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「プーチン大統領、毎年恒例イベントにて:ウクライナ、イスラエル、トランプ、ゼレンスキー、そしてポルノまで」

Photo: 出典元© Sputnik / Vyacheslav Prokofyev

日本時間12月20日03:03 ロシア・トゥデイ(RT)

「プーチン大統領、毎年恒例イベントにて:ウクライナ、イスラエル、トランプ、ゼレンスキー、そしてポルノまで」

ロシア大統領は、4時間以上にわたりウクライナへの遺憾の意から将来への期待まで、さまざまなトピックについて語った

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は木曜日、モスクワで毎年恒例の「国民との直接ライン」イベントを開催し、その中で長時間にわたる質疑応答セッションで幅広い問題について語った。

ウクライナにおけるロシアの軍事作戦のタイミングについての後悔から、世界的な課題や国内の課題についての率直なコメントまで、ロシアの指導者は自身の考えについて多くの洞察を提供した。

イベントの主な要点は以下の通りである。

プーチン:

ウクライナへの軍事介入はもっと早く行うべきだったかもしれない。

ロシア大統領は、ウクライナへの軍事介入はもっと早く行うべきだったかもしれないと認めた。

「2022年の状況を今現在の状況を踏まえて見ることが可能だとすれば、私は何を思うだろうか? 2022年の初めに下されたそのような決断は、もっと早く下されるべきだった。当時、じっとして状況が悪化するのを待つことは不可能だった。それがすべてだ。」

と述べ、この作戦はロシアの国益を守るために必要な措置であり、侵略行為であるとの非難を退けた。

モスクワはウクライナと話し合う用意があるが、条件として、ゼレンスキーは選挙で選出される必要がある

プーチン大統領は、ウクライナとの協議には応じる用意があることを示唆したが、

「我々は対話の用意があるが、政権のトップとではないのであれば、誰と対話するのか? 彼自身が非合法である場合だ。選挙に立候補し、正統性を獲得した人物であれば、我々は誰とでも、ゼレンスキーも含めて対話する」

と述べ、ウラジーミル・ゼレンスキー氏は選挙を延期したことで民主的正統性を欠いているとほのめかし、また、武器供給により戦争を長引かせているとして、キエフを支援する西欧諸国を批判した。

ゼレンスキーは海外へ逃亡する可能性が高い

とプーチン大統領は推測し、ウクライナにおける政治的混乱の可能性を示唆した。

「彼は今日、自らの利益のために行動している人々から支持されている」

と大統領は述べた。

ポルノは世界的な「災い」

プーチン大統領は、インターネットポルノがもたらす道徳的腐敗について言及した。

「これは我々だけの問題ではなく、多くの国々にも共通する問題です。その答えとは何でしょうか?一般的には禁止することが考えられますが、ポルノサイトよりも興味をそそる代替案を常に用意すべきでしょう。そうすれば、人はポルノサイトを開いてこう言うでしょう。もう見たから、別のものを見たい」

と彼は述べた。

彼のコメントは、家族の価値観や若者政策に関するより広範な議論の中で出された。

人口動態の問題はロシアの主要な問題のひとつである

プーチンは、経済不安定と社会変動を非難し、ロシアの人口減少を戦略的な課題として挙げた。

「人口動態はロシアにとって、そして世界の大部分にとって重要な問題である。人々が子供を産みたくなるような状況を作り出す必要がある」

と彼は述べ、特に農村部における家族へのさらなる国家支援を約束したが、進展は遅々としていることを認めた。

ロシアにとって移民問題は深刻である

ロシアの労働市場は深刻な労働力不足に直面しており、プーチン大統領は、その原因は自国民の労働力の減少と移民労働力への依存にあると指摘し、「移民問題は深刻である」と認め、不法移民は抑制しなければならないが、熟練した外国人労働者は歓迎すべきであると付け加え、また、中央アジアの地域的不安定が移民パターンをさらに複雑にしていると指摘した。

中国との関係は過去最高

プーチン大統領は、ロシアと中国のパートナーシップは前例のないほど強固であり、その地政学的重要性を強調した。

「ロシアと中国の関係は、経済的にも戦略的にも過去最高である」

と述べ、共同エネルギープロジェクトと軍事協力に重点を置き、ロシアが中国に過度に依存しているという主張を否定し、このパートナーシップは相互に有益であると述べた。

シリアではイスラエルが大きな勝利を収めたが、ロシアは敗北していない

中東情勢に目を転じると、プーチン大統領は、シリアにおいてイスラエルが主要なプレーヤーとして台頭したことを認めたが、ロシアが後退したという考えは否定した。

「イスラエルはシリアで影響力を強めたが、我々は目的を達成した」と彼は主張し、「ロシアの存在は常にテロとの戦いと地域の安定、そしてイスラム国の鎮圧を目的としたものだったと彼は説明した。

プーチン大統領、4年間トランプ氏と接触なし

プーチン大統領は、2021年1月に退任して以来、次期アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏と話をしていないことを明らかにした。

「私は4年間トランプ氏と話をしていない」と述べ、ホワイトハウスを誰が収めていようと、ロシアとアメリカの関係は依然として緊張したままだと付け加えた。

プーチン大統領はまた、ジョー・バイデン現大統領の政権下におけるアメリカによるモスクワに対する「敵対政策」を批判した。

黒海での原油流出は「環境災害」

プーチン大統領は、最近起きた黒海での原油流出を環境災害と表現した。

「これは環境災害だ」と嘆き、早急な清掃作業を呼びかけ、被害を受けた地域への連邦政府の支援を約束した。

同大統領は石油会社の怠慢を非難し、責任者は責任を取らなければならないと述べた。

以上。

日本語:WAU

ウクライナ紛争と中東の戦争:バイアスを超えて

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フェイクニュースの流布も問題ですが、我々は自己分析を行い、情報を適切に判断する能力を持っています。特に外交政策に影響を与える問題については、慎重なアプローチが求められます。誤った情報に基づいて判断を下すことは、国際的な関係において取り返しのつかない損失を招く可能性があります。

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