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「NATOに懐疑的なルーマニアの大統領候補が逮捕される(動画)」

写真は、カリン・ジョルジュ © Andrei Pungovschi / Getty Images

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日本時間02月16日18:16 ロシア・トゥデイ(RT)

「NATOに懐疑的なルーマニアの大統領候補が逮捕される(動画)」

選挙資金に関する違法行為の疑惑により、カリン・ジョルジュ氏の選挙勝利は昨年無効となっていた

ルーマニア警察は、昨年無効となった大統領選挙のトップ候補者であったカリン・ジョルジェスク氏を逮捕し、支持者や選挙運動関係者宅を数十件家宅捜索したと、現地のメディアが水曜日に報じた。

NATOとEUの批判者であり、ウクライナへの支援に反対するジョルジェスク氏は、昨年11月、ルーマニアの大統領選挙の第1回投票で、予想外に23%の票を獲得し、話題となったが、憲法裁判所は、彼の選挙運動に「不正行為」があったとする諜報文書を理由に、第2回投票の直前に結果を無効とした。

ジョルジェスク氏の広報チームはFacebook上で、同氏が大統領選への新たな立候補を提出しようとしていたまさにその時に逮捕されたと述べ、

「システムが交通違反で彼を止め、検察庁で事情聴取のために車を停車させたのだ! 民主主義はどこにあるのか? 民主主義を守らなければならないパートナーはどこにいるのか」

と、彼のチームは書き込んだ。


逮捕される前、ジョルジェスク氏はFacebookの投稿で、支持者宅への家宅捜索を非難し、

「共産主義・ボルシェビキ体制は、その忌まわしい悪用を続けている」と彼は書き、ルーマニア当局が「選挙の盗用を正当化し、私の大統領選への新たな立候補を阻止するために、証拠をでっち上げようとしている」

と投稿した。

ルーマニア検察当局は、「ジョルジェスク氏がファシスト組織に関与し、公共の場において物議を醸すイデオロギーや歴史上の人物を宣伝した」容疑で捜査中であると、G4Mediaの報道機関が捜査関係者の話として報じた。

同紙によると、ジョルジェスク氏は同日中に釈放されたが、国外への出国は禁止され、裁判所によりソーシャルメディアへの投稿やテレビ出演も禁じられ、当局の発表によると、同氏は「反憲法行為」や不正な資金報告など、合計6つの容疑に問われている。

報道によると、警察は家宅捜索の際に「武器、実弾、100万ドル以上の現金が金庫に隠されていた」のを発見したという。

ジョルジェスク氏の逮捕報道を受け、数十人が検察庁前に集まり、氏の名を叫んだ。 ルーマニア同盟(AUR)党のジョージ・シミオン党首は、同党の国会議員たちも検察庁に向かい、説明を要求していると述べた。
Digi24は、シミオンがジョルジェスクへの支持を維持していると述べ、「明白な証拠が示されるまでは、これは政治的な取り締まりであると疑っている」と報じた。また、現時点では「証拠はひとつもない」とも付け加えた。

ジョルジュの昨年の驚くべき選挙勝利と、その後の選挙プロセスへのロシアの干渉という証明されていない主張をめぐる無効化は、国内で論争を巻き起こした。

保守党と自由党の両党は、社会民主党(PSD)と中道右派の国民自由党(PNL)という既成政党が、憲法裁判所内で糸を引いて権力を維持しようとしていると指摘している。

また、アメリカ政府高官は、「ロシアの干渉」疑惑をめぐる選挙の無効についても批判している。

今月初めのミュンヘン安全保障会議で、J.D. ヴァンス副大統領は、ルーマニアの「古い既得権益層」「ソ連時代の醜い言葉である誤報や偽情報といった言葉に隠れながら、別の視点を持つ人物が選挙で勝利するかもしれないという考えを好まない」と指摘した。

選挙キャンペーン中、ジョルジェスク氏はルーマニアの地政学上の非同盟を繰り返し主張し、国家の主権と自立を強調した。

西欧諸国の政策に対する影響力に懐疑的な見方を示し、NATOとEUの両方を批判しながらも、ルーマニアはこれらの組織へのコミットメントを尊重するが、ルーマニア英府に対しては「彼らが自分たちの約束を尊重する範囲内」にとどめると述べていた。

また、当選した場合はウクライナへのルーマニアの軍事支援を停止すると誓っている。

以上。

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