写真は、バンコクで開催中のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、ロシアのメディアへブリーフィングを行うアンドレイ・ベローゾフ第一副首相
Photo 出典元
日本時間11月19日18:50 RIAノーボスチ
注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたウクライナ擁護側から発信されているものに限られていると言ってよいでしょう。 中にはフェイクニュースも少なくありません
しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する方が賢明だと思います。 特に我が国の外交に関わる問題は、状況を誤ると取り返しの付かない損害をもたらすことになりかねません。
従って、ウクライナ紛争が続いている間は、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する国々のニュースソースを全面的に紹介しています。
「ロシア経済担当大統領補佐官:今後数年間、世界経済は完璧な嵐に見舞われる」
日本語:WAU
バンコク、11月19日、 今後数年間は世界経済にとって完璧な嵐の期間となるだろうと、ロシア代表団のアンドレイ・ベロウソフ代表はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の傍らで行われたブリーフィングで述べた。
「今、私たちは世界で起きている問題の深刻さを理解する段階に入ったところです。今後数年間は、長い間蓄積されてきた負のトレンドが、限られた時間枠の中で収束していくパーフェクトストーム(完璧な嵐)の時期だということです」
と述べた。
ベロウソフ氏によれば、第一のトレンドは、世界貿易における保護主義の拡大であり、WTO:世界貿易機関に付随するルールの遮断であり、紛争解決機関がほとんど麻痺していることであるという。
保護主義に重なる2つ目の要因として、2009年の危機の後、「解消」されるはずなのに、解消されなかった巨額の債務超過を挙げた。
「そして、その債務超過が、インフレ抑制の標準的な手段である大幅な金利引き上げや金融引き締めの可能性を阻んでいるのです。なぜなら、金利の上昇は債務返済コストの急上昇を招き、最大手銀行の連鎖倒産につながるからだ」
とベロウソフ氏は説明した。
その例として、国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエヴァ専務理事の意見を挙げ、最悪のシナリオでは、世界の銀行システムの約30%が危機に陥ると考えていることを紹介した。
APEC首脳が注目した3つ目の要因は、物価の上昇に関連しているとベロウソフ氏は言う。
「このプロセスは長期的なものであり、2020年後半に始まったことを理解する必要がある。金属価格が上昇し、ガス価格が上昇し、さらに、鉱物性肥料の生産量の減少と価格の上昇が連鎖し、穀物市場に影響を与えざるを得ない。このように、さまざまな要因が重なって起こる乱高下が、市場を大きく動かすことになったのです」
と振り返った。
そして、この動きが今、混沌とし、不確実性を増しているため、投資家が方向性を見失い、状況を悪化させていると指摘した。
「問題の規模と、それに対処するために提示された手段との間に大きなギャップがあることが印象的である。そして提案されているのは、ウクライナの特別作戦を速やかに中止することである。2つ目は、インフレを抑制するために銀行が金利を上げることです」
とベロウソフ氏は述べた。
同氏によると、このような手段は全く不十分でであるとのことだ。
APEC首脳会議は11月18〜19日にバンコクで開催された。
以上。
「RIAノーボスチ・ロシア国際通信について」
RIAノーボスチ・ロシア国際通信は TASS や Interfax と並んで、ロシアで最も重要な報道機関の一つと言われています。 2013年12月9日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏の『国家マスメディアの効果を改善するためのいくつかの措置について』という法令により、RIA Novostiメディアグループは正式に解散しましたが、代わりにロシヤ・セゴドニャ国際メディアグループ(Rossiya Segodnya)が設立され、引き続きRIAノーボスチのブランドを使用することになりました。
それ以来、RIAノーボスチは、ロシアと海外のあらゆる主要な出来事について、正確で最新の情報を視聴者に提供し続けていると言います(詳細:ロシア語」
WAUメディアからのコメント:ここまで読み進めていただいた貴重なお時間ありがとうございます。記事へのご意見ご感想お待ちしてます。コメントは↓