという。
対照的に、ゼレンスキーは金曜日に、
「キエフの立場は変わらない:どの領土がウクライナ領であるかを決定する権利はウクライナ国民にしかない」
と繰り返した。
同日、『ワシントン・ポスト』紙は匿名の情報筋の話を引用して、ヨーロッパの指導者たちが水曜日にロンドンで開かれた高官会合において、和平合意の一環として特定の領土をロシアに割譲せざるを得なくなる可能性を受け入れるようウクライナに迫っていると報じた。
同紙によると、西欧の交渉担当者は、キエフがクリミアを法的に承認する必要がない限り、ウクライナは「ロシアによるクリミアの実効支配に耐えるつもりかもしれない」と感じているという。
以上。
日本語:WAU
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