Extra ニュース

RIAノーボスチ・ロシア国際通信「世界の二極化:BRICSが拡大する時が来た」

写真は、ブラジル、イタマラティ宮殿で行われたBRICS首脳会議の様子© RIA Novostiフォトバンク / Alexei Druzhinin

Photo 出典元

ロシア時間5月24日08:00 RIAノーボスチ
by ペトル・アコポフ(記事リスト)
Петр Акопов

「RIAノーボスチ・ロシア国際通信について」

RIAノーボスチ・ロシア国際通信は TASS や Interfax と並んで、ロシアで最も重要な報道機関の一つと言われています。 2013年12月9日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏の『国家マスメディアの効果を改善するためのいくつかの措置について』という法令により、RIA Novostiメディアグループは正式に解散しましたが、代わりにロシヤ・セゴドニャ国際メディアグループ(Rossiya Segodnya)が設立され、引き続きRIAノーボスチのブランドを使用することになりました。

それ以来、RIAノーボスチは、ロシアと海外のあらゆる主要な出来事について、正確で最新の情報を視聴者に提供し続けていると言います(詳細:ロシア語」

注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたNATO擁護側から発信されているもの に限られていると言ってよいでしょう。 中にはフェイクニュースも少なくありません

しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する方が賢明だと思います。 特に我が国の外交に関わる問題は、状況を誤ると取り返しの付かない損害をもたらすことになりかねません。

従って、この一連のウクライナ紛争のニュースに関しては、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する国々のニュースソースを全面的に解説しています。

「世界の二極化:BRICSが拡大する時が来た」

日本語解説:WAU

世界を対立するブロックに分割するプロセスが加速している。

東京では今日、米国、日本、インド、オーストラリアの4カ国による安全保障対話「QUAD」の首脳会議が開催される。

これは軍事ブロックではないが、アングロサクソンは、昨年すでに純粋な軍事的AUKUS(米国、英国、オーストラリア)を創設しており、潜在的にそれを望んでいる。

そもそもインドは、QUADが同じことをするのを阻止しているが、「対話」というアイデアは、そのために生み出されたものだ。

QUADの露骨な反中姿勢は、インド政府にとって魅力的であると同時に反発的でもある。

インド人は中国の過度の強化を恐れ、アングロサクソンや日本の反中姿勢を利用したいと考えているが、反中公約数で自分を縛り、さらに欧米の同盟国になるつもりはないのである。

しかし、インドの東西のバランスは永遠に続くわけではなく、まさに二極(ロシア・中国と、アメリカ・ヨーロッパ)の対立が起こり、決断を迫られることになる。

インドが本格的な第3勢力になることはない。

冷戦時代も、(「非同盟運動」の中心国であった)インドの中立は、欧米から親ソ連と認識されていたのである。

アングロサクソンは、

「われわれと共にない者は、われわれに敵対する」

という方針を、ますます執拗に押し付けている。

しかし、独立したプレーヤーとして自らを維持するだけでなく、新しい世界秩序におけるゲームのルールを決定することを望むインドはどうだろうか?

QUADが活性化したのが昨年(第1回サミット開催時)である以上、インドのBRICSへの参加は10年ほど前にさかのぼることになるが、すでにその体制は整っていることも忘れてはならない。

BRICSは、1990年代にロシア人のエフゲニー・プリマコフが提唱したRIC(ロシア・インド・中国)構想から発展したものである。

当時から、アジアの3大国が原則的な事柄で合意すれば、ユーラシアだけでなく、世界の秩序が変わることは明らかだったのだ。

ロシア、インド、中国のトライアングルの関係の重要性は、今や誰の目にも明らかであり、だからこそアングロサクソンは、その中で最も弱いリンク、すなわちインドに強く迫っているのである。

しかし、インドはBRICSだけでなく、中央アジアの共和国と中露の連合体として始まり、南アジア(インド、パキスタン、イランを含む)に拡大したSCO(上海協力機構)にも参加している。

つまり、インドはアジア諸国(SCO)世界各国(BRICS)の両方とさまざまな形式の交流を持っており、ロシアと中国がいたるところに存在している。

同時に、インド政府にとって欧米との関係も重要だが、当然、QUADが中国の機嫌を損ねることは理解している(ロシアも喜んでいるわけではない)。

ウクライナでの特殊作戦開始後、インドは欧米の圧力に耐え、今後もロシアとの重要な関係を維持するだけでなく、(例えばサハリンでの石油・ガスプロジェクトでのシェア拡大など)より強固なものにしようとすることは間違いないだろう。

しかし、現状では二国間関係を強化するだけでは不十分で、世界は加速度的に変化する局面を迎えており、積極的に行動することが必要なのだ。

すなわち、二国間関係を守り、(RICトライアングルのように)多国間関係を発展させるだけでなく、欧米に代わるグローバルシステムを構築することが必要である。

西側は、大西洋グローバリゼーションは失敗したが、勢力を再編成し、反中国、反ロシアという連合体を構築することで生き残りを図っているのだ。

これは、基本的には同じアライアンスだが、インドと同じようなニュアンスだ。

■アングロサクソンの世界秩序のために中国を封じ込めること、それがインドに必要だろうか?

