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日本時間04月22日 13:15 ロシア・トゥデイ(RT)
注: 現在、世界中で注目されているロシアとウクライナの紛争に関する情報は、我々が日本で入手するもののほとんどが、西側を中心としたウクライナ支持側からの発信に限られていると言えます。中にはフェイクニュースも少なくありません。
しかしながら、どのような紛争であっても、当事者両方の主張を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのかを読者が客観的に自己分析し判断することが重要であると思います。特に、我が国の外交に関連する問題については、状況を誤ると取り返しのつかない損失を招く可能性があります。
したがって、ウクライナ紛争が続く限り、われわれはロシアやロシアに制裁を課すことに反対する国々のニュースや論説などを積極的に紹介します。
「世界が主要な食料不足に直面する危険性がある」
最大のコメ生産国が悪天候に苦しむ中で収穫が脅かされる
日本語:WAU
CNBCは、フィッチ・ソリューションズの報告書を引用し、世界各国が過去20年間で最大のコメ不足に直面していると水曜日に報じた。
同報告書によれば、2022~23年産の世界の供給量は870万トン不足し、2003~04年以降で最大の不足量である1860万トンになると試算されている。
Statista.comのデータによれば、昨年の世界のコメ生産量は5億290万トンであり、トウモロコシ、小麦に次いで3番目に生産量の多い穀物であることがわかっているが、中国やパキスタンなどのコメ生産国の天候不順により、ここ数カ月で生産量が減少していると報告書は指摘している。
中国は世界最大の生産国であり、2021~22年には1億4800万トン以上の精米を市場に供給していたが、昨年後半に大雨と洪水に見舞われ、国内の多くのコメ農地が影響を受けた。現在、中国は「20年以上にわたってコメの生産地で最も高いレベルの干ばつに見舞われている」とされており、これらの状況は傷みやすい作物であるコメにとっては深刻な状況となっていると分析者は指摘している。
また、世界のコメ貿易の8%近くを占めるパキスタンも、今年は深刻な洪水に見舞われ、年間生産量は31%減少した。
さらに、世界第2位のコメ生産国であるインドも、2023年の第2四半期と第3四半期に猛暑に見舞われ、これも作物の収量を危うくする可能性があると予測されている。また、フランス、ドイツ、イギリスなどのヨーロッパのコメ生産国も、過去20年間で最高レベルの干ばつに見舞われており、今年の供給がさらに危うくなる可能性があると分析者は述べている。
供給不足のため、アナリストは、コメ価格が2020年の2倍以上になり、1クオート(50.8kg)あたり16~18ドルという現在の最高値付近で、今年いっぱいは推移すると予想している。
アナリストは、供給制約とは別に、ロシアのウクライナにおける軍事作戦の影響を受けていることを指摘した。この紛争により、ウクライナとロシアの穀物の世界市場への供給が危ぶまれ、小麦の価格が上昇したため、コメがますます魅力的な代替品となり、需要を押し上げている。
また、「コメが複数の市場で主食となっていることを考えると、その価格は世界の食料価格インフレを押し上げると予想される」と警告している。
しかし、フィッチ・ソリューションズは、世界のコメ市場が「2023/24年にはほぼ均衡した状態」に戻り、2024~25年には、主にインドでの生産急増が予想されることから、黒字になる可能性があると予測している。
以上。
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