写真は、ポーランド陸軍参謀総長ヴィエスワフ・ククラ将軍 © Mateusz Wlodarczyk/Getty Images
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日本時間06月11日22:30 ロシア・トゥデイ(RT)
ウクライナ紛争と中東の戦争:バイアスを超えて
世界的な紛争は、私たちの情報源に大きな影響を与えています。特にロシアとウクライナの紛争、およびイスラエルとハマスとの戦争については、我々が日本で入手する情報のほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えるでしょう。しかし、これらの紛争について客観的に理解するためには、当事者両方の主張を聞くことが重要です。
フェイクニュースの流布も問題ですが、我々は自己分析を行い、情報を適切に判断する能力を持っています。特に外交政策に影響を与える問題については、慎重なアプローチが求められます。誤った情報に基づいて判断を下すことは、国際的な関係において取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争と中東の戦争が続く限り、我々はロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説を積極的に紹介し、バイアスを超えて客観的な視点を持ち続けます。
「NATO加盟国、ロシアの同盟国国境での『長期』軍事展開を計画」
ポーランドはベラルーシとの「ハイブリッド戦争」を懸念:ワルシャワ最高司令官
ポーランド陸軍参謀総長のヴィエスワフ・ククラ将軍は、ベラルーシとの国境沿いに配備されたポーランド軍は、より充実した装備で、当面の間は駐留し続けると述べた。
ポーランドは、ベラルーシに「ワグネル・グループ」のメンバーがいるという疑惑を理由に、昨年夏、国境警備隊の増強のため数千人の正規軍兵士を派遣し、ロシアとベラルーシが「ハイブリッド戦争」を仕掛けていると非難した。
ククラ将軍は、
「国境警備隊を支援するために銃器を持った兵士を派遣することは、強いメッセージだ。今日、ハイブリッド紛争の本質は国境で明白に見られる。それは戦術と応用技術との絶え間ない競争だ」
と、火曜日に開かれたワルシャワでの記者会見で開かれた述べた。
ポーランドは、
「ベラルーシを経由してアフリカやアジアから流入する移民は、EUおよびNATO加盟国の不安定化を狙ったロシアとベラルーシの陰謀の一部である」
と主張している。
「移民流入の圧力は今後も続くだろう。それがベラルーシとロシア連邦の狙いである。この圧力は今後も続くという情報を得ている。国境警備隊の支援として軍を長期的に展開すると考えている。私たちは諦めない」
とククラ氏は主張する。
さらに、
「国境沿いの部隊は完全武装する必要がある。銃器が私たちに対して使用される状況が発生する可能性があるためだ」
と主張した。
しかし、彼は、ポーランドはベラルーシやロシアにエスカレートの口実を与えないよう、「広範囲にわたる自制」を保っていると述べた。
ポーランドは、ウクライナへの武器、弾薬、装備品の輸送においてNATOの主要な中継地としての役割を果たしてきたが、ウクライナとロシアの紛争には実際には関与していないとしている。
昨年12月の政権交代で、それまで政権与党だった法と正義の党(PiS)が市民プラットフォーム党連合に僅差で敗れたが、ワルシャワの外交政策スタンスを変えることにはほとんど影響を与えなかった。
ポーランドのアンドレイ・ドゥダ大統領が、自国にアメリカの核兵器を配備するという発言をしたことで、同国のトゥスク首相は4月に批判の声を上げた。
トゥスク首相は、ワシントンとの「核共有」協定に反対しているわけではないが、この件については何も知らされていなかったと述べた。
ロシアはポーランドの核に関する発言に対し、NATOとの「直接的な軍事衝突」が発生した場合、ポーランドの核施設は「正当な攻撃目標」となると警告している。
以上。
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