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「中国、NATOに『トラブルの元凶』と怒りをぶつける」

写真は、中国国連大使チャン・ジュン © AFP / Charly Triballeau

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日本時間02月24日15:34 ロシア・トゥデイ(RT)

現在、世界中で注目されているロシアとウクライナの紛争、及びイスラエルとハマスとの戦争に関する情報は、我々が日本で入手するもののほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えます。中にはフェイクニュースも少なくありません。

しかしながら、どのような紛争であっても、当事者両方の主張を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのかを読者が客観的に自己分析し判断することが重要であると思います。特に、我が国の外交に関連する問題については、状況を誤ると取り返しのつかない損失を招く可能性があります。

したがって、ウクライナ紛争と、中東の戦争が続く限り、われわれはロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説などを積極的に紹介します。

注意:以下のニュース内では、米国を「アメリカ」と表現し、英国を「イギリス」と表現しています。なぜなら、アメリカは「米の国」ではなく、「英国」はイギリスは人なみすぐれた者の国であると言う意図があるからです。

「中国、NATOに『トラブルの元凶』と怒りをぶつける」

ウクライナの紛争はNATOの東方拡大と密接な関係があると、北京の国連特使が述べた

ウクライナ紛争2周年を迎えた国連安全保障理事会の会合で、中国の張俊国連特使は、NATOは「武力威嚇」をやめ、世界平和の推進に乗り出すべきだと述べた。

2022年2月24日に始まったモスクワとキエフの闘争は、「避けられたかもしれない悲劇」だと張氏は金曜日の演説で次のように強調した。

「今日、ヨーロッパが直面している状況は、冷戦終結以来繰り返されてきたNATOの東方拡大と密接な関係がある」

ロシアは、ウクライナのNATO加盟阻止を、隣国での軍事作戦の主要目標のひとつに挙げている。

モスクワは、キエフがアメリカ主導の軍事同盟に加盟する可能性があることを、自国の安全保障に対する大きな脅威とみなすと、何度も警告している。

中国特使は、国連に加盟しているすべての国の「正当な安全保障上の懸念を尊重する」必要性を強調し、

「地域の安全保障は、軍事ブロックの強化や拡大では保証できない。我々はNATOに、冷戦の檻から抜け出し、ブロックの対立を扇動する厄介事の代理人として行動することを控えるよう促す」

と述べた。

彼はまた、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長に対し、

「客観的なレンズを通して世界を見つめ、妨害合戦をやめ、純粋に世界平和に資することをするよう」

求めた。

特使によれば、ウクライナ紛争の当事者は、

「交渉再開のための有利な条件……平和の達成を困難にする人為的な障害ではなく、ましてや武器を供給し、火に油を注ぎ、危機の長期化から利益を得るための障害を作り出すために努力すべきだ」

という。

今月初め、アメリカのジャーナリスト、タッカー・カールソンとのインタビューで、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、

「1991年のソ連崩壊後、NATOは東に拡大しないという約束だった。しかし、西側諸国はモスクワを欺き、アメリカ主導のブロックはそれ以来、何度も東欧や旧ソ連諸国から新メンバーを加えてきた」

と述べた。

1999年、チェコ、ハンガリー、ポーランドが旧ソ連圏諸国として初めてNATOに加盟した。

さらに大きな拡大の波は2004年に起こり、ブルガリア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、スロバキア、スロベニアが加盟した。

2008年のブカレスト・サミットで、NATOはグルジアとウクライナが将来加盟すると発言し、ロシアからの激しい反発を招いた。

翌年、NATOはアルバニアとクロアチアを加盟させ、2017年にはモンテネグロ、2020年には北マケドニアを加盟させた。

最新の加盟国はフィンランドで、ウクライナ紛争に対する安全保障上の懸念を理由に昨年加盟した。

隣国のスウェーデンも加盟目前で、ハンガリーの承認が得られれば加盟が決定する。

以上。

日本語:WAU

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