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「ドナルド・トランプはアメリカのエリート層にとって厄介な存在となった」

Photo 出典元© Spencer Platt / Staff / Getty Images

日本時間06月07日13:36 ロシア・トゥデイ(RT)
by ドミトリー・ドリゼ(分析)
Dmitry Drize
コメルサントFMの政治評論家

ウクライナ紛争と中東の戦争:バイアスを超えて

世界的な紛争は、私たちの情報源に大きな影響を与えています。特にロシアとウクライナの紛争、およびイスラエルとハマスとの戦争については、我々が日本で入手する情報のほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えるでしょう。しかし、これらの紛争について客観的に理解するためには、当事者両方の主張を聞くことが重要です。

フェイクニュースの流布も問題ですが、我々は自己分析を行い、情報を適切に判断する能力を持っています。特に外交政策に影響を与える問題については、慎重なアプローチが求められます。誤った情報に基づいて判断を下すことは、国際的な関係において取り返しのつかない損失を招く可能性があります。

したがって、ウクライナ紛争と中東の戦争が続く限り、我々はロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説を積極的に紹介し、バイアスを超えて客観的な視点を持ち続けます。

「ドナルド・トランプはアメリカのエリート層にとって厄介な存在となった」

元アメリカ大統領の人気は、支配階級が利益を得る仕組みそのものを脅かしている

ドナルド・トランプは、ニューヨークでの裁判で陪審員が有罪評決を下したにもかかわらず、アメリカでの選挙キャンペーンを継続するつもりだ。

元大統領は自らを政治的囚人と宣言し、自分に対する裁判は不正だったと主張している。

トランプは実刑判決を受ける可能性があり、次回の法廷審理は7月11日に行われる。

アメリカの選挙前の状況は、緊張が高まっている段階にあると言ってよいだろう。

トランプ陣営は、有罪判決から1日で5000万ドル以上の寄付を集めた。

では、トランプ氏の刑期はどうなるのだろうか?

理論的には、彼は刑務所に行く可能性がある。

アメリカ憲法によると、これはこのような立候補者が選挙に立候補し、当選しても国を統治することを妨げるものではない。

信じられないことだが、今日の現実では、このようなことも含めて、ありとあらゆることが起こり得る。

そして、もしそのようなことが起こってしまったら、それは西洋世界とその関連するものすべてにとって、あらゆる観点から深刻な失敗となるだろう。

だから、おそらく、そのようなことは起こらないだろう。

とはいえ、トランプ氏の支持者たちは、この告発によって彼の人気がさらに高まったと明言している。

つまり、迫害された人々を愛しているのはロシアだけではないことがわかった。

アメリカもそうだ。

戦いの結果が明らかになるにはまだ時間がかかりそうだから、今何かを言うのは明らかに時期尚早だ。

あるいは、戦いは始まったばかりなのかもしれない。

しかし、興味深いことに、彼は評判を落とした明らかな大衆主義者であり、予測不可能で一般的に否定的な性格だが、依然として人気がある。

なぜだろうか?

それは、民主的世界が時に完全に狂気じみた考えに翻弄されているからだ。

その例を挙げるまでもない。

アメリカの主要大学が親パレスチナデモに関わっているが、10月7日に何が起こったかについて誰も気に留めていない。

イエメンのフーシ派はアメリカの空母を砲撃している。

それ以上でもそれ以下でもない。

そしてワシントンは殆ど反応しない。

民主党政権は戦争さえ起こらなければ、ほとんど何でも容認する。

これが民主主義の崩壊と権威主義的なポピュリスト指導者の台頭につながる。

しかし、明白な真実についてはもう十分だ。

話を進めよう。

トランプはアメリカのエリートにとって大きな問題となっている。

だから、彼を穏やかに政権から追い出すための段階的な計画があるのだろう。

ここにその公式がある。

訴訟を取り下げることと引き換えに選挙から撤退する。

しかし、問題は、この国にはそれを許さない法律や憲法、その他の手段があることだ。

そして、国民は理解しないだろう。

彼らはトランプをさらに支持するだろう。

しかし、法的手段はより複雑だが、適切に実行すれば、望ましい結果を得ることができる。

いずれにせよ、世界規模での改革が必要である。

そして、ロシアはどうだろうか?

今起こっていることは、混乱への道だ。

それは誰にとっても良いことではない。

その結果は悲劇的になる可能性がある。

核の灰。

同時に、優柔不断だが予測可能なジョー・バイデン大統領は、今日良いシナリオがないように見えるとしても、まさに正しい選択肢だ。

一方、トランプは自身が禁止したかったTikTokにアカウントを開設した。

そして、彼は何百万ものフォロワーがいる。

彼は信念と一貫性のあるリーダーだが、彼は自分の信念をその都度変える。

PS:この記事は、最初に「コメルサント」紙に掲載され、RTチームが翻訳・編集しました。

以上。

日本語:WAU

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