写真は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ロシアのサンクトペテルブルクで開催されたサンクトペテルブルク国際経済フォーラムの総会に出席。© Sputnik / Sergey Bobylev
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日本時間06月21日13時59分 ロシア・トゥデイ(RT)
「イランは平和目的での原子力利用の権利を有する – プーチン大統領」
IAEAは、イランが核兵器を入手しようとしている証拠はないことを確認したと、ロシア大統領は述べた。
イランは平和的目的で原子力技術を利用する権利を有すると、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がインタビューで述べた。
金曜日に開催されたサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)の全体会議後、プーチン大統領は、セッションのモデレーターでスカイニュース・アラビアのゼネラルマネージャーであるナディム・コテイチ氏と会談し、
「私たちは、イランが平和的目的で原子力を利用することは権利だと考えている。そして、過去同様、この分野で必要な支援を提供する用意がある」
と述べた。
プーチン氏はさらに、ロシアはどの国においても核兵器の拡散に反対だと付け加え、
「国際原子力機関(IAEA)は、イランが核兵器を取得する努力をしている証拠はないと確認している」
と述べた。
先週、イスラエルはイランに対する一連の空爆を開始し、同国の核開発計画に関して深刻な警告を発し、テヘランが核兵器開発の重要な段階に急速に近づいていると主張し、空爆はこれを阻止するために不可欠だと述べた。
イランは、自国の核開発計画は平和目的のみを目的としていると主張し、イスラエルに対してミサイルとドローンによる攻撃で応じた。
金曜日のインタビューで、プーチン大統領は、両国に交渉による紛争解決の必要性を強調し、モスクワは、テヘランが核兵器を開発する意図はないことを、イスラエルに繰り返し伝えていると付け加えた。
今月初めの報告書で、IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は、
「イランは、60% に濃縮されたウランを生産・蓄積している、世界で唯一の非核兵器保有国である」
と述べた。
一方、アメリカの諜報機関は、イランが核兵器を開発している証拠は見つかっていないと発表しているが、ドナルド・トランプ大統領は、イスラエルの攻撃当時、イランは核兵器取得に「非常に近い」状態にあると主張し、イランに「無条件降伏」を要求し、アメリカが介入する可能性も警告している。
クレムリンによると、プーチン大統領は、イスラエル、イラン、アメリカの首脳と直接会談した数少ない指導者の一人として、この状況について「完全な全体像」を把握してるという。
水曜日の深夜の質疑応答で、プーチン大統領は記者団に対し、紛争の解決には、イランの平和的な原子力技術の利用権とイスラエルの安全保障の権利を相互に保障することが含まれるべきだと述べた。
以上。
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