写真は、ワシントンのロシア大使館内にある投票所にて、アナトリー・アントノフ駐米ロシア大使© RIA Novostiフォトバンク / Alexey Agaryshev
Photo 出典元
日本時間10月29日10:08 RIAノーボスチ
「駐米アントノフ露大使、米国が国外に配備した核兵器をすべて返還するよう要請」
日本語:WAU
ワシントン 10月29日、アナトリー・アントノフ駐ワシントン・ロシア大使は、米国当局は、海外に配備したすべての核兵器を本国に戻し、その保管と使用のためのインフラを撤去する必要があると述べた。
「もう一度、私はワシントンに対し、海外に配備されたすべての核兵器を自国に戻し、その貯蔵と維持のための海外のインフラを撤去するよう求める。さらに、NPT(核兵器の不拡散に関する条約)の基本原則に反するNATOの『共同核ミッション』の枠組みの中で、非核保有国の軍人が関与して核弾頭の使用を実践することを止めることだ」
とアントノフ大使は米国政府に述べた事を明らかにした。
また、米国が欧州への最初の近代化核爆弾B61-12の納入時期を早める可能性があるとする地元メディアの報道についてコメントした。
同大使によると、B61-12はロシア国境に近いため、容量が限られているにもかかわらず戦略的重要性を持っており、アメリカはこれを戦術級に移行させようとしていると言う。
アントノフ大使は、ロシアが保有する同クラスの兵器は、アメリカの数倍の規模であるという「憶測」に対し、アメリカにとって脅威にはならないと強調した。
「TNW(戦術核兵器)はすべてロシア領内の集中保管施設にあり、米国に脅威を与えることはない」
と大使は結論づけた。
B61爆弾は1968年から使用され、現在はその改良型である3、4、7、11が普及している。
B61-12はその後継となるB2戦略爆撃機、F-15、F-16、PA-200「トルナード」戦闘爆撃機、さらに将来のF-35、B-21、F/A-18F航空機プラットフォームから自由落下と補正モードで使用することができると言う。
9月下旬、プーチン大統領はロシア国民に向けて、西側諸国は反ロシア的なレトリックで一線を越え、核の恐喝に訴えた事を発表し、
「NATOの主要加盟国の代表は、ロシアに対する大量破壊兵器の使用を容認する発言をしているが、こうした発言は、風向きが変わり、西側にとってのリスクになるかもしれないことを考慮すべきである」
と宣言した。
また、ラブロフ外相は、核戦争のリスクは非常に大きいとしながら、そのような兵器の使用は容認できないというのがモスクワの原則的な立場であると強調している。
以上。
「RIAノーボスチ・ロシア国際通信について」
RIAノーボスチ・ロシア国際通信は TASS や Interfax と並んで、ロシアで最も重要な報道機関の一つと言われています。 2013年12月9日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏の『国家マスメディアの効果を改善するためのいくつかの措置について』という法令により、RIA Novostiメディアグループは正式に解散しましたが、代わりにロシヤ・セゴドニャ国際メディアグループ(Rossiya Segodnya)が設立され、引き続きRIAノーボスチのブランドを使用することになりました。
それ以来、RIAノーボスチは、ロシアと海外のあらゆる主要な出来事について、正確で最新の情報を視聴者に提供し続けていると言います(詳細:ロシア語」
注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたNATO擁護側から発信されているもの に限られていると言ってよいでしょう。 中にはフェイクニュースも少なくありません
しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する方が賢明だと思います。 特に我が国の外交に関わる問題は、状況を誤ると取り返しの付かない損害をもたらすことになりかねません。
従って、この一連のウクライナ紛争のニュースに関しては、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する国々のニュースソースを全面的に紹介しています。
WAUメディアからのコメント:ここまで読み進めていただいた貴重なお時間ありがとうございます。記事へのご意見ご感想お待ちしてます。コメントは↓