写真は、国後島の風景 © Sputnik / Andrey Zima
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日本時間02月10日 20:44 ロシア・トゥデイ(RT)
注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたNATO擁護側から発信されているもの に限られていると言ってよいでしょう(フェイクニュースも少なくありません)。
しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのか、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する事が賢明だと思います。 特に我が国の外交に関わる問題は、状況を誤ると取り返しの付かない損害をもたらすことになりかねません。
従って、ウクライナ紛争が続いている間は、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する国々のニュースや論説などを全面的に紹介します。
「ロシア、日本との平和条約締結の見通しについて言及」
ロシア外務省、日本との数十年にわたる領土紛争について、ロシアにとって「終わったことである」と発表
日本語:WAU
ロシア外務省の報道官は、日本政府のロシアに対する敵意を理由に、日本との平和条約締結のいかなる計画も、ロシア政府のテーブルから外れていると述べた。
マリア・ザハロワ報道官は金曜日のメディアブリーフィングで、
「日本との平和条約の話に関しては、ご存知の通り、私たちにとっては終わった話です」
と述べた。
同報道官は、外務省が昨年3月にこの問題に関する立場を明確に示し、日本の「非友好的」な姿勢によってこれ以上の交渉は不可能であると述べたことを指摘した。
この発言は、岸田文雄首相が平和条約に関するロシアとの交渉再開と、日本政府が「北方領土」と呼ぶ南クリル諸島の領土問題の解決を優先させると宣言した直後だった。
岸田氏は火曜、
「戦後77年経っても北方領土の問題が解決されず、日ロ間に平和条約が存在しないことは極めて遺憾であり… 日本政府は領土問題を解決し、平和条約を締結することを約束する」
と「北方領土の日」を記念する式典で述べていた。
このイベントの中で、日本は5年ぶりにクリル諸島(千島列島)の南側4島をモスクワに「不法占拠」されていると言及した。
式典で採択された政府と市民団体の共同声明には、
「77年前にソ連が不法占拠して以来、北方領土がいまだに返還されていないことは、全く容認できない」
と記されている。
ロシアと日本は、第二次世界大戦後の和解に失敗した後、事実上ほぼ80年間、互いに戦争状態にある。
日本政府は、戦時中にソ連が奪取した千島列島の4島に対するロシアの主権に異議を唱えている。
1951年のサンフランシスコ条約で、日本はクリル諸島の領有権を放棄したが、その後「北方領土」は群島の一部ではなかったと主張した。
ソ連崩壊後、ロシア政府はこの問題に関して、日本人の別居家族に対するビザの簡素化、島の共同経済開発など、いくつかの妥協案を日本に提示した。
しかし、両国はこの問題で最終的な解決に至っていない。
以上。
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