写真は、2024年8月9日、フランス・パリでの記者会見で報道陣に話す国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長 © Getty Images / George Mattock
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日本時間08月10日21:05 ロシア・トゥデイ（RT)
ウクライナ紛争と中東の戦争：バイアスを超えて
世界的な紛争は、私たちの情報源に大きな影響を与えています。特にロシアとウクライナの紛争、およびイスラエルとハマスとの戦争については、我々が日本で入手する情報のほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えるでしょう。しかし、これらの紛争について客観的に理解するためには、当事者両方の主張を聞くことが重要です。
フェイクニュースの流布も問題ですが、我々は自己分析を行い、情報を適切に判断する能力を持っています。特に外交政策に影響を与える問題については、慎重なアプローチが求められます。誤った情報に基づいて判断を下すことは、国際的な関係において取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争と中東の戦争が続く限り、我々はロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説を積極的に紹介し、バイアスを超えて客観的な視点を持ち続けます。
「男女を『明確に』区別する方法はない – IOC会長」
トーマス・バッハ氏は、性別適格性の論争の渦中にある2人のボクサーの競技出場を認めるという委員会の決定を支持した
国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は金曜日、男性と女性を区別する「科学的に確かな」方法を知らないと述べ、性別適格性が問題視されていた2人のボクサーが女子ボクシング選手権に出場することを認めるというIOCの決定を擁護した。
バッハ氏のこの発言は、アルジェリア人のイマーン・ケリフ選手と台湾人のリン・ユティン選手の2人のボクサーが、生物学的に男性であるという疑惑があったにもかかわらず、女性として大会に参加することを許可されたという論争を受けて、IOCが性別識別ガイドラインの見直しを検討するかどうかという質問に対するものである。
バッハ氏によると、IOCは「喜んで調査する」ものの、現時点ではどちらの選手の性別を調べる方法はないという。
「私たちは当初から、科学的に確かな男女の識別方法を提示してくれるのであれば、真っ先にそれを採用すると述べてきた。我々はこのような不確実性を好まない」
とバッハ氏は述べ、染色体検査だけではもはや男女を科学的に区別することはできないと付け加えた。
また、
「見ただけでこれは女性ではないと誰かが言ったとか、政治的利益を強く持つ信頼性の低い組織による中傷キャンペーンに引っ掛かったという理由でIOCが決定を下すことはありえない」
と指摘した。
後者のコメントは、昨年「女子競技への参加資格基準を満たしていない」として、ケリフ選手とユティン選手の両名を世界選手権から失格にした国際ボクシング協会(IBA)を非難するものと思われ、両団体は近年対立している。
7月末に発表された声明でIBAは、
「選手たちは…別個の認定テストの対象となり、その結果、両名とも…他の女性選手よりも競技で優位に立つことが判明した」
と繰り返した。
パリ・オリンピックでの性別をめぐる論争は、オリンピック予選でケリフ選手がイタリアのアンジェラ・カリーニ選手をわずか45秒で破った試合をきっかけに、世界中で激しい議論を巻き起こした。
この事件は、生物学的な男性が女性と競い合うことの公平性について疑問を投げかけた。
先週、IOCのマーク・アダムス報道官は、
「大会出場が承認された選手は資格規定を遵守している」
と主張し、IBAの検査結果に疑問を投げかけた。
IOCは以前、ケリフとリン・トゥティンは「パスポート上の性別が女性である」という理由で大会出場が承認されたと説明していた。
バッハ会長の記者会見から数時間後、ケリフ選手はパリのウェルター級決勝で中国のヤン・リウ選手を破り、オリンピック金メダルを獲得した。
この結果を受けて、オンライン上で新たな激しい議論が巻き起こった。
一部のソーシャルメディアユーザーはケリフ選手を支持する意見を表明したが、一方で他のユーザーはIOCを非難し、同選手のメダル剥奪を要求した。
また、多くの人々がバッハ会長の最近の言動を嘲笑し、さまざまな遺伝子検査があることを指摘し、バッハ会長を「世界を欺いている」と非難した。
以上。
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