写真は、イラン国会議長のモハンマド・バゲル・ガリバフ© Getty Images / Meghdad Madadi ATPImages
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日本時間11月24日21:36 ロシア・トゥデイ（RT)
ウクライナ紛争と中東の戦争：バイアスを超えて
世界的な紛争は、私たちの情報源に大きな影響を与えています。特にロシアとウクライナの紛争、およびイスラエルとハマスとの戦争については、我々が日本で入手する情報のほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えるでしょう。しかし、これらの紛争について客観的に理解するためには、当事者両方の主張を聞くことが重要です。
フェイクニュースの流布も問題ですが、我々は自己分析を行い、情報を適切に判断する能力を持っています。特に外交政策に影響を与える問題については、慎重なアプローチが求められます。誤った情報に基づいて判断を下すことは、国際的な関係において取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争と中東の戦争が続く限り、我々はロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説を積極的に紹介し、バイアスを超えて客観的な視点を持ち続けます。
「イラン、新たな核開発を発表」
テヘランは国際原子力機関（IAEA）の批判的な決議を受けて、新型の高性能遠心分離機を稼働させたことを発表した
国際原子力機関（IAEA）がイランを批判する決議を可決したことに対し、イランは核開発計画の拡大を公約通り実行に移した。
同国のモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長が日曜日に発表したところによると、テヘランは核濃縮用の新型遠心分離機を稼働させた。
国連の原子力監視機関は木曜日に理事会でこの決議を可決した。
この決議はイランの核活動における透明性の欠如を非難する内容である。
中国、ロシア、ブルキナファソが反対票を投じたが、賛成票が19票あったため可決された。
AFP通信によると、12カ国が棄権し、ベネズエラは投票しなかった。
英国、フランス、ドイツは事前に共同声明を発表し、イランの核開発計画は国際安全保障に「脅威」をもたらすと主張し、アメリカもまた、イランの核開発活動を「深刻な問題」と非難した。
ガリバフ氏は議会で、この決議はイランの核開発計画に対する西側の「政治的に非現実的で破壊的なアプローチ」を反映していると述べ、また、アメリカのような国々がイランの核活動を口実に「非合法な行動」に出ていると非難し、アメリカが主導する決議案はIAEAの信頼性と独立性を損なうものだと述べた。
「彼らの不誠実さと悪意は、イランとIAEA間の協力強化に向けて築きつつあった建設的な雰囲気を台無しにした。このような政治的な思惑が絡んだ非建設的な決定は、各国に自国の安全保障を守るためにIAEAの規定外の措置を取らせることを強いることになる」
とガリバフ氏は述べ、それに対してテヘランはウラン濃縮のための最新遠心分離機システムを配備すると発表した。
また、IAEA加盟国に対して、西側諸国のIAEAへの影響力行使に反対する必要性を訴え、国際的な核協力は非政治的な枠組みで行われるべきであると繰り返し述べた。
イランのIAEA大使であるモフセン・ナジリ・アスル氏は以前、IAEAの決議を「政治的な動機によるもの」と評している。
西側諸国は、イランが核開発計画は平和目的であると主張しているにもかかわらず、イランのウラン濃縮活動は秘密裏に原子爆弾を開発しようとする試みであると長年主張してきた。
2015年のイランと世界の大国との間の核合意は、制裁解除と引き換えに同国の核開発計画に制限を課したが、2018年にアメリカが離脱したことで合意は崩壊した。
それ以来、イランは濃縮能力を強化しており、IAEAのラファエル・グロッシ事務局長によると、現在では兵器化に必要な閾値に近づいているという。
イラン外務省のアッバス・アラクチ外務次官は、今月初めにテヘランを訪問したIAEAのラファエル・グロッシ事務局長に対し、IAEA理事会が反イラン決議を可決した場合、対応措置を取るだろうと警告した。
アラクチ氏によると、テヘランは2015年の合意を再交渉する用意があるが、それは西側諸国が相互に有益な条件で新たな合意に同意する意思がある場合のみである。
以上。
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