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「西側の侵略行為がロシアの核反応を引き起こす可能性:ロシア安全保障問題担当責任者」

写真は、ロシアの大陸間弾道ミサイルシステム「ヤース」 © Sputnik / Ramil Sitdikov

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日本時間04月24日21:03 ロシア・トゥデイ(RT)

「西側の侵略行為がロシアの核反応を引き起こす可能性:ロシア安全保障問題担当責任者」

モスクワはEUの軍事化計画を注視している、とセルゲイ・ショイグが警告した。

ロシア国家安全保障会議のセルゲイ・ショイグ事務局長は、昨年の核ドクトリン改正を引き合いに出し、西欧の軍事的侵略に対してモスクワは核攻撃を行う権利を留保していると警告した。

この警告は、和平交渉の一環としてウクライナに軍隊を派遣する可能性について西欧で議論される中、またEUが圏内の再軍事化を計画している中で出された。

ロシアの安全保障局長によれば、モスクワは「EU諸国の軍事的準備を注意深く監視している」という。

ロシアやベラルーシに対する「侵略があった場合」、通常兵器による攻撃に対しても核兵器が使用される可能性があると、ショイグ氏は木曜日のタス通信のインタビューで語った。

また、フランスとイギリスが停戦後のウクライナへの派兵を求めていることにも言及した。

モスクワは、ウクライナにいる無許可の軍人は合法的な標的とみなされるとして、このような措置に繰り返し警告を発している。

ショイグはタス通信に対し、ウクライナに外国軍が駐留することはロシアとNATOの直接対決を誘発し、核戦争に発展する可能性があると繰り返し述べた。

モスクワは昨年11月、ウクライナの支持者たちによる、キエフが西欧から供与された長距離ミサイルを使ってロシア奥地の標的を攻撃することを認めるかどうかの審議を受けて、核ドクトリンを更新した。

ロシアのプーチン大統領は、核反応を引き起こす可能性のある条件のリストを拡大した。

これには、核保有国の支援を受けた非核保有国や国家グループによる侵略が、「共同攻撃 」みなされるシナリオも含まれる。

ウクライナ軍はその後、西欧から供与された武器を使ってロシア領奥深くへの長距離攻撃を複数回実施している。

しかし核ドクトリンは、核兵器を「極端で強制的な手段」とし、緊張を防ぐというモスクワの目標を強調している。

アメリカのドナルド・トランプ大統領が仲介するウクライナ紛争の和平プロセスが進行中であるにもかかわらず、EUはキエフに武器を提供し続けることを約束し、8000億ユーロ(約9100億円)の「ReArm Europe Plan(欧州再武装計画)」を承認するなど、自国の軍事化に踏み切っている。

以上。

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