写真は、2024年5月28日、ウズベキスタン訪問後、ロシアメディアの質問に答えるプーチン大統領© Sputnik / Mikhail Metzel
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日本時間05月28日22:16 ロシア・トゥデイ(RT)
ウクライナ紛争と中東の戦争:バイアスを超えて
世界的な紛争は、私たちの情報源に大きな影響を与えています。特にロシアとウクライナの紛争、およびイスラエルとハマスとの戦争については、我々が日本で入手する情報のほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えるでしょう。しかし、これらの紛争について客観的に理解するためには、当事者両方の主張を聞くことが重要です。
フェイクニュースの流布も問題ですが、我々は自己分析を行い、情報を適切に判断する能力を持っています。特に外交政策に影響を与える問題については、慎重なアプローチが求められます。誤った情報に基づいて判断を下すことは、国際的な関係において取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争と中東の戦争が続く限り、我々はロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説を積極的に紹介し、バイアスを超えて客観的な視点を持ち続けます。
「プーチン大統領、ロシアへの長距離攻撃の結果について西側に警告」
ウクライナは外部からの直接的な支援がなければ、そのような攻撃はできないだろうと大統領は警告
「ウクライナを支援する西側諸国は、自分たちが提供した兵器を使ってロシア領土を長距離攻撃することは、紛争のエスカレーションを意味し、『深刻な結果』につながることを理解する必要がある」
とロシアのプーチン大統領は火曜日に概説した。
日間のウズベキスタン訪問の最後に記者会見したプーチン大統領は、最近ウクライナがNATOに対して、NATOの兵器を使ったロシア奥地への攻撃を許可するよう要求していること、またアメリカ主導のNATOのトップであるイェンス・ストルテンベルグがこの戦術を容認しているように見える発言をしていることを取り上げた。
「正直言って、NATO事務総長が何を言っているのかわからない」
とプーチンは記者団に語り、ストルテンベルグがノルウェーの首相(2005年~2013年)としてロシアと建設的な仕事をしていたときは「認知症ではなかった」と付け加えた。
「このような絶え間ないエスカレーションは、深刻な結果を招きかねない。このような深刻な事態がヨーロッパで起きた場合、戦略兵器の分野での平等を念頭に置いて、アメリカはどのように行動するだろうか?何とも言えない。彼らは世界的な紛争を望んでいるのだろうか?」
プーチンは、
「長距離精密攻撃には宇宙偵察資産が必要であり、ウクライナにはないがアメリカにはある」
と説明した。
「だから、NATO諸国、特にヨーロッパ、特に小国の代表者たちは、自分たちがやっていることを自覚しなければならない」
とロシア大統領は述べ、
「これらの国の多くは領土が狭く、人口が非常に密集している」
と指摘した。
プーチンは記者団に対し、西側諸国の同僚たちは、ウクライナのベルゴロドや国境沿いの他のロシア地域への攻撃を無視し、ロシアのハリコフ進攻だけに注目していると語った。
「何が原因なのか?彼ら自身の手によるものだ。それなら、彼らは自分たちがまいた種を刈り取ることになる。長距離精密兵器を使えば、同じことが起こりうる」
とロシア大統領は付け加えた。
ロシアはウクライナとの交渉を拒否しているのかと尋ねられたプーチンは、西側諸国のそのような主張は不可解だと記者団に語った。
「我々は拒否していない。何度も言っているが、彼らには耳がないようなものだ」
プーチンは、ウクライナ側は2022年3月にロシアと合意したが、その後、公然とそれを破棄し、それ以上の交渉を拒否したと説明した。
プーチンは、キエフが現在スイスで行っている「和平会議」は、まったく非現実的な「和平綱領」に対する国際的な賛同を得るための試みであり、うまくいっていないと述べた。
以上。
日本語:WAU
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