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ロシア・トゥデイ(RT)「セルビア大統領、NATO加盟の可能性について『米国主導の軍事同盟は必要ない』と述べる」

Aleksandar Vučić

Photo 出典元 セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領

ロシア時間3月12日 23:41 ロシア・トゥデイ(RT)

「ロシア・トゥデイ(RT)は、ロシア連邦予算からの公的資金で運営されている、自律的な非営利団体です。2005年に最初の国際ニュースチャンネルを開設したRTは、現在、9つのテレビチャンネルでニュース、時事問題、ドキュメンタリーを放送する24時間体制のグローバルなニュースネットワークであり、6つの言語によるデジタルプラットフォームと、姉妹ニュースエージェンシーのRUPTLYを擁しています。

現在、RTは5大陸、100カ国以上で視聴可能です。主流メディアが見落としているストーリーをカバーし、時事問題に対する新たな視点を提供し、主要なグローバルイベントに対するロシアの視点を国際的な視聴者に伝えています。

2021年1月の時点で、RTのウェブサイトは合計で1億5000万以上の月間アクセス数を記録しています。2020年、RTは世界のTVニュースネットワークとして初めて、YouTubeのチャンネル全体で100億ビューを達成しています」

日本語解説:WAU

「セルビア大統領、NATO加盟の可能性について『米国主導の軍事同盟は必要ない』と述べる」

ベオグラードには有能な軍隊があり、1999年の爆撃を忘れないので、米国主導の軍事同盟は必要ない

ロシア・トゥデイ(RT)によると、セルビアアレクサンダル・ヴチッチ大統領は、

「1999年に旧ユーゴスラビアの一部であった同国に『侵略』を行い、子どもや市民を殺害したNATOは存在しない方が良い。セルビアの軍隊は自力で国を守ることができる」

と主張したと言います。

ブチッチ大統領は土曜日、セルビアの首都ベオグラードの郊外ブシジェで開かれた選挙集会でこのような発言をしました。

難民が多いベオグラード郊外は、1990年代半ばのクロアチア軍の攻撃により、現在は消滅したクロアチアの自称共和国であるセルビア・クラジナから逃れたセルビア人の居住地となりました。

「NATOに加盟すべきだと言う人もいるが、私は、世界一美しい国があるのだから、その国だけを残し、その空と自由を守るべきだと言うのだ!そのために我々の軍隊は最強なのだ」

とヴチッチ大統領が語ったとセルビアのメディアが引用しています。

また、

「NATOに関する限り、協力は常に良いことであり、許すことは良いことだが、忘れることはできない、NATOによるユーゴスラビアへの空爆で犠牲になったセルビアの子どもたちの名前を思い起こすように」

と、演説の中で民衆に呼びかけたと伝えています。

「ここからそう遠くないところで、彼らはミリカ・ラキッチを殺しました。私たちは間もなく、この侵略の記念日を迎えます。そして、我々はそれを介入やキャンペーンではなく、侵略と呼ぶことをためらわないだろう」

ミリカ・ラキッチ

(1996年1月9日 – 1999年4月17日)は、NATOによるユーゴスラビア爆撃中にクラスター弾により死亡した3歳のセルビア人少女です。当時は3歳だったミリカは1999年4月17日、ベルグラード郊外のバタイニツァの自宅で、NATO軍が近くの軍事基地を標的にしたクラスター弾の犠牲となりました。(詳細


写真は、ベオグラード中心部で撮影された1999年のNATOによるセルビア・テレビ局への爆撃

Photo 出典元

セルビアからの離脱を宣言しているコソボは、NATO加盟国のうち4カ国が独立国家として認めていないにもかかわらず、2月24日、ロシアがウクライナへの攻撃を開始した後、NATOへの加盟を要請しました。

セルビア政府は、現在進行中のロシアとウクライナの軍事衝突に対しては中立の立場をとっています。

金曜日にヴチッチ大統領は、ウクライナに行ってどちらかの側で戦おうとするセルビア人を罰することを宣言しました。

しかし、セルビア政府は、EUから、ウクライナに対する自らの立場を他の同盟と「調和」させるよう圧力を受けています。

EUがロシア機に対して領空を閉鎖する一方で、セルビアはロシアとの航空路を維持し続けています。

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注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が話題になっていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたNATO擁護側から発信されているもの に限られていると言ってよいでしょう。

しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する方が賢明だと思います。従って、この一連のウクライナ紛争のニュースに関しては、敢えて、ロシア側のニュースソースを全面的に解説しています。

以上。

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