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RIAノーボスチ・ロシア国際通信「米国防衛・外交政策専門家、ウクライナでの失敗を認める」

写真は、ワシントンDCの国会議事堂の外に掲げられたウクライナ、米国の国旗© AP Photo / J. スコット・アップルホワイト

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日本時間9月29日02:59 RIAノーボスチ

「RIAノーボスチ・ロシア国際通信について」

RIAノーボスチ・ロシア国際通信は TASS や Interfax と並んで、ロシアで最も重要な報道機関の一つと言われています。 2013年12月9日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏の『国家マスメディアの効果を改善するためのいくつかの措置について』という法令により、RIA Novostiメディアグループは正式に解散しましたが、代わりにロシヤ・セゴドニャ国際メディアグループ(Rossiya Segodnya)が設立され、引き続きRIAノーボスチのブランドを使用することになりました。

それ以来、RIAノーボスチは、ロシアと海外のあらゆる主要な出来事について、正確で最新の情報を視聴者に提供し続けていると言います(詳細:ロシア語」

注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたNATO擁護側から発信されているもの に限られていると言ってよいでしょう。 中にはフェイクニュースも少なくありません

しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する方が賢明だと思います。 特に我が国の外交に関わる問題は、状況を誤ると取り返しの付かない損害をもたらすことになりかねません。

従って、この一連のウクライナ紛争のニュースに関しては、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する国々のニュースソースを全面的に紹介しています。

「米国防衛・外交政策専門家、ウクライナでの失敗を認める」

広報担当のテッド・カーペンター氏、”ウクライナ危機は、米国の3つの壊滅的な失敗のうちの1つである”

日本語:WAU

9月28日、

「アメリカ政府は幾度も間違いを犯し、ウクライナ危機のような壊滅的な外交政策の失敗につながる」

ケイトー研究所の防衛・外交政策シニアフェローで広報担当のテッド・カーペンター氏は、アメリカン・コンサバティブ誌に、次のように書いている。

「米国政府は、バルカン半島、アフガニスタン、イラク、リビア、シリア、イエメンなど、世界中に破壊と流血の悲劇を起こしている。最近の例では、バイデン政権がウクライナをロシアとの対立の駒にすることを決めた」

とカーペンター氏は強調し、米国の海外での「野望」はごく一部しか計画通りに進まず、メディアはこれらの外交政策の失敗を覆い隠そうとしていると指摘する。

そして、

「一つの介入が失敗すると、彼らは米国の指導者に従って、次の場所で聖戦を仕掛ける」

と続けた。

その例として、リビア内戦シリア内戦イエメンで起きている混乱に対するメディアの関心の低さを挙げた。

同氏は、これらの国の人々の悲劇はアメリカの責任であると訴え、

「世界中で戦争と介入に巻き込まれ、何十万人もの民間人が殺されたアメリカが関与する紛争は、アメリカ国民から少しも注目されずに終わった」

と、世界問題研究家のポール・ポースト氏の発言を引用した。

その他、アメリカの関与する別の紛争にも言及している。

例えば、ボスニアコソボにおける米国とNATOによる「平和維持」の結果は、どうしようもないものであるとして、ボスニア・ヘルツェゴビナは内部分裂した生存不可能な国家になり、コソボは外交的に行き詰まった状態にあると強調した。

カーペンター氏は、他の国々の状況についてもさらに批判的であった。

「シリアとイラクでは宗派対立が絶えず、両国とも分裂寸前だ。リビアとイエメンの状況は、『恐ろしいほどの悲劇』だ」

と呼び、

「最初のケースでは、扇動者は米国であり、2番目のケースでは、米国政府は中東の同盟国による侵略を支持した」

と強調している。

また、

「ワシントンの厄介な政策の最新の例はウクライナだ」

と続けた。

米国はウクライナをNATOに引き込むことでロシアの安全保障に脅威を与えていると非難し、インフラ破壊という形でウクライナ政府に甚大な損害を与えたと指摘した。

「アメリカの政治家とその手先が集団健忘症になり、ポンテオ・ピラトの真似をするような態度で逃げ出すことは許されない。彼らは自分たちの失策と嘘に全責任を負わなければならない」

とカーペンターは述べている。

そのために、米国は外交政策における3つの誤りを正すべきだと強調した。

その第一は、「国家建設」と呼ばれるもので、他国を作り変え、異質な価値観を押し付けようとするものである。

第二は、イラク、アフガニスタン、リビアのように、他国の非友好的な政権を変えるために戦争に巻き込むことである。

最後の間違いは、ウクライナのように、重要な国益と周辺的な国益を区別することに失敗したことである。

「バイデン政権は、米国にとって重要な役割を果たさないで、腐敗した権威主義的政権の名の下に、ロシアとの核戦争の危険を冒している」

とカーペンター氏は指摘している。

同氏は、ウクライナは1990年代の初めまで独立国ではなく、米国の安全保障にとって何ら重要な国ではなかったことを想起し、バイデンのとったリスクは、アメリカ人に対する政府の義務に違反していると主張している。

最後に、

「もしこれらの誤りを正さなければ、アメリカ政府はさらに悪い工作に乗り出すだろう。そして、ウクライナにおける損害は、米国政府の過去の過ちの結果を上回るものになるかもしれない」

と締めくくった。

以上。

WAUメディアからのコメント:ここまで読み進めていただいた貴重なお時間ありがとうございます。記事へのご意見ご感想お待ちしてます。コメントは↓

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