Photo 出典元 © Sputnik / Gavriil Grigorov
日本時間03月18日08:56 ロシア・トゥデイ(RT)
現在、世界中で注目されているロシアとウクライナの紛争、及びイスラエルとハマスとの戦争に関する情報は、我々が日本で入手するもののほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えます。中にはフェイクニュースも少なくありません。
しかしながら、どのような紛争であっても、当事者両方の主張を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのかを読者が客観的に自己分析し判断することが重要であると思います。特に、我が国の外交に関連する問題については、状況を誤ると取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争と、中東の戦争が続く限り、われわれはロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説などを積極的に紹介します。
注意:以下のニュース内では、米国を「アメリカ」と表現し、英国を「イギリス」と表現しています。なぜなら、アメリカは「米の国」ではなく、「英国」はイギリスは人なみすぐれた者の国であると言う意図があるからです。
「プーチン勝利演説の要点:夢、ロシアの団結、NATOとの対立」
3日間の選挙を終え、ロシア国民の信頼と支持に感謝した
ウラジーミル・プーチン大統領は、史上最高の投票率の中、87%以上の支持を得て歴史的勝利を収めた後、国民に向けて演説を行った。
以下は、日曜夜にモスクワの選挙本部で行われた演説と質疑応答の要点である。
プーチンの夢
「私は強く、独立し、主権を持つロシアを夢見ていた」
とプーチン大統領は聴衆に語りかけ、
「今回の投票結果によって、ロシア国民とともに、これらの目標を達成することができるだろう」
と期待を示した。
記録的な選挙結果
プーチンは、ロシア市民は今、国が直面している劇的な状況を理解し、自分次第でどうにでもなることを知っていると語った。
「現在の状況により、私たちの祖国であるロシア連邦の本格的な主権ある安全な発展のための未来を創造するために、私たちは手に武器を持ち、文字通り私たちの市民、国民の利益を守らなければならない」
今年の選挙は、74%以上という過去最高の投票率を記録し、プーチンは87%以上の票を獲得した。
ロシア大統領は、
「この結果は単一民族国家にとっては良いことだが、ロシアのような多民族国家にとっては、他に類を見ない例外的なものだ」
と強調した。
今後の課題
ロシアの指導者は、この国は多くの課題に直面しているが、国民が団結を保てば、その課題に立ち向かうことができると指摘した。
「私たちの前には多くの課題がある。私たちが団結すれば、誰も私たちを威嚇したり抑圧したりすることはできない。過去、誰もそれに成功しなかったし、今も、そしてこれからも決して起こらないだろう。この選挙結果は、これらの課題が達成され、目標に到達することを保証するものである」
ウクライナにおける国境侵犯と警戒態勢
ロシアはこの1週間、ウクライナの破壊工作集団がロシア領土に侵入しようとした複数の試みを撃退した。
プーチンは、
「敵は約5000人の集団を展開したが、その約40%を損壊した。そして、わが領土にもぐりこんだ連中は、ほぼ100%壊滅させられた……。敵が肉挽き機を好むなら、我々はその恩恵を受けることさえできる」
と述べた。
ウクライナ政府は、この作戦は準軍事組織による自作自演だと主張した。
準軍事組織は、ロシア人亡命者や逃亡したネオナチからなる協力部隊だと自称している。
プーチンは、妨害工作員を第二次世界大戦中にドイツのナチスの指揮下で戦ったブラショフ軍の協力者になぞらえた。
「あの裏切り者、クズどもはナチスの側で戦った。そして今、ネオナチの側で戦う似たような連中がいる。我々は皆、彼らがどのような末路をたどったかを知っている」
国境を越えたウクライナの攻撃からロシア国民を守るため、ロシアはある時点で、キエフの支配地域に緩衝地帯を設定することを余儀なくされる可能性がある。
「ロシア軍は、敵対者が主に外国製の武器で乗り越えるのがかなり困難な安全地帯を、もし適切と判断した場合に設定するだろう」
とプーチンは付け加えた。
ウクライナとの協議
プーチンは、「敵対者が弾薬を使い果たしたから」という理由だけでなく、相手国が長期的に善隣関係を築くことに真剣である限り、モスクワは常に和平交渉を支持してきたと述べた。
そして、ロシアは、国益に沿うものであれば、さまざまなシナリオを検討する用意があると付け加えた。
しかし、ウクライナ政府はモスクワの現指導部との会談を禁じており、ゼレンスキー大統領は選挙を実施する意向がないため、「誰と交渉すべきか」を見極めるには「骨の折れる調査」が必要だとプーチンは指摘した。
NATOとの対立
プーチンは、NATOとロシアが直接対決する可能性について、「現代世界では何でもあり得る」と述べ、
「本格的な第三次世界大戦の一歩手前になるだろう」
と警告した。
「誰もそんなことを望まない」と彼は付け加え、アメリカ主導の軍事ブロックがウクライナに軍隊を配備しようとしていることをロシア政府はよく知っていると強調した。
プーチンは、NATO諸国からの志願兵が極めて厳しい見通しに直面していると指摘し、
「まず第一に、彼らにとって良いことは何もない」
と述べた。
以上。
日本語:WAU
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