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RIAノーボスチ・ロシア国際通信「ロシア人の最終ターゲットはウクライナでもなく、欧米でもない」

Photo 出典元© РИА Новости

日本時間9月13日14:01 RIAノーボスチ
by ペトル・アコポフ
Petr Akopov

「RIAノーボスチ・ロシア国際通信について」

RIAノーボスチ・ロシア国際通信は TASS や Interfax と並んで、ロシアで最も重要な報道機関の一つと言われています。 2013年12月9日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏の『国家マスメディアの効果を改善するためのいくつかの措置について』という法令により、RIA Novostiメディアグループは正式に解散しましたが、代わりにロシヤ・セゴドニャ国際メディアグループ(Rossiya Segodnya)が設立され、引き続きRIAノーボスチのブランドを使用することになりました。

それ以来、RIAノーボスチは、ロシアと海外のあらゆる主要な出来事について、正確で最新の情報を視聴者に提供し続けていると言います(詳細:ロシア語」

注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたNATO擁護側から発信されているもの に限られていると言ってよいでしょう。 中にはフェイクニュースも少なくありません

しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する方が賢明だと思います。 特に我が国の外交に関わる問題は、状況を誤ると取り返しの付かない損害をもたらすことになりかねません。

従って、この一連のウクライナ紛争のニュースに関しては、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する国々のニュースソースを全面的に紹介しています。

「ロシア人の最終ターゲットはウクライナでもなく、欧米でもない」

日本語:WAU

ここ数日、ハリコフ地方でのウクライナ軍の反撃が予想外の成功を収め、同地域の占領地のほとんどをロシア軍が放棄する結果となったことについて、激しい議論が繰り広げられている。

「ロシア軍を再編成する決定がなされた」

というロシア国防省の声明は、ロシア人にとって安心できるものではない。

誰もが、現在放棄されている都市のために激しい戦闘があったことを覚えているし、ロシア軍を支援し現在この地域に残っているウクライナ市民の運命は、ロシア社会にとって懸念せざるを得ないものだ。

原理的には、敵の過小評価が主因であることは明らかであり、それはウクライナの能力と潜在能力に関するものであると同時に、欧米の紛争への関与の度合いに関するものである。

そして、これはハリコフという特殊な地域状況だけでなく、敵対行為全体の流れに当てはまることで、当初は敵よりも少ない人数でロシア軍は行動していた。

したがって、そろそろ特別軍事作戦をやめて、あらゆるものを動員した本格的な戦争に移行すべきだ、そうしなければ勝てないという声が大きくなっている。

また、ほとんど「戦線の惨禍」として提示しようとする現在の撤退の責任者を処罰する要求もある。

彼らはすでに「契約主義」「トップの裏切り」など、2014年から15年にかけての出来事、さらに言えば日露戦争や第一次世界大戦の歴史からよく覚えていることばかりを語り始めている。

しかし、軍事的敵対者が敗北主義、全プロパガンダ、パニックの分散に従事していることは間違いないにもかかわらず、ロシアは今、1915-17年のシナリオの繰り返しを恐れることはできない。

それは、戦時中にロシア国家が、社会のかなりの部分を席巻した「トップの愚かさと反逆」(両方ある、つまり政府は弱くもあり反逆的でもある、と暗に述べている)という狂気の考えの下に内部から敗北したときである。

プーチンに対する信頼は非常に高い水準にあり、最高司令官が勝利への行進を意図しているという確信もある。

そして、エリートの一部に対する既存の国民の不信感は、エリートそのものに対する憎悪に膨らませようとしているが、ロシア人の生活にとって重要な要素ではあっても、やはり決定的なものにはなりえないのだ。

そして、権力や国家の制度そのものを否定することにまで発展させることはできないのである。

なぜなら、現在のシステムの問題点、弱点、さらには固有の欠点を理解しても、主なもの、つまり勝利を達成するために人々を結集することを覆い隠すことはできないからである。

