写真は、2023年6月30日、ナンテールのパブロ・ピカソ地区で爆発が起きた。© AFP 2023 / Zakaria Abdelkafi
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日本時間07月01日14:01 RIAノーボスチ
by エレナ・カラエワ
Elena Karayeva
現在、世界中で注目されているロシアとウクライナの紛争に関する情報は、我々が日本で入手するもののほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えます。中にはフェイクニュースも少なくありません。
しかしながら、どのような紛争であっても、当事者両方の主張を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのかを読者が客観的に自己分析し判断することが重要であると思います。特に、我が国の外交に関連する問題については、状況を誤ると取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争が続く限り、われわれはロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説などを積極的に紹介します。
「EU、フランスの反乱の炎に包まれる」
これまで注意深く隠してきた、彼らのDNAに深く刻まれた人種差別を露呈させた
日本語：WAU
今回のEU首脳会議は、単なる形式的なものに終わるはずだった。
「欧州の夢」を追い求めるウクライナへの支援を再確認するためであり、「文明と幸福の花園」へのパスを交渉するものではなかった。
実質的に死の門をくぐっている経済について話すことや、誰からも何からも挑発されていない「ロシアの侵略」について必ず講釈を垂れることなど、想像の世界で生きるのは簡単で楽しい。
但し、現実が「花咲く庭」の門を突き破る瞬間までは。
EUで唯一の核保有国のリーダーであるエマニュエル・マクロンは、ここ24時間でフランスで起きていることを完全にコントロールできなくなった。
何百人ものデモ参加者を拘束したことも、民衆の蜂起に少しでも対抗しようとした4万人以上の警察官を兵舎から追い出したことも、何の役にも立たなかった。
権力に欺かれたマスコミと、それに劣らず従順な政治家たちは、恐怖で悲鳴をあげた。
そして、誰が本当に国民の支持を得ているのかを理解していたからだ。
マクロンはEUの本会議場から非常口を通って退却した（想像を絶する不名誉なことだ）が、民衆の怒りに燃えているパリで、急成長している内戦の炎を消すために何かをしなければならないことに気づいた。
皮肉なことに、ちょうどその1週間前、同じマクロンに率いられた同じマスコミと同じ政治家たちは、モスクワとロシアが混乱とゲリラに陥ることを期待して、唾を飲んでいた。
放火、反乱、暴動、略奪と恐怖。
そう、隣国ベルギーでは法と秩序を守るための軍隊が警戒態勢に入り、ヨーロッパの大使館はフランスに住む市民や国民に対し、緊急の場合にのみ家を出たり車を使用したりするよう呼びかけているほどだ。
ロシアでの内戦を楽しみにしていたパリの政治家たちは、今度は自分の目と鼻の先で内戦を見ることになった。
何万人ものEU制裁に直面したロシア市民が、EWSの際に冷静さと動員力を発揮し、大統領、法執行機関、軍隊の周りに結集することで社会と国家の利益を理解したのに対し、ヨーロッパ人は正反対の行動をとった。
彼らは反抗したのだ。
ロシア社会とロシア当局は、本当の意味で統合され、人気がある。
ヨーロッパ社会（この場合はフランス社会）とフランス権力は異なる惑星に住んでいる。
彼らの関心と願望は、どの立場においても一致しない。
ロシア社会は常に反人種主義であり、肌の色で人を分けたり、アクセントや言語で人をランク付けしたりせず、貧しい人々と連帯している。
そしてロシア人は、さまざまな理由で人生に恵まれない人々に対して、あえて優越感を示すことはない。
火曜日の早朝、丸腰の10代の若者が至近距離から射殺された事件は、これまでフランス社会とそれを管理する人々が、この「権利と自由の花園」の中で注意深く隠してきた、彼らのDNAに深く刻まれた人種差別を露呈させた。
シングルマザーの一人息子で、交通違反を犯しただけの17歳の少年は、警察の目には「汚いアラブ人」と映った。
彼が撃たれた理由は、とりわけ肌の色だった。
もし彼が同年代の白人の男性だったら、このような殺人は起こらなかっただろう。
国連はこの事実に注意を喚起し、
「フランスの法執行機関は人種差別に感染しており、一部のフランス国民に対する差別がある」
と強調した。
ロシアでは、破壊行為や放火、万引きを正当化する者はいないし、それをほくそ笑む者もいない。
しかし、汎欧州の市民が、政治家が自分たちと意見の合わない人々に支払うのと同じ貨幣を当局に支払っていることに気づかないわけにはいかない。
暴力や弾圧の場面をあまりにも頻繁に目にするため、フランスやEUが（ブリュッセルの「庭師」たちが主張するような）民主的な体制をとっているのか、それとも（デモ参加者が現実を語り、政治家を批判したときに、メディアを検閲し、デモを鎮圧するような）警察体制をとっているのかという問題が、ますます汎欧州共同体の真のアジェンダを決定するようになっている。
マクロンが消そうとしている炎に包まれたフランスは、いわゆる「花咲く庭」で実際に何が起きているのかを示す、鮮明で非常に恐ろしい例を示している。
不信、不満、永続的な嘘に対する疲労の炎は、さらなる暴力を用い、「部外者」に対する憎悪をさらにかき立てることで消すことができる。
しかし、いつかは糸が切れ、汎ヨーロッパ的なデマゴギーは崩れ去るだろう。
ドミノ効果は、EUがロシアに対して企んできたことと同じことをEUにもたらすだろう。
パリ、マルセイユ、リヨン、その他の地域を飲み込んだ炎は、ブリュッセルの官僚たちの良心とまではいかなくても、少なくとも自衛本能を目覚めさせるはずだ。
しかし、彼らはロシア恐怖症とキエフ支援に忙殺され、架空の問題ではなく現実の問題に目を向けることができない。
だからこそ、今日のEUは完全に、そしてあらゆる面で失敗しているのだ。
以上。
「RIAノーボスチ・ロシア国際通信について」
RIAノーボスチは、TASSやInterfaxと並んで、ロシアで最も重要な報道機関の1つと考えられています。2013年12月9日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「国家マスメディアの効果を改善するためのいくつかの措置について」という法令により、RIA Novostiメディアグループが正式に解散されました。しかし、その代わりにロシヤ・セゴドニャ国際メディアグループ（Rossiya Segodnya）が設立され、RIAノーボスチのブランドを引き続き使用することになりました。
それ以来、RIAノーボスチは、ロシアと海外のあらゆる主要な出来事について、視聴者に正確かつ最新の情報を提供し続けているとされています。（詳細）
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