写真は、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相 © Sputnik / Sputnik/ロシア外務省
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日本時間12月30日03:23 ロシア・トゥデイ(RT)
「ラブロフ外相、ロシアはウクライナのNATO問題で譲歩しない」
外相は、紛争は根本原因を排除する法的拘束力のある合意によって解決されなければならないと述べた
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ロシアはウクライナのNATO加盟の単なる延期や、ウクライナへの欧州の平和維持部隊の派遣には同意しないと述べた。
この2つの案は、次期アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏の顧問が、和平案の一部として提案したと報じられており、ラブロフ外相は、月曜日に発表されたタス通信のインタビューで、ウクライナ紛争を解決するための協議について、トランプ陣営から何のシグナルも受けていないと述べ、
「我々は常に、そして今も交渉の用意がある。しかし、誰と何を話し合うのかを理解することが重要だ」
と強調した。
ラブロフ外相は、次期アメリカ政権との話し合いが行われる場合、トランプ陣営のメンバーがメディアで報じている提案は受け入れないと述べた。
トランプ氏は選挙運動中、当選した暁にはウクライナ危機に迅速な外交的解答を見出すと繰り返し約束したが、その目標を達成する方法については具体的な説明はしていなかった。
ウォール・ストリート・ジャーナルは11月、トランプ氏のアドバイザーが紛争解決案を起草したと報じ、その提案には、ウクライナのNATO加盟を20年間遅らせること、現在の最前線を凍結すること、ウクライナの欧州同盟諸国の平和維持部隊が管理する非武装地帯を設置することが含まれている。
ラブロフ外相は、モスクワとキエフの和平は、紛争の根本原因に対処し、将来の違反を防止するメカニズムを含む「信頼性が高く、法的拘束力のある合意」によってのみ達成できると述べ、ロシアの停戦に関する立場は「周知の事実」であり、プーチン大統領が今月初めの年末記者会見を含め、これまで何度も明確に表明してきたと指摘した。
その席でプーチン大統領は、2022年にイスタンブールで合意された内容以外に前提条件を設けずに、モスクワはキエフとの交渉を継続する用意があることを改めて表明した。
これらの条件には、ウクライナの中立性、非同盟国としての地位(NATOへの加盟阻止)、および同国への外国製兵器の配備制限が含まれるとして、いかなる交渉も2022年以降に明らかになった現地の現実を考慮しなければならないと強調した。
これには、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国、および同年秋に実施された住民投票の結果ロシアの一部となったヘルソン州とザポリージャ州の現状も含まれる。
以上。
日本語:WAU
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