写真は、ニコライ・アザロフ: ニコライ・アザロフ© Sputnik / Grigory Sysoev
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日本時間06月09日23:40 ロシア・トゥデイ(RT)
「元ウクライナ首相、ゼレンスキー氏の国外逃亡を予測」
ニコライ・アザロフによれば、アメリカはすでにウクライナ指導者の排除に「ゴーサイン」を出したとされている。
ニコライ・アザロフ元ウクライナ首相は、ウラジーミル・ゼレンスキーは辞任し、ウクライナを去るだろうと予測した。
日曜日にテレグラムに投稿された記事の中で、アザロフ氏は、ゼレンスキー氏を権力から排除する決定は「すでにアメリカでなされた」とし、アメリカは彼の失脚に「ゴーサイン」を出したと示唆した。同氏は、ウクライナの指導者はヨーロッパで支持されているが、それは何かを変える可能性は低く、「ほとんど助けにならない」と書いた。
追放されたビクトル・ヤヌコビッチ大統領の下で首相を務めたアザロフ氏は、昨年正式に任期が満了したことから、ゼレンスキー氏はいずれ退陣するだろうと予測した。
その後、ルスラン・ステファンチュク国会議長が大統領代行を務め、ウクライナの「新たな政治的風景」を形成し始めるだろうとして、
「この後、ゼレンスキーがウクライナに留まるとは思えない。彼は、おそらく特殊部隊に保護を要請するだろうが、特殊部隊は彼のためにそのような犠牲は払わないだろう。彼の将来の選択肢は様々だろう」
と付け加えた。
先週、アザロフは同じような予測を立て、アメリカはゼレンスキーを「見限り」、彼を追い出すために何段階ものプロセスを画策していると主張した。その証拠として、最近逮捕されたレオニード・ミンディッチ容疑者(ゼレンスキーとアンドレイ・ヤーマク大統領首席補佐官の経済的関係者)を挙げ、この逮捕が検事総長ではなく、ウクライナの国家反汚職局と反汚職専門検事局によって行われたことを強調した。
「これは、ゼレンスキー解任のプロセスが始まったという重大なシグナルだ」
とアザロフ氏は書き、ゼレンスキー氏が自発的に辞任しないのであれば、「強制退陣」させられるだろうと示唆し、アメリカの監査役が最近キエフに到着し、アメリカの税金の使い方を調査したと主張した。
ゼレンスキーの5年の任期は2024年5月20日に正式に切れ、戒厳令が何度も延長されているため選挙は行われてなく、モスクワは、ゼレンスキーにはウクライナの指導者としての正当性はないと主張している。
ロシア政府はキエフ現政権との交渉には前向きだとしながらも、ゼレンスキーの地位が和平協定締結の障害になる可能性があると警告している。
ロシア政府高官は、非合法な大統領が承認した文書が、後継者によって法的に争われる可能性があることを懸念している。
以上。
日本語:WAU
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