Photo:米国連邦議会議事堂内で抗議するドナルド・トランプ大統領の支持者たち(1月6日)Roberto Schmidt / AFP – Getty Images
米国時間8月26日NBCニュース
by レスター・ホルト
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Newsmax記事
by エリック・マック
Eric Mack
オンラインメディア編集者、ライター、ソーシャルメディアエンゲージメント担当マネージャー
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1月6日連邦議会の暴動でアシュリー・バビットを射殺した警官が沈黙を破りました。しかし、その真相は?
米国時間8月26日、NBCニュースは、1月6日連邦議会の暴動でアシュリ・バビットを射殺した警官のインタビューの内容を放映ました。
米国連邦議会議事堂警察のマイケル・バード中尉は、NBCニュースの独占インタビューの中で、暴徒が命令に従わなかったため、「最後の手段」として発砲しただけだと述べています。
NBCニュースによると、バード氏は、レスター・ホルトとの独占インタビューで、暴動後初めて公の場で語りました。
「ドアをバリケードで塞いだ時点で、私たちは基本的にその場に閉じ込められてしまいました。撤退する方法も、脱出する方法もありませんでした。」
当局が公表しなかった名前の使用をNBCニュースに許可したバード氏は、「あのドアを通り抜ければ、彼らは下院議場に入り込み、議員たちに襲いかかることになる」と付け加えました。
やがて、デモ隊の大群がやってきた時、議会警察の28年のベテランであるバードは、暴徒がガラス扉を破壊すると、銃を抜いて防御の姿勢をとりました。
何度も「下がれ」と叫んだそうです。しかし、暴徒たちはどんどん前に出てきて、一人の暴徒がドアを乗り越えようとしました。
その時バードが発砲し、アシュリ・バビットの肩に命中したのです。
空軍退役軍人でドナルド・トランプ前大統領の熱烈な支持者であるバビットさん(35歳)は地面に倒れ、後に傷がもとで死亡しました。
NBCインタビュー記事の詳細
マイケル・バード中尉
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マイケル・バード中尉について:
ワシントンD.C.出身。1993年、彼は米国連邦議会議事堂警察に入隊しました。その後、米国国会議事堂警察の下院議場セクションの司令官になりました。
2019年2月、ワシントンD.C.にある米国国会議事堂の下院側のトイレに、部署で支給されている40口径弾を発射するグロック22の銃器を放置していたことで調査を受けいぇいます。定期的なセキュリティチェックの際に、意図しない発射を防ぐ手動の安全装置がないまま放置された銃を別の警官が発見しています。
2021年1月6日、グロック22を使用して1発発砲し、米国連邦議会議事堂内の下院議場のロビーに通じるガラスドアの1つを通り抜けようとしたアシュリ・バビット(35歳)の肩に命中。彼女はその日、議事堂に侵入した暴徒の一人でした。彼女は地面に落ち、後にその傷がもとで亡くなりました。
2021年2月25日、バビットを撃った警官との短い話し合いの中で、下院代理の軍曹がバード中尉を呼び寄せました。
2021年4月、米国司法省は、2021年1月6日に行われたバビットの銃撃に関連して、ビデオ、現場の物的証拠、検死結果、本人や他の警官、目撃者の供述などを調べた結果、彼の不正行為はなかったと発表しました。それにもかかわらず、米国司法省も米国連邦議会議事堂警察も彼の名前を公式には公表していませんでした。
2021年8月26日、NBCは彼の「NBC Nightly News with Lester Holt」のインタビューを放映し、2021年1月6日にバビットを射殺した警察官として初めて彼の名前が正式に公表されました。詳細
一方、妻アシュリ・バビットを殺した犯人がNBCニュースのインタビューで正体を明かしたその日、悲劇の日を振り返って、夫アーロン・バビット氏は、Newsmax木曜日の 「グレッグ・ケリー・レポート」に出演し心情を語りました。
アーロン・バビット氏は海兵隊員の兄弟もアフガニスタンで惨殺されており、殺害された軍人に哀悼の意を示す一方で、1月6日の米国連邦議会議事堂警察のマイケル・バード中尉に対しては、 「私は1月7日以来、毎日のように、時には1日に5~10件もの殺害の脅迫や憎しみに満ちた戯言を投げつけられているので、その点では同情できません」 とに語っています。
また、1月6日にアシュリ・バビットを射殺した警官の名前は長い間明かされてなかった事を指摘したうえで、「このインタビューは民主党とジョー・バイデン大統領が、今アフガニスタンで起きている大炎上から目をそらすためにインタビューを受けさせたのではないかと疑った」 と述べました。
バビット氏は実際、ISISが言ったとされる「見てろ、面白い事が起きるぞ!」 の言葉を引用し、木曜日の朝にカブールで死亡した十数人の米軍兵士に同情の意を示しました。
アシュリとアーロン・バビット氏
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バビット氏は、続けて 「これはソフトな誘導で、よくリハーサルされたインタビューだったことは、皆分かっているでしょう。」
更にマイケル・バード中尉の発言について、見たか見ていないか矛盾した主張を含む問題点を指摘しました。
「彼は何も見ていないことを認めた上で、とにかく発砲したと言うのです。 彼は妻の手を完全に見ることができなかったと言っています、それに彼女のバックパックの中に何が入っているかも分からなかったと。」
「妻の手が前にあったんですよ」とバビット氏は言います。
「妻の手が見えなかったのに、彼女のバックパックを心配していたのですか?」
バビット氏はまた、マイケル・バード中尉が会議室のドアの外にいた抗議者が何を叫んでいたのか聞こえなかったと言っていたことを指摘し、
「にもかかわらず彼は、発砲前に停止するようにという彼の命令は、妻に聞こえていたし、聞いていたはずだと主張しました。 」
バビットは、妻を亡くしたことで感情的になり、言葉が途切れてしまいました。
そして、バビット氏は記録から、バード氏が割れたガラスのドアの向こう側に何があるか知らずに撃ったと言っていることを指摘しました。それは、丸腰の妻であり、退役軍人でした。
「もし私がこの男と一緒に仕事をしていたら、彼のそばにいるのが怖かったでしょうね」。
バビット氏は、司法省がバード氏を免責し、NBCニュースがバード氏の身元を明らかにするために「ソフトガイド」インタビューを行ったにもかかわらず、亡き妻のために正義を貫くことを誓いました。
以上。
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翻訳者からのコメント:
ここまで読み進めていただいた貴重なお時間に感謝いたします。