写真は、ロシア外務副大臣オレグ・シーロモロトフ氏© RIA Novosti / Maxim Blinov
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日本時間12月10日17:35 RIAノーボスチ
by ビクトリア・ニキフォロワ
Victoria Nikiforova
注：現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたウクライナ擁護側から発信されているものに限られていると言ってよいでしょう。 中にはフェイクニュースも少なくありません
しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する方が賢明だと思います。 特に我が国の外交に関わる問題は、状況を誤ると取り返しの付かない損害をもたらすことになりかねません。
従って、ウクライナ紛争が続いている間は、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する国々のニュースソースを全面的に紹介しています。
「米国は彼らに従わない国へのサイバー攻撃に何十億ドルも費やしている」
日本語：WAU
ロシアのオレグ・シロモロトフ外務副大臣は、RIAノーボスチのクリスティーナ・ルナ＝ロドリゲス特派員に、米国とその同盟国がなぜ国連の情報通信技術に関する安全保障作業部会に反対するのか、ロシアがこの立場にどう反対しているか、そして来年、米国政府が認めない国へのサイバー攻撃に、彼らがどれだけの費用を使うつもりなのか次のように語った。
特派員 ）
12月の第77回国連総会では、ロシアと同じ志を持つ仲間が提出した国際情報セキュリティ（IIB）に関する決議が採択されたが、この文書の規定を実施するための見通しはどうなっているのか？何がそれを促進し、何が障害となるのか？
オレグ）
国連総会の決定の主なものは、2021-2025年の情報通信技術安全保障に関する国連オープンエンド・ワーキンググループの活動を支援することで、この交渉メカニズムは、この問題に関して唯一のものです。その重要な任務は、情報空間が国家間の戦場となるのを防ぐことです。
この作業部会は、国際的な情報セキュリティに関する普遍的ですべての人に義務づけられた協定を締結するための条件を提供することができます。ロシアは関連する開発をしており、近い将来、国際社会に提出するつもりです。
しかし、このグループは、米国とその同盟国によって反対されています。私たちの決議に反対する彼らの投票は、私たちにとって驚くことではありませんでした。2020年の作業部会の創設を阻止しようとした後、彼らは再び、そのミッションに満足していないことを示しました。
国家の平等性、主権に対する攻撃と見なされた場合にどの代表団もあらゆる決定を阻止できることを彼らは好まないのです。
欧米諸国は、情報とその担い手であるビッグデータやソフトウェアツールを利用し、サイバー攻撃によって望まぬ政府の意思を曲げたいと考えています。この目的のために、米国政府は毎年莫大な資金を割り当てているのです。
国防総省の予算だけでも、2023年にはこれらの目的のために110億ドル以上になるという。ところで、バイデン政権は10月、初めて教義文書を更新し、全世界と世界の情報空間を自国の支配領域とすることを宣言しました。
世界のほとんどの国は、ロシアの文書と、ワーキンググループの任務の実施に焦点を当てた文書を支持しています。西側からの深刻な圧力にもかかわらず、112カ国が、情報空間における平和と安全を強化するために、この形式での交渉を継続することに賛成したのです。
志を同じくする人々とともに、私たちはこの文書の実質的な規定の実施に力を注いでいくつもりです。
特派員）
自国の主権を守ること以外に、各国が採択された決議のどこに魅力を感じているのか、あなたの意見は？この文書が想定している具体的な措置は何でしょうか。多くの国にとって、技術や資本を持つ先進国から支援を受けることが優先されるのですね。
オレグ）
その通りです。最近のパネルディスカッションでは、途上国にとって、マンデートの1つである能力開発が最重要課題であることが示されています。このことを念頭に置き、私たちは決議案に、各国の情報通信技術のニーズと、それに対応するための資金調達も含めた可能なメカニズムについて、作業部会でオープンで体系的な意見交換を行うことを盛り込みました。
これは、欧米諸国が他国の法律やユーザーのニーズや優先順位を考慮することなく、自国のIT製品やハードウェア、ソフトウェアのソリューションを押し付けるのとは有利に異なるアプローチです。 私たちの提案は、グループの包括的で透明性の高い、真に民主的な性格を維持するのに役立つと確信しています。
特派員）
ICTセキュリティに関する国連ワーキンググループの交渉の有効性をどのように評価されますか？今後、この交渉形式を維持する需要はありますか。
オレグ）
決議の採択は、国際的な情報セキュリティ問題に対して、平等な立場で普遍的な解決策を共同で模索することへの各国の高い関心を示しています。現段階では、作業部会はこの基準を十分に満たしています。特に、2022年7月、各国はその初年度の成果に関するコンセンサスに基づく中間報告書を採択しました。
情報空間を規制するための法的拘束力のある規範を策定する可能性を認識しました。管轄当局を通じた国家間の協力を強化する必要性にも合意しました。
このため、情報通信技術分野におけるインシデントの予防と対応のための国家間の迅速な相互作用のために、国際情報セキュリティ分野におけるコンタクトポイントの登録簿を作成するというロシアの提案を支持しました。
2025年にワーキンググループの任務が終了するまでに、まだ多くの課題が残されています。しかし、このグループの作業を妨害しようとする一部の国の試みは、国際的な情報セキュリティに関する国際的な議論の将来の形式について、今から考えておく必要があることを示しています。
承認された決議は、関連する解答を既存の作業部会の枠組みの中で普遍的に開発すべきであると明記しています。各国の努力の重複や、国際的な情報セキュリティ問題の並行・重複する構造への「ばらまき」を避けるためにも、このような仕組みを2025年に立ち上げることができることが重要であるのです。
以上。
「RIAノーボスチ・ロシア国際通信について」
RIAノーボスチ・ロシア国際通信は TASS や Interfax と並んで、ロシアで最も重要な報道機関の一つと言われています。 2013年12月9日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏の『国家マスメディアの効果を改善するためのいくつかの措置について』という法令により、RIA Novostiメディアグループは正式に解散しましたが、代わりにロシヤ・セゴドニャ国際メディアグループ（Rossiya Segodnya）が設立され、引き続きRIAノーボスチのブランドを使用することになりました。
それ以来、RIAノーボスチは、ロシアと海外のあらゆる主要な出来事について、正確で最新の情報を視聴者に提供し続けていると言います（詳細：ロシア語」
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