写真は、スイスのダボスで開催されたフォーラムで警備にあたる警察官© AP Photo / Markus Schreiber
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日本時間01月18日14:00 RIAノーボスチ
by イリーナ・アルクスニス
Irina Alksnis
注：現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたウクライナ擁護側から発信されているものに限られていると言ってよいでしょう。 中にはフェイクニュースも少なくありません
しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのか、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する事が賢明だと思います。 特に我が国の外交に関わる問題は、状況を誤ると取り返しの付かない損害をもたらすことになりかねません。
従って、ウクライナ紛争が続いている間は、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する国々のニュースや論説などを全面的に紹介します。
「ジョージ・ソロスの欠席で、ダボス会議が歴史のゴミ箱へ」
日本語：WAU
今週、スイスのダボスで開催されている世界経済フォーラム（WEF）で、不思議なことが起こっている。
まだ「失敗」という言葉は使われていないが、欧米のメディアはすでに「深い問題」を公然と、しかも一斉に報道している。
このことは、このイベントの発表が明るく勇ましいものであったことを考えれば、なおさら興味深い。
50人以上の各国首脳を含む、過去最多の2,700人以上が参加する予定であった。
1週間前、ロイターは、ロシア人がいないことから、中国が高い代表性を発揮することが期待されると皮肉った。
そして、現実が見えてきた。
大勢の人がフォーラムに訪れたが、量ではなく、参加者の質が重要なのである。
そして、明確な問題点があった。
まず、先週、ジョージ・ソロスは長年出席していたダボス会議への欠席を突然表明した。
悪名高い億万長者で多国籍企業の象徴の一人である彼は、
「どうしてもスケジュールが合わない」
と述べ、1ヶ月後のミュンヘン安全保障会議に出席することを約束した。
そして、G7の首脳陣の中で、ドイツの首相だけがスイスに来ることがわかった。
日曜、アフリカ最大の経済大国である南アフリカの大統領は、進行中のエネルギー危機を理由に、WEFの視察をキャンセルした。
さて、開幕当日の月曜日、ブルームバーグが爆弾ニュースを報じ、中国のビジネスマンがダボス会議に来ないことが判明した。
中国代表団は劉鶴副首相が率いている。
全体として、このフォーラムにはトップレベルの参加者がほぼ皆無であり、それは誤魔化す術がないほど露骨である。
確かに、今年のダボス会議には、大国の大統領や首相に代わって、多くのビジネスマンが参加し、116人の億万長者が10年前より40％多く登録したが、ブルームバーグは、市場の下落で多くの億万長者の資産が半減しなければ、この数字はさらに高くなっただろうと嘆いている。
専門家は正直に言う。
このようなビジネスの集中は、WEFの明らかな低下を強調するだけであり、それは世界を覆う脱グローバル化を反映しているという。
というのも、ダボス会議は、半世紀にわたり、グローバリゼーションの象徴であったからだ。
しかし、ダボス会議とその主催者にとっては、もっと悲しい状況になっているようだ。
そもそもグローバリゼーションとは何なのか？
ここ数十年、グローバリズムの理論家や実践者たちは、どのような形式をとって推進してきたのか。
国際的なネットワーク機構が構築され、これまで国家の専権事項であった権限が徐々に、しかしますます委譲されることになった。
その結果、最も重要な意思決定領域は超国家レベルに移されることになり、それはすなわち国家主権の消滅を意味することになった。
新システムの主な受益者は多国籍のグローバル資本であり、WTOからWHO、EUからTPPまで、膨大な構造の複合体を通じて地球と地方政府を支配する計画であった。
そして、大体において、次のようなプロセスが進行中であった。
トランスヒューマニズム、バースコントロール、淡水への有償アクセスなど、決して「魅力的」とは言えない概念を持つグローバリストは、人類にとって最も恐ろしい厄介者のひとつに変貌することに成功した。
そして、世界で最も影響力のある人々が集まるWEFのようなイベントの政治的な重みが増すにつれて、人々の恐怖心はますます強まっていた。
そして今、この数十年にわたる名声は、主要国の首脳がダボス会議に来ないという理由だけで、風船のように吹き飛んでしまったのだ。
一極集中の世界では、多国籍資本が世界の権力者としての地位を主張することは実に簡単だった。
ある国のエリートと交渉し、説得し、買収することができたのである。
しかし、システムが崩壊しつつある今、特定の国や地球全体の運命を実際に決定しているのは誰なのか、どの国の誰が下っ端なのか、その実態が同時に明らかにされつつあるのである。
その意味で、ソロスが従来から恒例にしていたフォーラムへの参加を取りやめたことは、極めて示唆的である。
ダボス会議で交渉して解決できる相手などいない、つまり行く意味がない、時間の無駄だ、ということを、このやり手のビジネスマンは誰よりも早く悟っていたのだ。
より世間知らずで経験の浅い同僚たちは、口座にゼロが9つあるにもかかわらず、スイスのリゾート地に殺到し、今年の世界経済フォーラムのメインニュースとして、そこに働きに来た、
「社会的責任の低い女の子（と男の子）の需要」
を確保したのだ。
以上。
「RIAノーボスチ・ロシア国際通信について」
RIAノーボスチ・ロシア国際通信は TASS や Interfax と並んで、ロシアで最も重要な報道機関の一つと言われています。 2013年12月9日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏の『国家マスメディアの効果を改善するためのいくつかの措置について』という法令により、RIA Novostiメディアグループは正式に解散しましたが、代わりにロシヤ・セゴドニャ国際メディアグループ（Rossiya Segodnya）が設立され、引き続きRIAノーボスチのブランドを使用することになりました。
それ以来、RIAノーボスチは、ロシアと海外のあらゆる主要な出来事について、正確で最新の情報を視聴者に提供し続けていると言います（詳細：ロシア語」
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