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「ロシア、イスラエルのゴラン高原併合に警告」

写真は、ロシア外務次官セルゲイ・リャブコフ © Evgeniy Biyatov; RIA Novosti

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日本時間12月16日21:06 ロシア・トゥデイ(RT)

ウクライナ紛争と中東の戦争:バイアスを超えて

世界的な紛争は、私たちの情報源に大きな影響を与えています。特にロシアとウクライナの紛争、およびイスラエルとハマスとの戦争については、我々が日本で入手する情報のほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えるでしょう。しかし、これらの紛争について客観的に理解するためには、当事者両方の主張を聞くことが重要です。

フェイクニュースの流布も問題ですが、我々は自己分析を行い、情報を適切に判断する能力を持っています。特に外交政策に影響を与える問題については、慎重なアプローチが求められます。誤った情報に基づいて判断を下すことは、国際的な関係において取り返しのつかない損失を招く可能性があります。

したがって、ウクライナ紛争と中東の戦争が続く限り、我々はロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説を積極的に紹介し、バイアスを超えて客観的な視点を持ち続けます。

「ロシア、イスラエルのゴラン高原併合に警告」

セルゲイ・リャブコフ外務次官は、西側諸国のエルサレムにおける「短絡的な行動」を戒め、シリア情勢を悪用しようとする試みを控えるよう警告した

イスラエルは、シリアで進行中の危機によってもたらされる「好機に酔う」ことを避けるべきであると、ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官が警告した。イスラエル軍が隣国への侵攻を開始したことを受けたものである。

今月初め、シリアの反体制派は、ジハーディスト集団「ハヤト・タハリール・アル=シャーム(HTS)」の主導により、国内全域で奇襲攻撃を開始し、首都ダマスカスを含む複数の主要都市を制圧した。これを受けて、シリア大統領バシャール・アサドは辞任し、ロシアに亡命した。

アサド政権の崩壊後、イスラエル国防軍(IDF)はシリアとゴラン高原の緩衝地帯に侵攻した。国連やアラブ諸国から厳しい批判を受けながらも、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は日曜日、閣議で違法占領地域におけるユダヤ人人口の拡大とゴラン高原への無期限の「入植」計画を承認したと発表した。

月曜日にこの動きについてコメントした際、リャブコフ氏はシリアで裏で暗躍している外部勢力について問われ、アメリカは「間違いなく目に見える」存在であるが、イスラエルも現在の状況の主な「受益者」のひとつであると述べた。

「私は西エルサレムの特定の『強硬派』が好機に酔いしれることのないよう警告したい」

とリャブコフ氏は述べ、

「今、多くの人が話題にしているゴラン高原の併合は絶対に受け入れられない」

と強調した。

同氏はイスラエルに対し、ゴラン高原に緩衝地帯を設けることを定めた1974年のシリアとの離隔合意の完全履行を求めた。

それより以前に、イスラエル政府はアサド政権の崩壊により、この合意は「崩壊した」と主張している。

イスラエル国防軍のヘルツィ・ハレヴィ参謀総長は、イスラエルは「シリアで起こっていることには介入していない」とし、「シリアを統治するつもりもない」と述べた。

しかし、シリア軍崩壊後、

「テロ組織がここに来るという脅威がある。そのため、我々はここまで前進した。極端なテロ組織が我々の国境近くに定住しないようにするためだ」

と述べた。

イスラエルのイスラエル・カッツ国防相も、緩衝地帯への侵入は、「重戦略兵器やテロインフラ」のない新たな「安全地帯」を創設することが目的であると述べた。

以上。

日本語:WAU

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