写真は2021年、アラスカ州アンカレッジで交渉中のアメリカと中国の当局者の映像。© Frederic J. Brown / AFP
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日本時間05月12日12:30 ロシア・トゥデイ(RT)
注: 現在、世界中で注目されているロシアとウクライナの紛争に関する情報は、我々が日本で入手するもののほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えます。中にはフェイクニュースも少なくありません。
しかしながら、どのような紛争であっても、当事者両方の主張を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのかを読者が客観的に自己分析し判断することが重要であると思います。特に、我が国の外交に関連する問題については、状況を誤ると取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争が続く限り、われわれはロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説などを積極的に紹介します。
「アメリカと中国、突然のハイレベル会談を実施」
ホワイトハウスによると、「建設的な」対話がウクライナ紛争と台湾問題に焦点を当てて行われた
日本語:WAU
ホワイトハウスの国家安全保障顧問、ジェイク・サリバン氏は水曜日と木曜日に、ウィーンで中国共産党外交委員会のトップ、王毅氏と抜き打ちで会談を行った。
ホワイトハウスは声明の中で、この会談がロシア・ウクライナ紛争から台湾海峡の緊張に至るまで、「率直で実質的かつ建設的な議論」であったと表現した。
AP通信は、匿名のアメリカ政府関係者の話を引用し、サリバン氏が王氏に対して昨年冬にアメリカ領土上空で発見された中国の高高度気球に端を発した対立を「終わらせようとしている」と語ったと伝えた。
アメリカは、この気球がスパイ行為に使用されたと主張し、2月上旬に戦闘機を派遣して撃墜した。一方、北京は気球は気象観測用の飛行船であり、コースを外れたものであると発表している。
AP通信によると、両者はこの会談で、気球事件を「残念な出来事」と位置付け、標準的かつ正常な通信経路の再確立を目指すことで合意したとされている。
木曜日のブルームバーグの報道によれば、ホワイトハウスは中国政府の異なるレベルの高官とのより多くの会合や通話を求める努力を強化しているとされており、アメリカのジョー・バイデン大統領と習近平国家主席の電話会談を目指していると言う。
両首脳が最後に会談したのは、11月にインドネシアで開催されたG20サミットの際であったが、現在、ワシントンと北京の緊張は台湾やアジア太平洋地域全体に集中しており、両国は互いにエスカレートした動きをしていることを非難している。
外務省報道官の王文斌氏は、11日(木)に行われた記者会見で、二国間関係に関する質問に答え、
「アメリカは一方ではコミュニケーション上の問題を提起し続け、他方では中国を抑圧し封じ込め続けることはできない」
と述べた。
同報道官はアメリカに対して、北京に対する「正しい認識を持つ」よう促し、「中国のレッドラインを尊重する」よう求めた。
先月、台湾の蔡英文総統がアメリカを訪問した後、北京は台湾周辺で軍事演習を行った。北京は台湾を自国の領土の一部と見なしており、台湾が外国人関係者と接触することには強く反対している。
アメリカは台湾を正式に独立国家として承認していないが、台湾政府に武器を提供し、中国本土からの攻撃に備えて台湾を防衛することを約束している。
以上。
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