写真は、ATMの前で広げられたルーブル紙幣 © RIA Novosti / Photo bank by Natalia Seliverstova
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ロシア時間4月1日 20:22 RIAノーボスチ
「RIAノーボスチ・ロシア国際通信は TASS や Interfax と並んで、ロシアで最も重要な報道機関の一つと言われています。
2013年12月9日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏の『国家マスメディアの効果を改善するためのいくつかの措置について』という法令により、RIA Novostiメディアグループは正式に解散しましたが、代わりにロシヤ・セゴドニャ国際メディアグループ(Rossiya Segodnya)が設立され、引き続きRIAノーボスチのブランドを使用することになりました。
それ以来、RIAノーボスチは、ロシアと海外のあらゆる主要な出来事について、正確で最新の情報を視聴者に提供し続けていると言います(詳細:ロシア語」
日本語解説:WAU
「ロシアの2つの銀行で、外国人からのルーブル建て預金需要が増加」
米国を中心とした西側諸国によるロシアへの経済制裁が続く中、信用調査機関がRIAノーボスチに語ったところによると、ロシア国内大手銀行資産上位10行のうちソフコムバンクとプロムスビャズバンクの2行で、3月の外国人からの預金需要が増加しています。
中小銀行ではそうした活動を記録しなかったものの、法律コンサルティング会社シノルスの創業者であるスラナ・ラドネバ氏はスプートニク通信に対し、
「中国国民は高いキーレートのため、ロシアの銀行にルーブルで口座を開くことに興味を持つようになった。全体として、中国の関心は、ロシア中央銀行の主要金利が過去最高の20%に引き上げられたことと、ルーブル高の楽観的な予測に直接起因していると考えている」
と述べています。
国際金融グループのソシエテジェネラルの子会社である、ロスバンクのプレスサービスがRIAノーボスチに語ったところによると、
「外国人の振る舞いに違いは見られないが、金利の上昇を考慮し、すべての顧客からの需要は確実に増えている」
として、その他、ゼニット銀行、エクスポバンク、ポストバンクも外国人からの預金需要の増加はなく、外国人からの預金のシェアは1%を超えていないと指摘しています。
しかし、2022年1月からリテール支店網全体で外国人対応を開始したソフコムバンクでは、3月に外国人の預金需要が顕著に増加したと伝えています。
プロムスビャズバンクでは外国人預金者の活動も見られるが、それらの預金は伝統的に僅少であり、個人の資金に占める割合は1%以下であるものの、
「3月の外国人資金受入額は約5倍に増加しました。これは、中央銀行の主要金利の動向と、その結果として貯蓄商品の収益性が伸びていることが要因です」
と同銀行の貯蓄商品開発責任者であるリディア・ハルフィエヴァ氏は言います。
尚、ソフコムバンクの説明によると、外国人が預金を開設するには、主文書に加えて、ロシアに居住していることを証明する書類が必要です。
一方、1日金曜、大手証券会社ALOR BROKERのアナリスト、アレクセイ・アントノフ氏は、
「ドルの価値は30ルーブルにもなる可能性がある」
として、
「現在のルーブル高は限界には程遠く、通貨の購入や輸出、またそれを使った取引に規制がかかる中で、このプロセスはしばらく続くかもしれません。ドルは50ルーブル、あるいは30ルーブルまで下がる可能性があります。
同時に、安すぎるルーブルは予算的に採算が取れない。したがって、ルーブルの為替レートは、通貨の需要と供給のバランス、それに伴うロシア経済のニーズ、望ましいインフレ率に基づいて、金融当局が決定するだろう」
とRIAノーボスチに述べています。
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注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたNATO擁護側から発信されているもの に限られていると言ってよいでしょう。
しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する方が賢明だと思います。従って、この一連のウクライナ紛争のニュースに関しては、敢えて、ロシア側のニュースソースを全面的に解説しています。
以上。
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翻訳者からのコメント:
ここまで読み進めていただいた貴重なお時間ありがとうございます。記事が面白いと思っていただきましたら、是非、SNSにシェアしてください。