写真は、2025年3月7日、カナダ・オンタリオ州ミルトンにて、カナダとアメリカの国旗が示される © Getty Images / Toronto Star / Andrew Francis Wallace
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日本時間03月12日02:05 ロシア・トゥデイ（RT)
「トランプ大統領、カナダに新たな51番目の州となるよう提案」
アメリカ大統領は、カナダの鉄鋼とアルミニウムへの関税を倍増すると発表し、同国を併合したいという自身の考えを改めて示した
ドナルド・トランプ大統領は火曜日、カナダからの輸入品に対してさらに高い関税を課すつもりだと述べ、鉄鋼とアルミニウムの関税を50%に倍増すると発表した。
また、世界第2位の大国を併合したいという考えを繰り返し、関税問題の対立を解決するには、カナダがアメリカの「大切な」51番目の州になるしかないと述べた。
トランプ氏は、自身のプラットフォームであるTruth Socialへの投稿でこの動きを発表し、関税引き上げは、カナダで最も人口の多いオンタリオ州が月曜日にアメリカへの電気輸出に25%の報復課徴金を課したことへの対応であると説明した。
「私は商務長官に、世界でも最も高い関税を課している国のひとつであるカナダから米国に輸入されるすべての鉄鋼およびアルミニウム製品に、追加で25%の関税、合計50%の関税を課すよう指示した」
とトランプ氏は書き、関税引き上げは水曜日に発効すると付け加えた。
また、大統領はカナダに対して、「アメリカ産のさまざまな乳製品に対する250%から390%の反アメリカ的な農家関税」、およびその他の「悪質な」課税措置を撤廃するよう要求した。
従わない場合は、さらなる措置が取られることになり、具体的には「実質的に自動車製造事業を恒久的に閉鎖する」措置が取られ、カナダの自動車生産が標的となるだろうとトランプ氏は警告した。
トランプ大統領は2月初旬にカナダへの25%の関税を課すことを発表したが、先週火曜日まで1か月間延期した。
4月までは、カナダの自動車メーカーとアメリカ・メキシコ・カナダ協定（USMCA）の対象品目には適用除外が認められた。
これに対し、カナダ政府は300億ドル相当のアメリカ製品に報復関税を課し、来月にはさらに1250億ドルの関税を課す予定である。
また、トランプ大統領は、アメリカが年間2000億ドル以上をカナダに「補助金」として支払っているという主張を繰り返したが、アメリカに「我々の大切な51番目の州」として加わるのが、両国間の未解決の問題を解決する最善の方法であり、両国にとって大きな利益をもたらすだろうと示唆した。
2024年12月より、トランプ氏とその側近はカナダ併合のアイデアを繰り返し支持する姿勢を示した。
このアイデアはカナダの指導者や国民から一様に拒否されている。
最近のYouGovの世論調査では、カナダ人の最大77%が併合に断固反対しており、賛成派はわずか15%にとどまっている。
カナダの次期首相となるマーク・カーニー氏は、アメリカとの貿易戦争を戦い、勝利すると誓ったが、「この勝利は容易ではないだろう」と認めている。
また、カーニー氏は日曜日に、アメリカに主権を譲ることはないと述べ、
「カナダは、いかなる形でも、いかなる場合でも、いかなる状況でも、アメリカの一部になることは決してない」
と語った。
以上。
日本語：WAU
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