写真は、飛行機を離れるロシアのプーチン大統領 © Sputnik / Ramil SitdikovPhoto
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ロシア時間7月19日 05:36 ロシア・トゥデイ(RT)
「ロシア・トゥデイ(RT)について」
ロシア・トゥデイ(RT)は、ロシア連邦予算からの公的資金で運営されている、自律的な非営利団体です。2005年に最初の国際ニュースチャンネルを開設したRTは、現在、9つのテレビチャンネルでニュース、時事問題、ドキュメンタリーを放送する24時間体制のグローバルなニュースネットワークであり、6つの言語によるデジタルプラットフォームと、姉妹ニュースエージェンシーのRUPTLYを擁しています。
現在、RTは5大陸、100カ国以上で視聴可能です。主流メディアが見落としているストーリーをカバーし、時事問題に対する新たな視点を提供し、主要なグローバルイベントに対するロシアの視点を国際的な視聴者に伝えています。 2021年1月の時点で、RTのウェブサイトは合計で1億5000万以上の月間アクセス数を記録しています。2020年、RTは世界のTVニュースネットワークとして初めて、YouTubeのチャンネル全体で100億ビューを達成しています。
注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたNATO擁護側から発信されているもの に限られていると言ってよいでしょう(フェイクニュースも少なくありません)。
しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する方が賢明だと思います。 従って、この一連のウクライナ紛争のニュースに関しては、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する 国のニュースソースを全面的に解説しています。
「プーチン大統領、イラン・トルコの指導者との会談のためテヘランに向かった」
ロシア指導部は、3カ国協議はシリア問題に焦点を当てるが、他の重要な問題もイランで取り上げられると発表した
日本語解説:WAU
ロシアのプーチン大統領は、イランのエブラヒム・ライシ大統領、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領との会談のため、火曜日にテヘランに到着する予定である。
2月24日にロシアがウクライナで軍事作戦を開始して以来、2度目の外遊となる。
6月下旬にはトルクメニスタンとタジキスタンを訪問し、各国首脳と会談したほか、イランも参加した第6回カスピ海サミットに出席した。
カスピ海サミット:Caspian Summitとは
ソ連時代、カスピ海は実質的にソ連領内の内陸水域であり、南側のみイラン沿岸に流れていた。1992年まで、カスピ海の地位はソ連とイランの条約によって規定されていた。ソ連崩壊後、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタンなどの新興独立国が、カスピ海の分割問題を提起した事が始まり。
当時、カスピ海の位置づけをどうするか、沿岸国の代表との会議で最終決定を目指したが、それは不可能であり、サミットで議論する必要性があった。この協議の中で、2002年4月22日から23日にかけてアシガバートで開催された会議が歴史的に重要な意味を持つことになった。
このサミットでは、主に2つの点が注目された。1)カスピ海沿岸諸国が初めてカスピ海全体に関する問題を議論したこと、2)アシガバート・サミットで初めて、カスピ海の地位に関する全沿岸諸国首脳の妥協点を探ることが行われたことである。詳細
イランの首都で行われる3カ国交渉は、モスクワ、テヘラン、アンカラが2017年にシリア紛争の平和的解決をめざして立ち上げた、いわゆる「アスタナ和平プロセス」の一環として、シリアでの和平のために行われるものだ。
クレムリン指導部によると、3首脳は、同国の国際テロの温床を完全に根絶するための措置、シリア間和平プロセスの円滑化、紛争後の復興を含む人道問題の解決策について協議する予定だと言う。
プーチン大統領、ライシ大統領、エルドアン大統領は交渉後、共同声明を発表する予定であると、ロシア大統領補佐官のユーリー・ウシャコフ氏が月曜日に述べ、その草案はすでに作成されていると付け加えた。
また、プーチン氏はイランの最高指導者アリー・ハーメネイー氏とも、二国間首脳会談を行う予定である。
これらの会談では、イラン核合意の回復に向けた協議の停滞をめぐる状況について議論することになると言う。
また、貿易も議題となり、ロシアとイランは新しい大規模な協力協定を準備しているとウシャコフ氏は次のように述べている。
「イランはロシアの重要なパートナーである。私たちの関係は友好的で、何世紀もの歴史があり、多くの分野で非常に効果的に発展している。双方は、二国間協力を新たなレベル、すなわち戦略的パートナーシップのレベルまで引き上げる計画を持っている」
先にイランメディアのインタビューに応じたロシア指導部のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシアとイランの貿易額は2021年に40億ドルを突破し、今年の最初の4カ月で31%伸びた事を発表した。
ペスコフ報道官は、ロシアとイランは世界で最も制裁を受ける国の一つであり、両国が国際的な規制の経済への影響を最小限に抑えることができるような関係を築くことができると自信を示している。
ウクライナに関しては、イランのアミール・アブドラヒアン外相が、紛争は「止めなければならない」との考えから、いずれの側にも支援は行わないことを明らかにした。
この発言により、同大臣は、自国がロシアに戦闘用ドローンなど数百機を提供する計画であるとする米国の主張に反発した。
同時にイランのライシ大統領は、ウクライナ紛争の外交的解決に貢献する用意があると複数回にわたって発言している。
ロシアのウシャコフ大統領補佐官によると、プーチン大統領はエルドアン大統領との二国間会談で、黒海の港から輸出されるウクライナの穀物問題について触れる見通しだと言う。
トルコのエルドアン大統領は、ウクライナ情勢について中立を宣言しているが、様々な問題の解決に取り組んでいる。
最近では、ロシア、ウクライナ、国連が参加した穀物問題に関する多国間協議が開催された。
先週行われたプーチン氏とエルドアン氏の電話会談でも、食料安全保障が主要テーマの一つであった。
エルドアン氏は当時、
「黒海を経由する安全な回廊の形成に関する計画について、国連が行動を起こすべき時だ」
と発言している。
3月にはトルコのイスタンブールでウクライナ政府とロシア政府の重要な和平交渉が開催された。
レジェップ・タイップ・エルドアン大統領
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以上。
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