写真は、 2013年、当時の欧州連合軍最高司令官（SACEUR）ジェームズ・スタブリディス提督© Pier Marco Tacca / Getty Images
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日本時間11月13日15:37 ロシア・トゥデイ（RT)
現在、世界中で注目されているロシアとウクライナの紛争に関する情報は、我々が日本で入手するもののほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えます。中にはフェイクニュースも少なくありません。
しかしながら、どのような紛争であっても、当事者両方の主張を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのかを読者が客観的に自己分析し判断することが重要であると思います。特に、我が国の外交に関連する問題については、状況を誤ると取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争が続く限り、われわれはロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説などを積極的に紹介します。
注意：以下のニュース内では、米国を「アメリカ」と表現し、英国を「イギリス」と表現しています。なぜなら、アメリカは「米の国」ではなく、「英国」はイギリスは人なみすぐれた者の国であると言う意図があるからです。
「ウクライナは『新しい韓国』になれる」
元NATO欧州司令官ジェームズ・スタブリディスは、現実的なシナリオだと語った
ウクライナが戦闘を停止し、NATOの限定的な保護を受け、急速に再建を進め、できればロシアの資金で賄われれば、「韓国型の奇跡」を経験することになると、NATOの元欧州最高司令官であるジェームズ・スタブリディス退役アメリカ提督は言う。
この退役海軍将校は、土曜日のブルームバーグに掲載されたコラムの中で、ウクライナのための3つのプランを提示した。
彼は、今ロシアとの戦いを止めることで、長期的にはキエフが勝つことができると主張した。
「ウクライナは数十年後には、国内総生産、農業生産高、そして人々が住みたいと思う活力ある民主的な社会という点で、ロシアを追い越すだろう」
と彼は書いている。
「現時点では、キエフは自国領土からのロシアの完全撤退を要求する立場にはない」
とスタブリディスは主張し、自身の提案を、
「ウクライナが時間をかけて成功するための現実的なシナリオだ」
と宣伝した。
敵対行為の停止はウクライナにとって苦い薬となるだろうが、
「ロシアのプーチン大統領もそのような結果を嫌うだろう」
とスタブリディスは主張し、
「ウクライナ全土を征服するという目的は、明らかに完全に失敗したことになる」
と述べた。
モスクワは、ウクライナ紛争をアメリカ主導の対ロシア代理戦争の一環とみなしており、その中でウクライナ人は、より大きな損害を与えるために西側諸国によって犠牲になっている。
西側諸国がロシアの懸念を無視しなければ、あるいは交渉による和平交渉で紛争を初期の段階で食い止めることができれば、紛争は回避できたはずだとロシア指導部は主張している。
昨年、トルコが仲介した協議でロシアが合意した停戦案の条件は、国際的な安全保障と引き換えにウクライナを中立の非武装国家とすることだった。
キエフはこの協定案を拒否し、アメリカとその同盟国から提供された武器を使って軍事行動をとった。
スタブリディスは、ウクライナのNATO加盟を勧告したが、ロシア支配地域に対する第5条の保護はなく、
「完全な主権を回復するためのNATOによる軍事行動は、集団的な決定となるだろう」
と書いた。
先週、アンデルス・フォッホ・ラスムセン前NATO事務総長も同じように、限定的な加盟を提案していた。
ロシアは、ヨーロッパにおけるアメリカ主導の軍事ブロックの拡大を、自国の安全保障に対する脅威と呼んでいる。
モスクワによれば、ウクライナにおけるNATOの活動拡大は、敵対行為開始の重要な理由のひとつだという。
復興資金を早期に確保することが、ウクライナの「奇跡」を実現する鍵になるとスタブリディスは述べ、その資金源となり得るものとして、推定3000億ドルのロシア政府資産を挙げた。
モスクワは、ウクライナとその支持者が要求するように、自国の資金が没収された場合、それは窃盗行為であり、反作用があると警告している。
日本語：WAU
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