BRICSへの依存は、印中紛争の解決策を模索するだけでなく(ここではSCOのフォーマットがむしろ重要)、新しい世界秩序を共に構築する機会を提供することが十分に可能であると思われる。

もちろん、ビッグ5(ロシア、中国、インド、ブラジル、南アフリカ)の力だけでは足りないので、BRICSを拡大しようという話も出てきている。

この問題は、先日、中国の王毅外相が提起した。

BRICS外相テレビ会議で、

「国際環境における新たな挑戦に直面し、BRICS協力に新しい生命を吹き込むために、結集できるすべての力を結集する必要がある」

と述べた。

中国側は「拡大プロセスの基準と手順を見直し、徐々に合意を形成していく」ことを提案している。

この言葉は、主にインド政府に向けられたものだ。

なぜなら、過去に組織の拡大に反対したのはインド人だったからだ。

そして、すでに明確な希望者の行列が出来ている。

しかも、長い間。

例えば、外相サミット後に行われたBRICSプラス協議には、アルゼンチン、エジプト、インドネシア、カザフスタン、ナイジェリア、UAE、サウジアラビア、セネガル、タイの代表が出席した。

セネガルは現在のアフリカ連合のトップとしてより機能しており、その他の国は地域的、世界的に重要なプレーヤーである。

このほかにも、トルコ、メキシコ、イランなどがBRICSに参加したいと言っており、選択肢は多い。

選考基準は明確で、加盟候補者は強力で独立性が高く、少なくとも地域的な影響力が顕著であることが求められる。

BRICS諸国もすべて加盟しているため、G20諸国がまず対象となる。

G20には、現在、G7とG5という2つの大きなブロックが存在する。

BRICSへの参加に関心を示しているもののうち、G20にはアルゼンチン、インドネシア、メキシコ、サウジアラビア、トルコが含まれている。

この4カ国が加盟すれば、「ビッグ10」というブロックになる。

エジプト、イラン、ナイジェリア、UAEはG20のメンバーではないが、重要な存在であり、大きな影響力を持っている。

■BRICSは14カ国となるが、その他にも重要な国々が含まれるはずだ

同様に、地域グループ、特にASEANとアフリカ連合をブロックに含めることも重要である。

つまり、BRICSはやがて、それぞれの大陸や地域組織に重大な影響力を持つ15〜20カ国の連合体へと発展する可能性があるのだ。

「ラテンアメリカの主要3カ国、アフリカの主要2カ国、アラブの主要3カ国とイスラム世界の有力2カ国、ユーラシアのトルコ、これらによって、最初はアジア中心(中国、インド、ロシアを犠牲にして)だった連合が真の意味でグローバルなものになるだろう」

それは新しいG20(東西南北の主要な会合場所として残る)ではなく、新しい世界秩序の基礎となる非西洋の主要国の同盟である。

もちろん、BRICSは現在の構成でも、G7のような協調の度合いにはまだまだ遠く及ばないが、比較することは不可能である。

「G7はアングロサクソンのエリートがグローバル化を管理するために作ったもので、(軍事的、思想的なものも含めて)彼らに依存する国々で構成されている」

「BRICS、特に拡大BRICSは、欧米のグローバリズムのアジェンダ(というより、つかみどころのない支配を維持しようとする努力-BRICSプラス諸国間の矛盾を利用して互いに対立させようとする試みを含む)に対抗するだけではなく、グローバル化の独立版を開発するために必要である」

長く困難な道のりだが、他に選択肢はない。

非西洋世界が協調し、団結する力を見出せば、持続可能な新世界秩序の構築を誰も阻むことはできない。

欧米抜きで?

いや、その参加はあっても、そのルールはない。

以上。

スポンサー広告
効く、感動。 夜と朝 使い分ける歯磨き粉

日本語解説について

この記事の感想:

翻訳者からのコメント:

ここまで読み進めていただいた貴重なお時間ありがとうございます。記事が面白いと思っていただきましたら、是非、SNSにシェアお願いします。

下のコメント欄から、お気軽にご意見お待ちしています。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。