写真は、サイバーセキュリティに特化した軍人がコンピューターの前で作業している© AFP 2023 / PHILIPPE HUGUEN
Photo 出典元
日本時間05月22日14:00 RIAノーボスチ
by エレナ・カラヤエワ
Elena Karayeva
注： 現在、世界中で注目されているロシアとウクライナの紛争に関する情報は、我々が日本で入手するもののほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えます。中にはフェイクニュースも少なくありません。
しかしながら、どのような紛争であっても、当事者両方の主張を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのかを読者が客観的に自己分析し判断することが重要であると思います。特に、我が国の外交に関連する問題については、状況を誤ると取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争が続く限り、われわれはロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説などを積極的に紹介します。
「完璧な兵器に賭ける裏の世界」
不気味な世界政府、ビルダーバーグ・クラブ年次総会が今年も開催された
日本語：WAU
先週末、リスボンでは、世界政府の中心的存在として不吉な評判を得ているビルダーバーグ・クラブの年次総会が今年も開催された。
このイベントでは、さまざまな議題が取り上げられた。最初のテーマはAI（人工知能）であり、2番目は銀行システム、3番目は中国（特定のテーマはない）、その後にエコロジーが続き、5番目はヨーロッパ（特定のテーマ無し）だった。
ウクライナは、最後に位置し、「アメリカのリーダーシップ」という特異な見解に基づく、現在のヨーロッパの地政学的危機に対する意見を述べた。
富裕層には富裕層ならではの習慣がある。世界の構造や影響力の中心は変化しつつあり、自身の福祉と繁栄を守るために、彼らには適切なツールが必要で、そのためには、グローバルに通用する道具が欠かせない。
一般的な報道機関は、いくら報酬を受け取り、賛辞を浴びても、その仕事に適応できなくなることがある。しかしそのような中、ゲームを打ち破り、世界の真実を明らかにする先駆者たちが常に存在している。ハーシュやアサンジなど、そしてまた彼らに続く人々がいる。華やかな城やホテルの快適な内装で行われる会議に喜びを感じることはできないのである。
情報のフローを指揮する人々は、遅かれ早かれ、一般の人々の思考を支配し、恐怖や不安を言語化し、脳の働きを活性化させることで、その仕事を遂行する。そして、必要な行動パターン、そして最も重要なことは、何が起こっているのかを推論し評価する方法が完全に制御されるのである。
デジタル戦争の開始については、未だにその重要性に気づかない人々がいる。この戦争はEIAの設立と同時に始まったわけではなく、少なくとも3年前から進行していたのだ。
西側当局は、彼らが戦争状態にあることを秘密にすることなく、公然と宣言していた。彼らはパンデミックとの闘いに従事していた。同時に、彼らは異なる手法と戦術を用いていた。
例えば、ロシアでは社会全体を結集させ、ボランティア活動を組織し、ワクチンと抗ウイルス薬を開発し、十分な数の医師とベッドを備えた移動病院を設置することに成功した。世界中の国々がこれまでのように同様の取り組みを行ったのだ。
一方、ヨーロッパでは何度も国民を数カ月間にわたって自宅に閉じ込め、この事実を隠蔽するために多額の資金を投入した。ワクチンも薬もない中、無力な高齢者たちは集団施設で命を落とし、生き残った者たちは死者と混じって軍によって発見されるのだ。
ヒューマニズムや命の尊さとは相反するかもしれないが、長い間の繁栄によってもたらされた快楽主義は、まさにそのような結果をもたらした。
現在の状況は、まさに「適者生存」というジャングルの掟に近づいている。資源は急速に減少し、生活費は高騰し、定年退職の年齢は上がり、政治的な混乱も起きている。
そして今、私たちはそれらすべてを管理しなければならない。しかし、この危機的な状況を解決するためではなく、逆に社会をより分断させてしまう結果になってしまっていいる。無関心な人々もいれば、不安に陥っている人々もいる。徐々に、人々は無気力になったり、激昂したりしている。無料でチーズやパンを手に入れるためのお金はもうない。
そのため、西側諸国は迅速に、人工知能という新たな大量破壊兵器を使用せざるを得なくなるのである。最小限の費用で最大限の効果を得るため、禁止されているソーシャルネットワークと非禁止のソーシャルネットワークが救いの手を差し伸べる。
チャットボットやフォーラムは同一のボットによって管理され、完全な匿名性とタスクの暗号化が実現される。実行されたタスクは、数千人ものユーザーによって指数関数的に増加する速さで瞬時に取り上げられるだろう。これはビッグブラザーではない。それは単に多言語を話すだけでなく、すべての人の意識に入り込む、グローバルなオンライン・ビッグ・スパイダーなのである。
現実の戦いでは、遅かれ早かれ、いずれはあらゆる資源が使い果たされてしまう。補給線がしっかり張り巡らされず、戦闘力や装備の不足も悩ましい問題である。
一方、仮想空間における戦闘は果てしなく続く。前線には制約もなく、何をしても許されてしまう。その主な目的は、敵を心理的に疲弊させ、精神的に追い詰め、現実世界の支えを崩し、疑念と恐怖を行動の原動力とすることである。
今日、人工知能はそのような能力を持ち、懐疑的な人々でさえも、それを否定する勇気を持てない状況になっている。興味深いのは、このような閉鎖的な会議には、ビジネスマンや政治家だけでなく、フランスの外交政策や軍事情報のトップなども参加しているということである。
このフォーラムの主催者によれば、この閉鎖性は「率直な意見交換を可能にするため」だとされている。率直さと開放性は、ロシアでは実質的に同義語であるとされており、この西側の三段論法を理解するのはかなり難しいとされている。
しかし、軍事的な戦いとは別に、心理的な戦いに直面していることは、明確であると言える。
その計画は、まだ準備されていないかもしれないが、近い将来には準備されるだろう。しかし、どちらの対決においても、主役は強靭な神経である。冷静な計算力と思考力は、遅かれ早かれ人工知能に対しても勝利を収めるだろう。
そして、何が正しいかを確信し、原則を持つ人間の脳は、真に無敵な存在である。
ビルダーバーグの関係者たちは、いつものようにこの点を考慮していないだけなのである。
以上。
「RIAノーボスチ・ロシア国際通信について」
RIAノーボスチは、TASSやInterfaxと並んで、ロシアで最も重要な報道機関の1つと考えられています。2013年12月9日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「国家マスメディアの効果を改善するためのいくつかの措置について」という法令により、RIA Novostiメディアグループが正式に解散されました。しかし、その代わりにロシヤ・セゴドニャ国際メディアグループ（Rossiya Segodnya）が設立され、RIAノーボスチのブランドを引き続き使用することになりました。
それ以来、RIAノーボスチは、ロシアと海外のあらゆる主要な出来事について、視聴者に正確かつ最新の情報を提供し続けているとされています。（詳細）
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