写真は、アメリカドル – ストックフォト © Getty Images
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日本時間04月03日23:18 ロシア・トゥデイ(RT)
「大手グローバル銀行がドル危機の可能性を警告」
ドイツ銀行は、貿易摩擦の激化に伴い、アメリカ・ドルに対する信頼が損なわれる可能性について懸念を表明した
アメリカドルに対する信頼の危機が深まっている可能性があると、ドイツ銀行が警告した。
ドナルド・トランプ大統領が大幅な新関税を発表したことを受け、金融市場が混乱し、世界的な貿易戦争への懸念が強まっている。
ロイター通信が引用した木曜日に顧客向けに発表されたメモの中で、ドイツの金融大手の外国為替リサーチ部門のグローバル責任者であるジョージ・サラベロス氏は、資本フローの大きな変化が為替市場を不安定化させる可能性があると述べた。
「我々の全体的なメッセージは、資本フロー配分の大きな変化が為替のファンダメンタルズに取って代わり、為替(外国為替市場)の動きが混乱をきたすリスクがあるということだ」
と彼は書いた。
今週、アメリカドルは大幅に下落し、ユーロと日本円に対して1.5%以上、英ポンドに対して1%以上下落した。
この下落は、トランプ大統領が数十カ国からの幅広い輸入品に10%から50%の関税を課す決定をしたことを受けてのもので、世界的な貿易戦争への懸念が高まる中、投資家は安全資産を求める動きを強めていると報じられている。
サラベロス氏は、ドルに対する信頼の低下が長引けば、特にユーロ圏に広範な影響を及ぼし、欧州中央銀行(ECB)に課題を突きつける可能性があると警告した。
「ECBが最も望まないのは、ドルの信頼低下と関税によるユーロの急騰という外部要因によるディスインフレショックだ」
と彼は述べた。
ECBは、アメリカの貿易政策が世界経済の協力体制を乱し、インフレ期待を不安定化させ、金融政策の再調整を余儀なくさせる可能性があるという懸念を表明したと伝えられている。
関税による影響は急速に広がっており、世界中で株式市場が急落し、原油価格が下落し、投資家が経済成長の鈍化に備えるなかで債券利回りが低下している。
一方で、安全資産と見なされる資産、すなわち金、ドイツ国債、スイスフランなどへの需要が増加している。
フィナンシャル・タイムズ紙とロイター通信は、JPモルガンやフィッチを含む他の金融機関も同様の警告を発していると報じ、関税がアメリカのGDP成長率を最大1.5%押し下げる可能性があり、他の主要経済国をリセッションに陥れる可能性もあると推定している。
以上。
日本語:WAU
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