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ロシア時間5月17日 16:39 ロシア・トゥデイ(RT)
by イアン・マイルズ・チェン
Ian Miles Cheong
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イアン・マイルズ・チェンは政治・文化評論家。彼の作品は、The Rebel、Penthouse、Human Events、The Post Millennialで紹介されています。Twitter @stillgrayとTelegram @CultureWarRoomでイアン氏をフォローできます。
「ロシア・トゥデイ(RT)について」
ロシア・トゥデイ(RT)は、ロシア連邦予算からの公的資金で運営されている、自律的な非営利団体です。2005年に最初の国際ニュースチャンネルを開設したRTは、現在、9つのテレビチャンネルでニュース、時事問題、ドキュメンタリーを放送する24時間体制のグローバルなニュースネットワークであり、6つの言語によるデジタルプラットフォームと、姉妹ニュースエージェンシーのRUPTLYを擁しています。
現在、RTは5大陸、100カ国以上で視聴可能です。主流メディアが見落としているストーリーをカバーし、時事問題に対する新たな視点を提供し、主要なグローバルイベントに対するロシアの視点を国際的な視聴者に伝えています。 2021年1月の時点で、RTのウェブサイトは合計で1億5000万以上の月間アクセス数を記録しています。2020年、RTは世界のTVニュースネットワークとして初めて、YouTubeのチャンネル全体で100億ビューを達成しています。
注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたNATO擁護側から発信されているもの に限られていると言ってよいでしょう(フェイクニュースも少なくありません)。
しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する方が賢明だと思います。 従って、この一連のウクライナ紛争のニュースに関しては、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する 国のニュースソースを全面的に解説しています。
「米バッファローの銃乱射犯は、ウクライナのネオナチと同じ思想を持っていた」
日本語解説:WAU
アメリカのリベラル派は、ウクライナで戦っているネオナチを称賛する一方で、自国の殺人者についてはすぐに「ナチス」と叫ぶ
去る5月14日(土)、ニューヨーク州バッファローのスーパーマーケットで、軍服を着た18歳の白人男性が、頭に被ったへルメットにカメラを装着した状態でライブ配信しながら、ライフル銃を乱射し、10人を殺害、3人に負傷させた事件が起こった。
警察によると、彼は無差別殺害の模様をストリーミングプラットフォームTwitchで生中継していたと言う。
この虐殺事件は、人種間の緊張、銃乱射事件、憎悪犯罪の続発などで不穏な空気に包まれている米国に衝撃を与えた。
容疑者ペイトン・ジェンドロンの行動は、多民族社会への恐怖を鼓舞するいわゆる「偉大なる入れ替わり」理論を引き合いに、警察と本人の双方から人種的動機があると認定された。
記者イアン・マイルズ・チェン氏は、容疑者のジェンドロンは、ウクライナ紛争が始まって以来、主流メディアが重宝してきたアゾフ大隊と同じ哲学を持っていたと主張している。
チェン氏は、
「アゾフ大隊はウクライナ軍の主力部隊で、キエフで最も優秀な戦士を擁している。しかし、公然と反ユダヤ主義を掲げ、第二次世界大戦中に民族浄化を行ったウクライナ人ナチス協力者、ステパン・バンデラの考えを信奉している」
「この大隊はかつて、ナチスのイデオロギーのために西側メディアで明確に批判され、2019年にアゾフがロシアとの戦いに加わるためにアメリカの過激派を積極的に勧誘したことを詳述している。
しかし、ウクライナでのロシアの軍事作戦が進行している間に論調はほぼ反対に変わり、今ではネオナチ軍団がウクライナの自由の守り手たちの拠点であると喧伝されている」
と言う。
そして、バッファローの狙撃犯の思想と世界観がアゾフ大隊と共有されていると彼は主張する。
実際、ジェンドロンのマニフェストの最初のページには、アゾフの公式記章に大きく描かれている「ソネンラート」(黒い太陽)のシンボルが大胆に描かれていた。
ジェンドロンの逮捕後、彼のマニフェストはネット上に公開されている。
これは、銃撃の数分前に容疑者自身がTwitchでライブストリーミングを行った際に投稿したものだと言う。
写真は、バッファロー市裁判所で罪状認否中のペイトン・ジェンドロン.Credit:Mark Mulville/The Buffalo News, via Associated Press
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約180ページに及ぶこのマニフェストは、彼の哲学と動機を説明し、別の大量殺人犯であるブレントン・タラントからインスピレーションを得たと述べている。
ニュージーランドのクライストチャーチにある複数のモスクで51人を殺害したタラントは、74ページに及ぶ独自の教書を投稿し、「黒い太陽」のシンボルも大きく取り上げ、ジェンドロンやアゾフ大隊、その他の人種的過激派と同じ主張をしていた。
バッファローで起きた銃乱射事件を受けて、リベラル派は右派が容疑者のような感受性豊かな白人を洗脳」していると攻撃するようになった。
フォックス・ニュースのタッカー・カールソンを失脚させようと、リベラル派と米民主党の工作員はこの悲劇に乗じて、銃撃事件を彼のせいにする者もいた。
その一方で、犯人の動機や思想がウクライナの過激派と共通している点をすべて消し去ったと言う。
テキサス大学の人口統計学者であるロジェリオ・サエンス教授の2018年のCNNでのインタビューに代表されるように、傾向として、テキサス州ではごく近いうちにラテン系住民が白人の人口を上回ることになるとされている。
左派はこの進展を称賛する一方で、人口的な強さを恐れる人々を陰謀論者と非難し、同時に彼らの懸念を疎外し、その恐怖を基本的な人種差別として退けていると、記者は言う。
「タラントやジェンドロンが書いたマニフェストは、その後、世界中のネオナチの叫びとなる。タラントが書いたマニフェストはウクライナにも広がり、翻訳されたマニフェストを広めたという疑いで逮捕された人物もいる(ニューズウィーク誌)。
左派がナチのブギーマンを作りながら、ウクライナの同盟国を何十億ドルも使って積極的に支援するのは、ある種の皮肉だ。すべて彼らの信念とイデオロギーを白紙に戻している」
「日光は最高の消毒剤であり、ウクライナの戦場であろうとアメリカの街角であろうと、悪を誰が行ったかに関係なく、その正体を明らかにする必要がある」
と締めくくった。
以上。
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この記事の感想:
翻訳者からのコメント:
ここまで読み進めていただいた貴重なお時間ありがとうございます。記事が面白いと思っていただきましたら、是非、SNSにシェアお願いします。