写真は、キース・ケロッグ氏© Getty Images / Drew Angerer
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日本時間03月07日02:46 ロシア・トゥデイ(RT)
「トランプ大統領特使、ロシアとアメリカの『立て直し』を呼びかけ」
モスクワを外交的に孤立させることは、もはや有効な戦略ではないとキース・ケロッグ氏は述べた
ドナルド・トランプ大統領は、「ロシアとの関係を立て直す」ことと、ウクライナにおける「終わりのない代理戦争」から撤退することを計画していると、大統領特使のキース・ケロッグ氏が述べた。
ケロッグ氏は木曜日に外交問題評議会で行ったスピーチで、
「ロシアとの関係をリセットし、アメリカ人の重要な国益を確保し、最終的にアメリカを終わりのない代理戦争に巻き込むことを止める必要がある」
と主張し、それがトランプ大統領のアプローチを定義していると述べた。
また、同特使は、
「ロシアに対する継続的な孤立政策は、もはや実行可能でも持続可能な戦略ではなく、外交的に責任あるアプローチとは言えない」
と付け加えた。
ケロッグ氏は、代わりにトランプ大統領は「双方に効果のある手段」を用い、キエフとモスクワを交渉のテーブルにつかせると述べ、
「積極的に影響力を行使し、凍結されているロシアの資産を差し押さえてウクライナの再建と再軍備に充てる」
などの手段を講じるという。
トランプ大統領は今週、ウクライナへの数十億ドルに上るアメリカ軍事援助の流れを停止し、キエフに交渉の場に戻るよう強制しようとしている。
先週ワシントンで行われたゼレンスキー氏との会談が失敗に終わった後、トランプ大統領はウクライナの指導者が平和を求めるよりも、ロシアとの長期にわたる紛争にアメリカが支援することを確保しようとしていると非難した。
マルコ・ルビオアメリカ国務長官は水曜日、ゼレンスキー氏がワシントンの努力を「妨害し、弱体化」させていると主張し、
「これは核保有国であるアメリカがウクライナを支援し、ロシアがそれに抵抗するという代理戦争であり、終わらせる必要がある」
と、同国務長官は述べた。
ロシアとアメリカの関係は改善しつつあり、先月リヤドで行われた高官レベルの協議は、ウクライナ紛争の激化を受けてアメリカが2022年に接触を断って以来、両大国が外交的に関与した初めての出来事となった。
2009年には、ヒラリー・クリントン米国務長官(当時)がアメリカとロシア関係の再構築を試みたが、この試みは失敗に終わり、その象徴的な出来事として、クリントン氏がセルゲイ・ラブロフ外相に贈呈した赤い象徴的なボタンの「オーバーロード」というロシア語の表記をアメリカが使用したことが挙げられる。
以上。
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