写真、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は、サウジアラビアのリヤドで、ウクライナをめぐるアメリカとロシアの2国間協議後の記者会見を行った © Sputnik / Ramil Sitdikov
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日本時間02月18日20:16 ロシア・トゥデイ(RT)
「ロシアとアメリカ、ウクライナ和平協議で合意 – ラヴロフ」
ロシア外相によると、モスクワとアメリカは紛争解決プロセスを開始することで合意した
ロシアとアメリカは、ウクライナ紛争を近い将来に終結させる枠組みを構築することで合意したと、ロシア外相セルゲイ・ラブロフが発表した。
ロシアとアメリカの外交トップは火曜日、サウジアラビアで会合を開き、外交関係を回復し、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンとアメリカ大統領ドナルド・トランプの首脳会談の準備を進め、ウクライナ紛争の解決に向けた取り組みを前進させるための方法を模索した。
ロシア側はラブロフ外相が代表を務め、プーチン大統領の外交政策の最高顧問であるユーリ・ウシャコフ氏も同席し、ロシア直接投資基金(RDIF)の最高経営責任者(CEO)であるキリル・ドミトリエフ氏も交渉に参加した。
アメリカ側は、マルコ・ルビオ国務長官、マイク・ワルツ大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、スティーブ・ウィトコフ中東担当特使が代表を務めた。
ウクライナもEUもこの会合には参加せず、キエフは交渉に参加しなければその成果を認めないとしている。
ラヴロフ外相はリヤドでの会合後、記者団に対し、ウクライナ紛争の解決プロセスを開始するという合意の一環として、ロシアはワシントンが指名した交渉担当者の確認が得られ次第、自国の代表を任命すると述べた。
「私は、今回の話し合いは非常に実り多いものだったと考えています」
とラブロフ氏は述べ、さらに
「我々はただ話を聞くだけではなく、お互いの話を真摯に聞きました」
と付け加えた。
さらに、プーチン大統領の数々の声明から引き出された具体的な例を挙げて、「非常に詳細にわたって」説明されたため、アメリカ側は「ロシアの立場をより明確に理解するようになった」と確信する理由があると述べた。
ラブロフ外相は、リヤドでの会談はロシアとアメリカの首脳が発案したもので、両首脳は次のサミットの準備を開始することで合意したと指摘した。
その実現に向けて、外相と国家安全保障顧問が会合を開き、両首脳が「サミットの具体的な日程とスケジュールを交渉する」前に解決すべき問題を決定することになった。
ラブロフ氏によると、モスクワとワシントンは、地政学的および経済的な両分野における「相互に有益なプロジェクト」を通じて、関連分野において「国家の利益が一致した場合には、努力を結集して実施しなければならない」ことで合意した。
しかし、利害が一致しない場合には、両国は対立を煽るのではなく、むしろ問題の解決に向けて取り組むべきであると、同氏は付け加えた。
ラブロフ氏はまた、安全保障の保証とウクライナへの派兵の可能性に関して、アメリカがEUと関与している問題についても言及し、
「我々は、NATOの拡大とウクライナの軍事同盟への吸収はロシアの利益と主権に対する直接的な脅威であるとプーチン大統領が繰り返し強調していることを、相手側に説明した」
と強調した。
ラブロフ外相によると、モスクワは、EUの旗の下であろうと、各国の部隊の一部であろうと、NATOに関連する軍事的存在は一切容認できないという立場を明確にした。
ロシア外相はさらに、「双方は実質的に、外交団の問題を完全に解決しなければならないことで合意した」と付け加えた。
同氏は、ここ数年に課された制裁措置、外交官追放、外交施設の接収、および業務を複雑化するその他の障害に対処することも含まれると指摘し、
「我々の代表団は間もなく会合を開き、これらの人為的な障壁の撤廃について話し合い、両国における大使館および領事館の円滑な機能の確保を図る」
とラブロフ氏は述べた。
以上。
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フェイクニュースの流布も問題ですが、我々は自己分析を行い、情報を適切に判断する能力を持っています。特に外交政策に影響を与える問題については、慎重なアプローチが求められます。誤った情報に基づいて判断を下すことは、国際的な関係において取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争と中東の戦争が続く限り、我々はロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説を積極的に紹介し、バイアスを超えて客観的な視点を持ち続けます。
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