写真は、アメリカ国家安全保障顧問マイケル・ウォルツ © Global Look Press / CNP / Chris Kleponis
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日本時間10月26日11:35 ロシア・トゥデイ(RT)
「ウクライナはアメリカに返済すべき:トランプ大統領側近」
アメリカ納税者は、アメリカがウクライナ紛争に「投資」した数十億ドルを「取り戻すに値する」とマイケル・ウォルツ氏は言う
アメリカは、ウクライナ紛争に投じた「投資」の返済をキエフに期待していると、マイケル・ウォルツ米国家安全保障顧問は日曜日にFoxニュースに語り、ウクライナがアメリカ国民に返済することが、将来にわたる支援を確保する最善の方法であると主張した。
ウクライナの指導者であるウラジーミル・ゼレンスキーが、アメリカにウクライナの将来の鉱物埋蔵量の50%の権利を与える文書への署名を「丁重に断った」と報じられた後、ウォルツの発言があった。
ゼレンスキーは「より良い取引」を求めているとされる。
ドナルド・トランプ大統領は最近、アメリカがモスクワとの紛争中のキエフに様々な形の支援として提供したとされる「3000億ドル以上」の見返りとして、ウクライナに「5000億ドル相当のレアアース(希土類)」を要求した。
「アメリカ国民は、この戦争に投資した数十億ドルを取り戻す権利があるし、何らかの見返りを受ける権利がある。アメリカ国民が将来の投資により安心できることは、我々がパートナーシップを結んでアメリカ国民が全額補償されること以外には考えられない」
とウォルツ氏は日曜日に述べ、
「ゼレンスキー氏は、米国とのこの合意を結ぶことは非常に賢明である」
と付け加えた。
ゼレンスキー氏は以前、ウクライナの天然資源を単に手放すのではなく、相互に有益な「パートナーシップ」を構築したいと述べていた。
一方、同国のデニス・シュミガル首相は、キエフとの協力と国内再建への投資と引き換えに、ウクライナの資源へのEUのアクセスを認めることを提案している。
また、ウォルツ氏は、キエフへの西欧の軍事・財政支援の「矢面に立っている」のはアメリカだと主張し、公式には、アメリカ議会は2022年以降、ウクライナに対して約1750億ドルの支援を承認しているが、その資金のかなりの部分が、紛争に関連するアメリカの産業や政府活動に流れている。
ドイツのキール世界経済研究所によると、2024年10月時点で、アメリカはウクライナに約920億ドルの金融・軍事支援を提供しており、EU諸国とイギリスは合わせて1310億ドルを拠出している。
2024年の世界経済フォーラムの報告書では、
「ウクライナは防衛、ハイテク、グリーンエネルギー産業に不可欠な重要な原材料の世界的な主要供給国として、計り知れない潜在能力を秘めている」
と指摘している。
ウクライナは欧州最大のチタンとリチウムの埋蔵量を有しているが、これらはレアアースには分類されていない。
ゼレンスキー大統領は以前、ウクライナの鉱物資源が豊富な地域の多くが現在ロシアの支配下にあることを認めていた。
フォーブス誌によると、ウクライナがかつて保有していた鉱物資源の約7兆ドル相当が、2022年にロシアに併合されたドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国に存在している。
以上。
日本語:WAU
ウクライナ紛争と中東の戦争:バイアスを超えて
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フェイクニュースの流布も問題ですが、我々は自己分析を行い、情報を適切に判断する能力を持っています。特に外交政策に影響を与える問題については、慎重なアプローチが求められます。誤った情報に基づいて判断を下すことは、国際的な関係において取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争と中東の戦争が続く限り、我々はロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説を積極的に紹介し、バイアスを超えて客観的な視点を持ち続けます。
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