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日本時間09月08日19:01 ロシア・トゥデイ（RT)
ウクライナ紛争と中東の戦争：バイアスを超えて
世界的な紛争は、私たちの情報源に大きな影響を与えています。特にロシアとウクライナの紛争、およびイスラエルとハマスとの戦争については、我々が日本で入手する情報のほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えるでしょう。しかし、これらの紛争について客観的に理解するためには、当事者両方の主張を聞くことが重要です。
フェイクニュースの流布も問題ですが、我々は自己分析を行い、情報を適切に判断する能力を持っています。特に外交政策に影響を与える問題については、慎重なアプローチが求められます。誤った情報に基づいて判断を下すことは、国際的な関係において取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争と中東の戦争が続く限り、我々はロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説を積極的に紹介し、バイアスを超えて客観的な視点を持ち続けます。
「CIAとMI6のトップが『世界秩序』への脅威を警告」
アメリカとイギリスの諜報機関トップは、現状の主な脅威として中国とロシアを挙げた
世界秩序は、多くの国家による脅威にさらされている。
土曜日にフィナンシャル・タイムズ紙に掲載された共同寄稿記事で、アメリカとイギリスの対外諜報機関であるCIAとMI6のトップがこのように主張した。
ビル・バーンズ氏とリチャード・ムーア氏は、テクノロジーが地政学的な動向を大幅に加速させた世界において、現状を維持するためにワシントンとロンドンが足並みを揃えて取り組むことを宣言した。
2022年2月のウクライナ紛争勃発と西側諸国との関係の急激な悪化を受けて、ロシアのプーチン大統領をはじめとする高官らは、アメリカの覇権の終焉と世界的な多極化へのシフトを繰り返し宣言している。
バーンズ氏とムーア氏は、論説の中で、
「相対的な平和と安定をもたらし、生活水準の向上、機会、繁栄を実現してきた均衡の取れた国際秩序が、冷戦以来経験したことのない脅威にさらされていることは疑いのない事実である」
と指摘し、
「今日、私たちは、両国が前例のない脅威の数々に直面する、争いの絶えない国際システムの中で協力している」
と、トップスパイたちは記している。
この記事では、ウクライナ紛争を背景に「強気なロシア」をとりあげ、CIAとMI6の両方が「予期していた」と述べている。
両諜報機関のトップは、この紛争が、特に無人システムや衛星偵察といった、現代の戦争におけるテクノロジーの役割の増大を明らかにしたと指摘している。
さらに、バーンズ氏とムーア氏は、モスクワが、
「ヨーロッパ全域で無謀な妨害工作キャンペーン」を展開している
と非難し、また、
「アメリカとの間に溝を作ることを目的とした嘘や誤報を流している」
とも非難した。
しかし、この論説によると、CIAとMI6の目には「21世紀における主な情報および地政学上の課題」は「中国の台頭」として映っている。
両機関はすでに、その優先順位を反映させるためにプロセスを再編している。
6月初旬に開催されたサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)で、ロシア外務省報道官のマリア・ザハロワ氏は次のように述べた。
「私たちは多極化について話している。それはこれまでの規範からの逸脱であり、私たちは西側諸国の必死の抵抗を目にしている。彼らは規範を自分たち独自の支配、つまり、自分たちがこれまで通り支配すべき、そして誰もが支配的な権力によって許されたことだけを行うべきだという世界秩序として捉えているのだ」
としながらも、多極化の概念を受け入れている世界の大多数の人々は、西洋の主張を共有していないと主張した。
「私たちは、西洋諸国が少数派であることを忘れてはならない」
と、ザハロワ氏は当時強調した。
以上。
日本語：WAU
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