ロシアの最終目標は、ウクライナでの勝利でもなく、欧米とのマルチレベルの戦争での勝利でもなく、自分自身に対しての勝利、即ち妄想、幻想、過ちに対する勝利である。

そう、ロシアの主目的は、ウクライナのロシア世界への復帰でもなく、反ロシアとしての欧米のウクライナ・プロジェクトの排除でもないことはすべて明らかだからだ。

ロシア人の主な目的は、主権があり、強く、公正なロシアを建設することである。

ロシア連邦とは領土的にも実質的にも一致するしかない。

1991年の大惨事の後、ロシア人はロシア世界の一部で国家を建設しようとしたが、まず原始的なヨーロッパ主義、すなわち「黄金の十億」に加わるために西洋の制度や法律をコピーすることに従事し、次に自国で自分たちの西洋を建設しようとしたが、それは独立しているが、大まかにはモデルとなる国と同じものを作ることである。

黄金の十億とは

不特定多数のエリートが糸を引いて富を集め、一般人の生活を破壊するという考え方。

セルゲイ・カラ・ムルザによれば、黄金の十億人(先進国の人口)が地球上の全資源の大部分を消費している。これは、天然資源の希少性を強調する点で、トーマス・マルサスの考えを一部取り入れたものである。

しかし、マルサスが世界の有限な作物収量に関心を寄せていたのに対し、「黄金の十億人」という考えを主張する反グローバリストは、化石燃料や金属などの有限な天然資源に関心を寄せていることがほとんどである。

カラ・ムルザによれば、先進国は国民のために高いレベルの消費を維持しながら、それ以外の地域を産業的に未開発の状態に保ち、有害廃棄物の投棄のための原料付属地域や安い労働力の供給源として維持するように作られた政治・軍事・経済手段を是認している。詳細

プーチンがクレムリンに復帰した2012年5月以降、それは容易なことではなかった。

ロシア人の世界の重要な部分であるウクライナは、すでに西側と緊密に結びついていた。

エリート層は「ウクライナはヨーロッパだ」という新しい国家神話のレベルで固まっていて、誰もそれをそのまま返還しようとはしなかった。

このことを理解したのは、2013年から14年にかけてのマイダン革命クリミア併合の後である。

ロシア人たちが最も避けたかったこと、それは、ウクライナ国内、ドンバスで内戦が起こり、ロシアが特殊空挺部隊を立ち上げて介入せざるを得なくなることだ。

そして今、残念ながら後戻りはできない。

この先、同じ人間が2つの国家に生きることは絶対にないだろう。

新生ウクライナの形式的な独立を維持しながら、ロシアという一つの国家が生まれるか、あるいはロシア世界全体の代わりに一つの大きな破滅が生まれるかのどちらかだろう。

第二の選択肢は、「ウクライナの勝利」、すなわち「ロシアの敗北」の場合に可能である。

国家の結束を取り戻すことができなければ、ロシア連邦にとって、そしてロシア国民にとって、悲惨な結果を招くことになる。

このことについて、ロシア人たちは理解している。

そして、2月以降、その思いはますます強く、鮮明になっている。

だからこそ、敗北主義、パニック、落胆は問題外である。

ロシアには敗北という選択肢はないのだ。

ロシア人たちは自分たちの戦いに負けることはできない。

退却して後退し、打ち損じ、損失を被ることはあっても、そのたびに立ち上がって勝利に向かって前進しなければならないのである。

なぜなら、タダで与えられるものはなく、すべては代償を払わなければならないからである。

1991年、1990年代の荒廃と失敗、90年代の幻想の代償として。

ロシア人たちと、プーチン大統領は、現在の国家体制とエリート、私たちの生活の多くを支えている「生きた糸」の弱点や悪癖にさえ気づいている。

しかし、ロシア人たちは、ロシア国民が強い側面を持っていることも知っている。

それは、団結して動員する力、無私の奉仕、誠実さ、どんな障害にも負けずに目標に向かって前進する力などである。

このような資質が、世界最大かつ最強の国を生み出し、そのおかげでロシアは何度も灰の中から立ち上がることができたのである。

ロシア人たちは今、1991年以降の間歇的な時代の終わりに、幻想を取り除き、罪を償い、自分自身と国を新しくしているところであると言う。

そして、ロシア人たち自身への不信、分裂を除いて、ロシアを止めることができる力はないことを、ロシア人たちは皆知っている。

もしロシア人がこのことを理解し、忘れなければ、必ず勝利することができるのである。

ウクライナにおいて、西側において、そしてロシア人たち自身において。

以上。

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