写真は、2001年12月20日、カブールの中国大使館の上には、古い旗から取り替えられた真新しい中華民国の旗が掲げられており、その手前には警備員のアジズ・ウラー氏が経っている。張敏前大使を団長とする中国代表団が到着する様子。JIMIN LAI/AFP via Getty Images
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米国時間01月24日Breitbart News
「ブライトバート・ニュース・ネットワーク(Breitbart News Network)は、アメリカ合衆国のオンラインニュースサイトで、ラジオ放送(Breitbart News Daily)も行っています。政治性向は極右であるとして、ニューヨーク・タイムズは同サイトを、虚偽報道、女性嫌悪・外国人嫌悪・人種差別的なサイトと一時批難していましたが、現在では削除しています。彼らを批判しているサイトにもデマは多数ある上、信用に足る根拠が明示されていない場合も多いとされています。同サイトはトランプ大統領の当選に大きな役割を果たしたとされており、アレクサ・インターネットによれば、2014年の時点で世界の報道機関カテゴリーの中で上位50位に入るほどの規模となっています」
by フランシス・マーテル
FRANCES MARTEL
日本語解説:WAU
「中国、タリバンの『市場の可能性』に賭けて、アフガニスタン・ビジネス・エキスポを準備」
フランシス・マーテル氏の記事によると、中国国営のGlobal Timesが日曜日に明らかにしたところによると、中国の「ビジネス代表」グループが4月にアフガニスタンのカブールで「エキスポ」イベントを計画していると伝えています。
タリバン幹部は、8月に政権を取って以来、中国共産党から多額の資金援助を期待していると繰り返し主張してきました。タリバンは、1990年代にアフガニスタンを支配していたジハード主義のテロ組織で、ジョー・バイデン大統領が同グループとの合意を破棄し、カブールを終点とする全国的な征服活動を促した後、昨年再びアフガニスタンを支配しました。
タリバンをアフガニスタンの正統な政府として正式に承認している外国政府はありませんが、アシュラフ・ガーニ前大統領は逃亡し、アフガン軍は崩壊し、タリバンの国家支配に対する大きな挑戦は今のところ存在していません。
そんな状況の中、中国共産党は最近、タリバンを「暫定政府」と呼んでおり、ある程度容認しているようです。
共産党政権の代弁者である『環球時報:Global Times』は、国の支援を受けた中国企業(中国は共産主義国なので、合法的な企業活動はすべて政府が管理している)が、アフガニスタンとの関係を深めようとするアフガニスタンの商人との交流を活発化させているとして、このプロパガンダ紙は次のように報じています。
「中国とアフガニスタンのビジネス交流はここ数日で増加傾向にあり、最大の隣国市場である中国でアフガニスタンの農産品やその他の関連製品の市場の可能性が解き放たれたことが背景にある」
今春に予定されている「ビジネス・エキスポ」は、タリバンが承認した企業が中国のバイヤーと接触するためのより「直接的」な場を作り、アフガニスタンの中国への貿易依存度を高めることを意図しており、おそらくタリバンの利益になると思われます。
また、このイベントは、双方が「お互いの市場で補完的な商品の取引」を見つけるためのものでもあると同紙は主張しています。
「主催者は政府と産業界の幅広い代表者で構成されており、双方の学者、貿易業者、生産者、投資家がイベントに参加することが期待されている」
とGlobal Times紙は伝えています。
イベントはカブールのチャイナタウンで開催される予定で、地元の人々は「前例のないイベント」と興奮していると報じています。
写真は、アフガニスタンのカブールにある中国商品取引所の前を自転車で通過するアフガニスタン人男性。(Musadeq Sadeq/AP)
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カブールにある「チャイナタウン」の副総支配人は、『環球時報』に、
「タリバンのビジネスエキスポへの参加を認め、アフガニスタン政府の各省庁に招待状を送った。彼らはその時の会議に参加することを表明した。参加者はもっと増えるだろう」
語っています。
このビジネスエキスポは、中国への製品輸出を目指すタリバン関連企業には朗報かもしれないが、タリバンがアフガニスタンを支配して以来、中国に対して一貫して要求してきた外国からの投資を解決することはできないだろう、と中国国営新聞は結論づけています。
タイムズ紙によると、
「地域の安定性や欧米による制裁のリスクなどの懸念材料は、中国の投資家が南アジアの国でビジネスを行う上での大きなハードルであり続けるだろう。中国企業のアフガニスタンへの投資リスクがまだ比較的高いことを考えると、投資協力というよりも貿易のレベルになるだろう」
と業界の専門家が述べていると伝えています。
タリバンは一貫して、中国がタリバン政権に資金を提供してくれることに自信を持っており、タリバンの指導者たちは、外国からの多額の資金援助がなければ、政府として成功することはできないと主張しています。
タリバンのスハイル・シャヒーン報道官は、タリバンがカブールを占領した直後の8月に、
「偉大な隣国である中国は、アフガニスタンの復興や、アフガニスタンの人々の経済発展と繁栄において、建設的で積極的な役割を果たすことができる」
と述べ、タリバンのスポークスマンであるザビフラ・ムジャヒドは
「中国がその役割を果たすことが期待されている。中国は隣国であり、強い経済力を持っています。我々は彼らと貿易・経済関係を築こうとしている」
と10月のインタビューで語っています。
ムジャヒド氏によると、中国は「数十億ドル」の投資に興味を持っているようで、ジハード主義者は「彼らの投資と資産の安全を約束した」と言います。
ザビフラ・ムジャヒド氏
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中国側の国営メディア企業は、8月にタリバンが政権を取り戻したことで、共産主義国家が「真の勝者」であると宣言し、タリバンを信頼できる国際パートナーとして宣伝しています。
タリバンがカブールを占領した翌日、中国外交部の華春瑩(か しゅんえい)報道官は、
「タリバンは中国と良好な関係を築くことを希望し、中国がアフガニスタンの復興と発展に参加することを期待していると繰り返し表明している」
と述べています。
中国のタリバンへの資金援助は、タリバンがアフガニスタン政府の資金にアクセスできないことを考えると、特に重要です。
タリバンは合法的な政府ではないため、世界銀行や国際通貨基金(IMF)などの国際機関は、タリバンの聖戦士に対するアフガン資産を凍結しており、アフガンマネーを保有する自由主義国での禁止令により、タリバンはそれを獲得できないでいます。
タリバン「財務省」のスポークスマン、アフマド・ワリ・ハクマル氏は10月に次のように訴えています。
「金はアフガン国民のものだ。この金を凍結することは非倫理的であり、すべての国際法と価値観に反している」
11月には、タリバンは米国議会に資金提供を求める公開書簡を次のように書いています。
「新政府の発表に伴い、米国政府が我々の中央銀行の資産に制裁を加えたことは非常に驚くべきことです。我々は、アフガニスタンの資産を凍結しても目下の問題を解決することはできないし、米国民の要求でもないと考えている。したがって、貴国政府は我々の資本の凍結を解除すべきである」
アフマド・ワリ・ハクマル氏
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以上。
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翻訳者からのコメント:
ここまで読み進めていただいた貴重なお時間ありがとうございます。記事が面白いと思っていただきましたら、是非、SNSにシェアしてくださいませ。