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日本時間03月03日 19:52 ロシア・トゥデイ(RT)
注:現在、世界中でロシアとウクライナの紛争が注目されていますが、我々が日本で入手する情報のほとんどは、欧米を中心にしたNATO擁護側から発信されているもの に限られていると言ってよいでしょう(フェイクニュースも少なくありません)。
しかし、どのような紛争も、当事者両方の言い分を聞いて、彼らが何を考え、どのような価値観で行動しているのか、読者が客観的に自身で冷静に分析し判断する事が賢明だと思います。 特に我が国の外交に関わる問題は、状況を誤ると取り返しの付かない損害をもたらすことになりかねません。
従って、ウクライナ紛争が続いている間は、敢えて、ロシアやロシア制裁決議に中立を表明する国々のニュースや論説などを全面的に紹介します。
「ヌリエル・ルビニ氏の警告:史上最悪の経済クラッシュがやってくる」
スタグフレーションの巨大債務危機が今年市場を襲うと、有名エコノミストが警告
日本語:WAU
著名な経済学者でニューヨーク大学教授のヌリエル・ルービニ氏は、2023年に世界は高インフレ、金利上昇、不況という「パーフェクト・ストーム」に直面し、現在雇用されている人々がこの危機によって最も大きな打撃を受ける可能性があると木曜日にオーストラリアのABCに語った。
2008-09年のアメリカ発世界金融危機を最初に予測した経済学者の一人であるルービニ氏は、1970年代のスタグフレーションと2008年の債務危機の最悪の要素を組み合わせたスタグフレーション型債務危機について、数ヶ月前から警告を発している。
ルービニ氏は、先進国の債務比率が1970年代にはGDPの100%に過ぎなかったのに対し、現在は民間債務と公的債務を合わせてGDPの420%に達していることを指摘し、
「私は今年、スタグフレーション危機が発生すると考えている」
と述べた。
「この場合、例えば原油価格に対するショックがあれば、インフレになるだけでなく、景気後退やスタグフレーションに陥る。さらに、金利が非常に高いため、(債務の)比率が維持できなくなり、私がスタグフレーション的債務危機と呼ぶものが発生する」
と説明した。
ルービニ氏は、その悲惨な経済予測からウォール街で「ドクター・ドゥーム」と呼ばれ、このような事態になれば、米国連邦準備制度理事会(FRB)や他の中央銀行は、自国経済が不況に陥るまで金利を上げ続けなければならなくなると指摘した。
「私は、2%のインフレ目標を達成するためには、FF金利は確実に6%を超えなければならない。しかし、もし金利を6%まで上げたら、本当にハードランディングすることになる」
エコノミストによると、これは株式市場の厳しい調整を促し、債券利回りは上昇し、民間債務の信用スプレッドは拡大し、最終的には深刻な財政難につながると言う。
「そして、所得と生産が縮小することで、より深刻な不況は、深刻な債務問題を抱える貧困国の家計、企業、金融機関、政府によるデフォルトの数を増やすだろう」
とルービニ氏は警告する。
また、現在雇用されている人は、仕事を続けている人も含めて、迫り来る危機によって最も大きな打撃を受けることになるだろうと述べた。
「スタグフレーションは、労働者にとって最悪の事態である」
と強調する。
以上。
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