写真は、ロシアのサイバーセキュリティ企業「グループIB」のトップであるイリヤ・サチコフ氏が、2018年11月9日、ロシアのモスクワで車に乗っている様子。2018年11月9日に撮影された写真。REUTERS/Shamil Zhumatov/Files
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日本時間9月29日9:00 PM ロイター
by トム・バルムフォース(Tom Balmforth) & アントン・ズヴェレフ (Anton Zverev)
日本語解説:WAU
ロシア、サイバーセキュリティ企業の幹部を反逆罪で逮捕
Russia arrests top cybersecurity executive in treason case
ロイターの記事によると、29日、ロシア当局は、ロシアの大手サイバーセキュリティ企業の最高経営責任者を国家反逆罪の疑いで逮捕したと裁判所を通して発表し、ロシアのIT・ビジネス分野に危機感を与えています。
ロシアで最も有名なサイバーセキュリティ企業の1つである「グループIB」を設立したイリヤ・サチコフ(35歳)が火曜日に逮捕されたと、RTVIテレビが報じました。法執行官が同社のモスクワのオフィスで捜索を行った模様です。
国営通信社タスは、無名の治安関係者の話として、サチコフ氏が不特定多数の外国の情報機関と協力し、ロシアの国益を損なう反逆罪で告発されたと報じています。サチコフ氏は疑惑を否定しているそうです。
グループIBは声明の中で、「疑惑に対してサチコフ氏が無罪であることは確かだが、それ以上のコメントはできない」としています。なお、この件に関して、治安当局からの公式コメントはありません。
サチコフ氏は、ビジネスやIT分野で有名な人物で、プーチン大統領とも一度は会ったことがあるといいます。
同氏は、科学者、軍人、官僚、元ジャーナリストなど、近年、反逆罪で告発された人々の中で最も新しい人物です。
ボリス・ティトフ大統領府委員(企業家の権利担当)は、サチコフ氏に対する訴訟についての情報を開示するよう捜査当局に求めています。
クレムリンは、この事件がロシアのビジネス環境を悪化させる可能性があるという考えを電話会議で否定し、ビジネスではなく国家反逆罪に関連するものだと述べました。
グループIBによると、オフィスの捜索は火曜日の朝に始まり、同日夜には法執行機関の職員が立ち去ったといいます。また、捜索の理由については何も知らされていないということです。
RTVIテレビは、法執行機関の情報源を引用して、ザクコフ氏が火曜日に拘束されたと伝えています。また、RTVIの特派員は、男たちが「グループIB」のオフィスから外に停めてあるバンに物を引きずっていたと伝えています。
「グループIB」によると、すべてのサービスは通常通り行われており、顧客データの安全性は地理的に分散したインフラによって確保されているそうです。
以上。
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翻訳者からのコメント:
ここまで読み進めていただいた貴重なお時間に感謝いたします。