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日本時間03月26日 19:55 ロシア・トゥデイ(RT)
注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたNATO擁護側から発信されているもの に限られていると言ってよいでしょう(フェイクニュースも少なくありません)。
しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのか、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する事が賢明だと思います。 特に我が国の外交に関わる問題は、状況を誤ると取り返しの付かない損害をもたらすことになりかねません。
従って、ウクライナ紛争が続いている間は、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する国々のニュースや論説などを全面的に紹介します。
「IMFが世界経済の安定に向けた警告を発表」
インフレ対策としての利上げが「ストレスと脆弱性」を生んでいる
日本語:WAU
「最近の銀行危機の影響や、ウクライナ紛争に端を発した対立する経済ブロックの形成が、世界経済の安定を損なう恐れがあるため、世界経済は困難な年に直面することになる」
これは、土曜日に北京で開催された中国開発フォーラムで講演した、国際通貨基金(IMF)のトップ、クリスタリナ・ゲオルギエヴァの見解である。
ゲオルギエヴァ氏によれば、2023年は「困難」な年であり、世界の成長率が3%以下に減速する可能性が高い。
「パンデミック、ウクライナ戦争、金融引き締めによる傷跡が経済活動の重しとなるため、不確実性は非常に高く、地理経済的な分断のリスクもあり、世界が対立する経済圏に分裂する可能性があるため、誰もがより貧しく、より安全でなくなる「危険な分裂」であると言えます。これらの要因が相まって、世界経済の中期的な見通しは弱いままである可能性が高い」
と警告しています。
ゲオルギエワ氏はまた、米国の複数の金融機関の破綻からスイスの第2位の銀行であるクレディ・スイスの破産寸前まで、最近の銀行セクターのトラブルは、世界の金融システムの脆弱性を露呈し、年が明けても対処が必要であると指摘した。
「金融の安定性に対するリスクは増大しています。債務残高が増加している現在、インフレ対策に必要な長期にわたる低金利から大幅な高金利への移行は、いくつかの先進国の銀行セクターにおける最近の動向からも明らかなように、必然的にストレスと脆弱性を生み出します」
ゲオルギエヴァ氏は、ドル建て流動性の供給を強化することで世界の銀行システムを支援する政策立案者の最近の努力を賞賛し、
「金融安定リスクに対応して断固とした行動をとった」
と述べたが、
「この措置は市場のストレスをある程度緩和したが、不確実性は高く、警戒の必要性が強調されたに過ぎない」
と指摘した。
一方で、ゲオルギエワ氏は、
「世界経済の見通しが悪いことばかりではない」
と指摘した。
「中国をはじめ、いくつかの「グリーンシュート」を見ることができる。IMFの1月の見通しでは、今年のGDP成長率は5.2%になるとされている…。この成長の原動力は、経済が再開され、活動が正常化したことによる個人消費の回復が予想されるからです」
と述べた。
IMFのトップは、2023年には中国が世界の成長率の約3分の1を占めるようになるとし、
「これは世界経済に歓迎すべき高揚感を与えるだろう。また、世界の成長への直接的な貢献だけでなく、我々の分析によると、中国のGDP成長率が1%上昇すると、他のアジア経済の成長率が平均で0.3%上昇することにつながり、これは歓迎すべき後押しとなる」
と付け加えた。
以上。
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