写真は、サウジアラビアのモハメド・ビン・サルマン皇太子（右）と会談するアメリカのジョー・バイデン大統領（左）© Royal Court of Saudi Arabia / Anadolu Agency via Getty Images（サウジアラビア王宮 / アナドル・エージェンシー via ゲッティイメージズ
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日本時間06月09日15:10 ロシア・トゥデイ（RT)
注： 現在、世界中で注目されているロシアとウクライナの紛争に関する情報は、我々が日本で入手するもののほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えます。中にはフェイクニュースも少なくありません。
しかしながら、どのような紛争であっても、当事者両方の主張を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのかを読者が客観的に自己分析し判断することが重要であると思います。特に、我が国の外交に関連する問題については、状況を誤ると取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争が続く限り、われわれはロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説などを積極的に紹介します。
「サウジ皇太子がアメリカ経済にダメージを与えると脅迫」
モハメド・ビン・サルマン氏、原油減産に関する報復を内密に約束、流出文書が明らかに
日本語：WAU
ワシントンポスト紙は、ジョー・バイデン大統領がロシアとの原油減産に合意したサウジアラビアに対して「結果」を警告した後、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が内々にアメリカ経済に損害を与えると脅迫したというリーク資料を引用して報じた。
バイデン政権は、サウジアラビアがアメリカの意向に反して原油の減産を決定したことを受け、両国の関係を再検討する意向を示した。
皇太子であるサルマン氏は、バイデン氏がサウジアラビアに対してペナルティを課す場合、アメリカ政権との取引を行わないと警告した。また、ワシントンポスト紙は、彼が「ワシントンに大きな経済的影響を与える」とも宣言したと報じた。
この脅迫は、掲示板サイトで流出した機密文書に含まれていたものだが、この発言が傍受された通信の一部なのか、アメリカに個人的に送られたメッセージなのかは明らかにされていない。
バイデン大統領は昨年10月、ロシアを含む主要な石油産出国のOPEC+グループが日量200万バレルの減産に合意した後、リヤドに対する不満を表明した。ワシントンは、ウクライナ紛争を巡る問題で、ロシアの石油取引に制裁を課し、ロシア政府に対して懲罰的な措置を取ろうと努めていた。
バイデン大統領は当時のCNNのインタビューで、「ロシアとの関係で何らかの結果を出すことになるだろう」と述べていたが、具体的な対策は示さなかった。
選挙戦中、バイデン氏は、リヤド側が不正工作員による2018年のワシントン・ポスト紙コラムニスト、ジャマル・カショギ氏殺害事件における皇太子の関与疑惑について、サウジアラビアを「亡国」にすると宣言してた。
しかし、この脅威は実現せず、ホワイトハウスの関係者は、バイデン政権が二国間関係を危険にさらすことを選択したことを示している。数十年にわたる合意により、アメリカはサウジアラビアに対して安全保障を提供し、その見返りとしてサウジアラビアの石油へのアクセスを維持している。
最近、ブリンケン国務長官を含む多くのアメリカ政府高官がサウジアラビアを訪問している。このような関係の中で、昨年7月以来、バイデン大統領とサルマン皇太子の間には個人的な相性の悪さがあると言われている。
37歳のサウジアラビア皇太子は、サルマン国王の後継者として王国の日常業務を担っているが、プライベートな場ではバイデン大統領を軽蔑し、彼の言動や精神的な面での欠点を揶揄すると報じられている。アメリカ大統領を批判する人々は、バイデンがサウジアラビアの圧力に屈したと非難している。
以上。
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